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自宅で生き生き安心な暮らしをずっと!「健康・医療・介護」を体験できるモデルルームが森之宮第2団地に誕生

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「住み慣れたまちや住まいで、はつらつと暮らし続けたい。」
そんな住民の願いの実現に向け、大阪府大阪市城東区の森之宮地域では行政、社会医療法人、大学、UR都市機構の4者が協定を締結。この取り組みの第1弾として、森之宮第2団地別ウィンドウで開きますに「健康・医療・介護」を体験できるモデルルームが開設されました。
協定締結に伴う報道関係者への説明会と、工夫がぎっしり詰まった三つの部屋の様子を紹介します。

4者のタッグで、安心して住み続けられるまちづくりを!

2015年に大阪市城東区役所、森之宮第2団地に近接する社会医療法人大道会森之宮病院、UR都市機構の3者で「森之宮地域におけるスマートエイジング・シティ(※)の理念を踏まえたまちづくりに関する協定」を締結。そしてこのたび、2025年度に森之宮地域にキャンパスを開設予定の大阪公立大学を新たに迎え、4者協定でさらなる取り組みの活性化を図っていくそうです。

説明会では、社会医療法人大道会と大阪公立大学の監修のもとリニューアルされた「自宅で安心して暮らす!『健康・医療・介護』を体験できるモデルルーム」の監修者紹介や、動画による詳細説明も行われました。
その内容に期待が高まる中、いざ内覧会へと向かいました!

※ヘルスケアやエイジングをコンセプトとして、「今いる住民が住み慣れた地域で安心して快適に住み続けられ、かつ多様な世代の新たな住民を惹きつける、超高齢社会の活気あるまちのモデル実現」を目指して大阪府が推進している取り組み

身近な工夫や最新機器の活用を学べるモデルルーム

モデルルームには、コンセプトの異なる三つの部屋があります。

●転倒予防・介護予防のお部屋

監修を担当した大阪公立大学大学院の上田哲也助教によると、最もこだわったのが「家具の置き方だけで転倒しにくい生活動線をつくる方法」だそうです。部屋の真ん中に机が配置され、手の形のガイドに沿って順に進むと伝い歩きで室内を安定して移動することができました。転倒しそうになっても、机に手をつくことで、転倒しにくくなるとのことです。

転倒防止グッズのコーナーでは、インソールが足裏にフィットして脱げにくい転倒防止スリッパや、ちょっとした段差を解消してくれるスロープ、さらにすべり止めテープでスリッパをすべりにくくしたり、蓄光シールで足に絡みやすいコード類を暗闇でも目立ちやすくしたりと、簡単にできるアイデアも紹介されていました。

そして、この部屋のテーマの一つである、ICT(情報通信技術)を活用した転倒・介護予防の提案も!
タブレットで表示した体操の動画をテレビ画面に映し出し、臨場感高く行う運動や、スマートウォッチで心拍数の変化を計測し運動の効果を実感しながらモチベーションを上げる体験などができました。

上田助教は、この部屋への期待をこう語っていました。

転倒予防や介護予防には、運動はもちろん、住環境のちょっとした工夫がとても大事です。この部屋には住宅改修することなく、手軽に手に入るものですぐにできるアイデアを盛り込みました。そうした知識をここで学び、家に持ち帰って生活の中で実践し、『転ばない住まい方』で健康寿命の延伸を図っていただけたらうれしいです。

●認知症を知るお部屋

ここには、認知症がどういう病気なのか、接し方や対応の仕方などを含めて正しく理解を深めるためのパネルを展示。さらに、初期の認知症の方が安心して自宅で生活できるよう、例えばカーテンは模様がなく影ができず揺れにくくて光が漏れないものにする、家電製品はできるだけ操作が単純なものを選び不要なボタンは覆って隠すといった、暮らしの中での工夫が紹介されていました。

