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新たな時代に向けて。まちや暮らしのこれからを考える「令和2年度URひと・まち・くらしシンポジウム」

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毎年恒例のイベント「URひと・まち・くらしシンポジウム」が、2020年も10月にオンラインで開催されました。今回は、「これからのまちと暮らしをデザインする―変わるもの、変わらないもの、未来への一歩―」をテーマに、有識者による講演やパネルディスカッション、URによる事業・研究報告を配信。多くの方が視聴した、このイベントの様子をお届けします。

まちと暮らしはどう変わる?

このシンポジウムは、まちづくりや住まいについてみんなで考える場として、例年、東京と大阪の会場で行われてきました。
そして今回は、初のオンラインでの開催。新型コロナウイルス感染症や、台風や豪雨などの自然災害が相次ぐ中、今こそ考えたい、これからの私たちの暮らし方に関するプログラムが配信されました。

まず特別プログラムとして実施されたのは、基調講演とパネルディスカッション。基調講演では、まちづくりを専門とする出口敦さん(東京大学大学院 教授)が、人が魅力を感じ、暮らし続けたくなるまちと暮らしづくりについて、さまざまな事例や最新の動向を交えて解説してくれました。

出口さんがコーディネーターを務めたパネルディスカッションには、パネリストとして柴田智広さん(九州工業大学大学院 教授)、東利恵 さん(東 環境・建築研究所 代表)、新居田滝人さん(UR都市機構 理事)が登壇。
私たちの生活や社会のニーズが大きく変わる中、新しい時代の暮らしや、まちづくりで目指すべき方向性などについて、意見交換や提案がなされました。

「住む」だけじゃない団地ライフを!

UR事業報告では、URが手がけるさまざまな取り組みが、各部門のUR職員から報告されました。そのうち、賃貸住宅部門の二つの報告を紹介します。

■「東綾瀬で住棟まるごとリノベーション ―自分らしく住みこなす団地―」

協働事業者と連携し、DIYやアウトドアを通じて、入居者が自らの暮らしをつくり、育てることを目指した、ユニークなカスタマイズ賃貸住宅「いろどりの杜 -hands-on village-」を紹介。
住戸の内装をDIYで自由につくり替えられるほか、DIYアドバイザー(DIYをバックアップするプロの大工)や、コミュニティビルダー(にぎわいづくりの専門家)が同じ団地内に入居。彼らのサポートを受けながら、DIYの腕を磨いたり、アウトドアイベントを楽しんだりできるそう。
自分らしい暮らしを満喫できそうな住宅ですね!

  • ※掲載写真は、2020年4月の「緊急事態宣言」以前に撮影したものです
  • ※掲載写真は、2020年4月の「緊急事態宣言」以前に撮影したものです
※掲載写真は、2020年4月の「緊急事態宣言」以前に撮影したものです
■「『サコラボ』学生居住による団地活性化の取り組み ―左近山をふるさとにしよう―」

神奈川県横浜市の左近山団地では、横浜国立大学の学生が団地に住みながら、地域活動や学生主催のイベントを行う、「サコラボ」プロジェクト展開中
「サコラボ」企画イベントの中にはなんと、多世代が交流できるビアガーデンも軽食は、お客さんのオーダーを受けた学生が、団地内商店街に買い出しに行くなど、団地の魅力を生かした工夫も盛り込まれています。

より良い暮らしをかなえるために…

※掲載写真は、2020年4月の「緊急事態宣言」以前に撮影したものです

UR研究報告では、URが進める研究の中から、八つの報告が行われました。

■「こもれびがもたらす快適なオープンスペース ―URにおけるグリーンインフラの推進に向けて―」

UR団地内の広場を、暑さや寒さの厳しい季節も、快適に利用してもらうための研究を報告。
2団地での実験結果をもとに、より快適な場所にするためのポイントを導き出していました。
樹木やベンチの設置の仕方次第で、居心地が大きく変わる様子は驚きです!

■「団地づくりのノウハウ×地域のニーズ=災害公営住宅 ―6386戸整備とこれから―」

東日本大震災、熊本地震における災害公営住宅の整備に携わってきたUR。これまで培ってきた団地づくりのノウハウを生かし、地域のニーズに応える整備の様子が報告されました。
例えば、地元の自然環境を生かす住棟設計や、漁業のまちでは、漁師の生活スタイルに合わせた配慮がされていました。

まちづくりや暮らし、住まいづくりについて、さまざまな考え方や取り組みを知ることができた今回のシンポジウム。私たちが「これから」を考える上でのヒントが、たくさん詰まっていました。

記事のまとめ

プログラムを通して、まちづくりや暮らしに関するURの最新取り組みが分かるイベント

  • ・イベント「令和2年度URひと・まち・くらしシンポジウム」は、「―変わるもの、変わらないもの、未来への一歩―」をテーマにオンラインで開催
  • ・特別プログラムとして、専門家や有識者による講演・パネルディスカッションを実施
  • ・UR事業報告では、賃貸住宅部門が手がける団地活性化など、URの各部門のさまざまな取り組みが紹介された
  • ・UR研究報告では、URが進める多様な研究が発表された

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