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普段はOLの「東京喫茶店研究所」所長が語る、純喫茶の魅力とは?

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多様化している現代のカフェにおいて、懐かしさたっぷりのレトロな純喫茶の存在はいまだに健在。普段はごく普通のOLながら、これまでに1700軒以上の純喫茶を巡っているという、架空の研究所「東京喫茶店研究所」の二代目所長・難波里奈さんに、おすすめの純喫茶を紹介していただきました。

バラの形をしたアイスや、小学生の跡継ぎ候補。個性豊かな純喫茶

Q.普段、純喫茶にあまり行かないという人へのおすすめは?

「西荻窪には素晴らしい喫茶店が何軒もあるのですが、その中でも特におすすめしたいのが『びあん香』さんです。以前から訪れていたのですが、最近感動するメニューに出会いました。
お店には、ツタに覆われた入り口から半地下へ階段を下りて行くのですが、そのちょっと謎めいた雰囲気にドキドキしてしまいます。

店内はこぢんまりとしていて、女性店主の好きなものがあふれたすてきな空間。落ち着いて過ごせます。こちらでぜひ味わっていただきたいのが、バラの形のアイスクリームが乗ったケーキです。注文が入ってから、一つ一つ丁寧に作られているので、見た目もとてもきれいできちんとおいしいのです。」

Q.心に残っている、あたたかかい雰囲気のお店はありますか?

「名古屋の中村区にある『珈琲屋ロビン』は、なんとおばあさまからひ孫さんまでの女性4人でお店を守っています。ひ孫さんはまだ小学生ですが、『ひいおじいさんとひいおばあさんが大切にしている空間を守りたい。将来、絶対に後を継ぐ』とおっしゃっているそうで、とてもかわいらしく心強い存在です。

名古屋といえばモーニング文化が盛んで、このお店も朝4時から営業しています。出勤前にここで新聞を読んで朝ごはんを食べる常連さんも多いそうです。トーストの種類が多いのですが、私が好きなのはタマゴサンドです。山盛りのタマゴサラダがイギリスパンに挟まれていてボリュームたっぷり! とてもおいしいので、ぜひ召し上がってみてください。」

記事のまとめ

懐かしさたっぷりのレトロな純喫茶。美味しいメニューや人々のあたたかさが魅力

  • ・1700軒以上を巡った「東京喫茶店研究所」所長も感動のメニューがある、西荻窪『びあん香』
  • ・「家族4代が大切にしてきたあたたかい雰囲気の純喫茶」小学生が跡継ぎ候補の名古屋・中村区『珈琲屋ロビン』

今回の先生:難波 里奈さん

東京喫茶店研究所二代目所長、会社員。
学生時代に“昭和”を色濃く残す雑貨・服・家具に夢中になるうち、純喫茶の空間に引かれ、全国行脚の日々に。平日の退社後はもちろん、休日には日帰りで遠方へと行くこともあり、1日に1軒~13軒、通う。著書に『純喫茶コレクション』(パルコ出版)、『純喫茶、あの味』(イースト・プレス)、『純喫茶へ、1000軒』(アスペクト)などがある。

Twitter:https://twitter.com/retrokissa

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