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団地で楽しく学べる防災訓練!キャンプを通して、被災時の"備え"を体験!

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もしも、災害に見舞われ、普段の生活が送れなくなってしまったら…。そんなときに役立つ知恵や知識を、団地の広場でキャンプをしながら身に付けられる「団地 de キャンプ」が、東京都町田市の町田山崎団地で行われました。この催しは4年目となる防災イベント「DANCHI Caravan in 町田山崎」の人気コンテンツで、家族みんなで楽しく学べるテント泊プログラム。団地や近隣に住んでいる家族を中心に、今年は12組41人が“もしも”の備えを体験しました。

いつもの遊び場が、もしものときの住まいに…

キャンプ当日、会場で出迎えてくれたのは、キャンプ場も展開している無印良品(良品計画)の方々です。このプログラムは、彼ら無印良品のスタッフがアウトドアの達人として企画・運営しています。また、キャンプ道具はイベントに運営協力しているアウトドアブランド、コールマンのものが一式用意されています。スタッフが道具の使い方を丁寧に説明するので、キャンプ初心者でも安心して参加できるのです。

オリエンテーションを終えた参加者たちは、まずは被災時に我が家になるテントの設営にトライしました。最初に安全で効率的なテントの張り方の手ほどきを受けただけあって、みなさん手際のよいこと! たちまちキャンプ場さながらに、テントが立ち並びました。
「毎日遊んでいる場所が、緊急時は生活の場にもなることを子どもたちに教えたくて」と参加された、キャンプ歴4年のご家族。これまでお父さん任せだったテント設営に、この日は子どもたちも初チャレンジ。家族で力を合わせて組み立てました。

上手に使うコツを知って、火を味方につける!

テントエリアの横では、さまざまな催しが行われていました。目を引いたのが、ガスなどのライフラインが寸断されたときを想定し、身近な道具でかまどを作る、「火育ワークショップ」です。柄付きの鍋に、金網のザルをギュッと押し込めば、即席のかまどが完成! 「えっ?」と受講者席が驚きに包まれたほど簡単ですが、これはかなりの優れもの。
中に割りばしや木片を入れて火をつけると、鍋とザルのすき間が空気をうまく取り込んでよく燃え、鍋が風よけになって熱を逃がしにくいのだそうです。また、火起こしのコツや、簡単に火をつけられる裏技なども伝授してもらい、受講者もいざ実践! マイかまどで調理したアツアツのおしるこをみんなでいただき、体を温めました。

「キャンプ道具講座」では、ランタンとバーナーコンロの知識を勉強。安全な扱い方のポイントなど、防災視点で掘り下げた解説に、大人も子どもも真剣に聞き入っていました。正しく使ってこその道具ですから、まず知ることが大事ですね。

アウトドアを満喫できるプログラムも盛りだくさん!

ハンモック、たき火、ドラム缶で作った焼き芋…。アウトドアならではの楽しい企画もいっぱいです。香ばしい匂いを漂わせていたのは、ピザ作りのワークショップ。自分で具をトッピングしたオリジナルピザを、ピザ窯でこんがり焼き上げてもらえます。このピザ窯、本格的ですが、実はレンガとブロックを積み上げた手作り! 組み立て方を知っていれば、必要なときに手軽に作れて重宝します。普段のレジャーにも活用したいアイデアですね。

日が暮れ始めたころ、これぞキャンプの醍醐味、キャンプファイヤーがスタートしました。燃え上がるたき火を囲んで、歌に、リズムゲームに、大人も童心にかえって大ハッスル。気持ちを和ませてくれる火の不思議な力と、趣向を凝らしたレクリエーションで、会場中に笑顔があふれました。

節水・省エネ・時短が鍵。被災時の食事作りを習得

たっぷり遊んで、学んで、おなかはペコペコ。そろそろ、夕食作りの時間です。この日のメニューは、カレーライスとスープ。…といっても、被災時に応用できるアウトドア・クッキングは、いつもの調理とはちょっと様子が違います。
貴重な水や燃料をなるべく使わずに、体も心も温めてくれる食事を、早くおいしく作る工夫を体験しました。今回使ったお米はアルファ米(非常時に水か湯を注ぐだけで食べられるお米)というもの。湯戻しして食べる方法が一般的ですが、今回は鍋で炊くことに。おいしいふっくらご飯が、たった10分程度で出来上がりました。またスープは、レトルトカレーを温めたお湯を使って、水も燃料も節約。不足しがちな野菜は、ベジタブルチップスをカレーにトッピングして補います。
食器の使い方にも、ひと工夫。食器をラップでカバーしておけば、洗わなくて済むうえ、再利用する場合にも衛生的です。さらに、非常用のレトルト食品はしまい込まず、日ごろも食べながら補充して新しいものを備える、「ローリングストック」という備蓄法も学習。充実の夕食タイムで、おなかも知恵も満たされました。

キャンプでの防災体験について、参加者のみなさんは、「つらいイメージだけだった避難生活も、『あの時のキャンプと同じ!』と思えそうな安心感が生まれた」、「最小限の物や労力で作って楽しむ知恵がすごく勉強になった」と、感想を語ってくれました。
いつ起こるか分からない災害。キャンプで得た知恵や心の準備は、“もしも”のときを強く乗り越える力になってくれることでしょう。

記事のまとめ

「団地 de キャンプ」は、災害時の知恵や技術を楽しく学べるイベント

  • ・実際に体験をすることで、いざというときに使える知識を学べる
  • ・キャンプファイヤー、焼き芋、ハンモック体験など、アウトドアならではのプログラムも!
  • ・日ごろから各自が防災の備えをすれば、団地内の広い敷地は、“もしも”の時の「暮らせる」場所になる
  • DANCHI Caravan

    UR賃貸住宅の豊かな屋外空間で様々なイベントを開催し、UR都市機構が提案する新たな暮らし方“O-LDKのある暮らし”の発信を目的としたプロジェクトです。

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