監修を手掛けた大阪公立大学大学院の横井賀津志教授にお話をうかがいました。

この部屋は、認知症の方を地域で見守ることをスタートラインに、地域の力と自宅での工夫があれば認知症でも安心や心の安定を得られることをみなさんに知っていただきたいという思いでつくりました。
認知症は、誰もが発症する可能性のある病気です。もし将来、自分がかかってしまっても悲観せずに安心して過ごせる自宅、そして地域をつくるためにも、さまざまな年代の方にぜひ見ていただきたいです。

●介護・医療のお部屋

社会医療法人大道会の安井学さんが監修。病気や障害、介護度が重度になっても自宅での暮らしを続けやすくする福祉用具や医療機器が設置されていました。

「マルチポジションベッド」という最新の介護用ベッドもその一つ。リクライニング機能に加え、座った姿勢の保持や立ち上がりまで支援する機能を備えています。また、介護用リフトは一人で立ち上がることが難しい方の車いすへの乗り移りや移動をサポート。こうした介護する側にも、される側にもやさしい福祉用具の紹介を通し、これからの介護の在り方が提案されていました

部屋の一角には、人工呼吸器など在宅療養用の医療機器のコーナーが。これらの利用開始には医師や看護師の指導が必要ですが、日々の使用は家族でもできるそうです。

福祉用具を活用すれば介護の負担が軽減できますが、「意外と知られていない」と安井さんは言います。

ツールはあるのに、必要としている人とマッチングする場所がほとんどないのが現状です。ですから、住民の方はもちろん、介護関連の職に携わる方にもこの部屋に足を運んで最新事情を知っていただきたいです。そして、在宅介護の現場に福祉用具がもっと浸透し、導入が進むことで自宅での介護をあきらめず『もう少し続けてみよう』と思っていただけることを目指せたらと考えています。

こうした団地でのモデルルーム開設について、二つの部屋の総合監修を務めた大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科の樋口由美教授に思いをお聞きしました。

モデルルームを通して、ご高齢の方には要介護認定を受けたり認知症を発症したりしてもURの住宅にずっと住まい続けられるという安心感を、若者にはデジタルデバイスの導入で発展した新しい住まい方の提案を、お元気なシニア層には将来的な住まい方の一例の提示をと、さまざまな世代にURの住宅での多様な住まい方の可能性を見て、感じ取っていただくきっかけの場所になればと考えています。

モデルルーム内覧の受付場所:森之宮第2管理サービス事務所(森之宮第2団地6号棟1階)
【受付時間】10:00~12:00、13:00~16:00
【休業日】水曜、日曜、祝日、年末年始(12/29~1/3)
※来場時の予約は不要です
※管理サービス事務所にて運転免許証などの本人確認書類が必要になります

便利な施設がそろっている森之宮第2団地

森之宮第2団地ではURが推進する地域医療福祉拠点化(※)にも取り組んでおり、団地敷地内に保育園や、0~2歳児を対象にした保育施設、訪問看護ステーションやケアプランセンター、福祉用具のレンタルが利用できる介護保険事務所など、多世代が暮らしやすいさまざまな施設が備わっています

4者が連携しあうことで、今回のモデルルームの開設に加えて、地域コミュニティの活性化など森之宮地域にさまざまな変化が生まれていきそうです。

※多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちの実現に向け、団地を地域の連携や協力の拠点とする取り組み

記事のまとめ

森之宮地域でまちづくりに関する協定を締結。長く自宅で暮らすためのモデルルームを公開

  • ・大阪市城東区役所、社会医療法人大道会森之宮病院、UR、大阪公立大学で「森之宮地域におけるスマートエイジング・シティの理念を踏まえたまちづくりに関する協定」を締結
  • ・「自宅で安心して暮らす!『健康・医療・介護』を体験できるモデルルーム」を森之宮第2団地に開設。転倒予防・介護予防のお部屋、認知症を知るお部屋、介護・医療のお部屋がある
  • ・森之宮第2団地には、多世代が暮らしやすいさまざまな施設が備わっている
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