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長い間はぐくまれてきた伝統工芸品。暮らしに取り入れやすいアイテムとは?

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伝統工芸品と聞くと、少し堅苦しくて高価というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、思っているよりずっと身近で、使いやすいものなんです。
今回は、インテリアショップでのコーディネートやバイヤー経験を経て、インテリアスタイリストとして活躍されているさかのまどかさんに、普段の暮らしに取り入れやすい伝統工芸品について教えていただきました。

各地域で作られているさまざまな伝統工芸品

質問

伝統工芸品にはどのようなものがありますか?

回答

「伝統工芸品とは、古くから受け継がれてきた技術を用いて製造される工芸品のことです。お皿や花瓶のような陶磁器や、布などの織物、木工品、鋳物(いもの)、和紙など私たちの生活に密着しているさまざまな製品があります。

中でも経済産業大臣の指定を受けた工芸品である『伝統的工芸品』は、工芸品を生み出すための技術や原材料が、100年以上継続している必要があります。
100年と聞くと、なんだかすごい話だなと思いますよね。長い歴史があっても、数人しか製作していないような小規模なものは認められておらず、地域産業として成立していることが条件となるそうです。なので、日用品として身近に流通しているんです。」

質問

暮らしに取り入れやすいアイテムはありますか?

回答

「まずは『鉄瓶』。有名なものとして岩手県が産地の南部鉄器があり、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
重さと手入れの手間がネックで、長い間見ているだけだったのですが、夏バテをきっかけに購入しました。鉄瓶でお湯を沸かすと、鉄分が水に溶け出し鉄分補給ができるんです。
使ってみると思いのほか手入れは簡単で、沸かした後にきちんと乾かすだけ。鉄瓶で入れるお湯は、とてもまろやかでおいしいので、白湯を飲む朝晩に使っています

次に、『藍染め』。自宅でもチャレンジできるキットが販売されていて、バケツと乾かす場所があれば簡単に染めることができるんですよ。
私もエコバッグやTシャツ、手ぬぐいやテーブルマットなどを染めたことがあります。少し飽きてしまったアイテムが生まれ変わり、染め方次第では自分でデザインすることができて楽しかったです。
使っているうちに色が馴染んで来るのも良いところです。

伝統工芸品を使うことが、サステナブルな取り組みにつながることもあります。ぜひ、ご自身の暮らしに馴染むものを見つけて取り入れてみてください。」

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記事のまとめ

古くから受け継がれてきた伝統工芸品。「鉄瓶」や「藍染め」は普段から使いやすい

  • ・伝統工芸品とは、古くから受け継がれてきた技術を用いて製造される、工芸品のこと。陶磁器、織物、木工品、鋳物や和紙などさまざまな製品がある
  • ・「鉄瓶」を使うと、まろやかな風味の白湯を入れることができる
  • ・「藍染め」では、アイテムが新しく生まれ変わる
  • ・UR賃貸住宅には、しっかりとした収納スペースが備わっている部屋が多い

今回の先生:さかの まどかさん

インテリアスタイリスト。
インテリアショップにてインテリアコーディネートやバイヤーなどを経て、フリーランスのインテリアスタイリストとして活動中。
雑誌・Webなどのメディア、広告、企業・商業施設・ホテル・カフェなどのインテリアスタイリングやアートワークやディスプレイの提案などを手がける。

HP:http://coryo.co/別ウィンドウで開きます

さかの まどかさん 写真

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