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住みたいへやの選び方

まるでホテルみたい!大学生のアイデアでリフォームした部屋を訪問!

吉祥寺や三鷹にも近く若い世代に人気のエリア、西東京市にあるUR賃貸住宅「グリーンハイツ武蔵境通り」。そこには、大学生のアイデアを取り入れてリフォームした部屋があります。その部屋の内装と、さらに、URの若手職員が企画した部屋を、整理収納アドバイザーの資格を持つ読者モデルの三浦泉さんがリポートしてくれました!

“仕切り”の工夫で、部屋の雰囲気がガラリと変化

三浦さんが最初に訪ねたのは、大学生の設計を元にリフォームした部屋。なぜ、女子大生が? というと、日本女子大学と法政大学の学生を対象に、「UR賃貸住宅リフォームコンペティション」を開催。2015年度に最優秀賞を取ったのが、当時、大学生だった塩澤瑠璃子さんの提案だったのです。今回は、塩澤さんご本人がこの部屋を案内してくれました。

三浦
わあ、温かい印象の部屋ですね! 木の香りも心地よいです。
塩澤
この空間の仕切りは、ルーバーといって、隙間を空けて羽根板を取り付けたものなんです。“変化する仕切り”として、壁の代わりに部屋と部屋の間に付けています。それぞれ、360度回転するんですが、全部開ければひと続きの部屋のようになり、閉じれば壁のようになりますよ。
三浦
ルーバーの角度によってイメージが変わりますね! 開けると、光も風も通って明るく広く感じます。ちょっとずつルーバーが重なるのも美しい。閉じると木の壁のようになって、高級なホテルみたいでカッコいいです!
塩澤
キッチンの横はリビングなんですが、ルーバーを開ければ、リビングにいる人とも話せるんです。
三浦
本当だ! 友人を招いたときなどはおしゃべりしながら料理もできますね。キッチンは高級感があって、しかも収納たっぷり! 使いやすそうです。
塩澤
スペースも広いので、動きやすいと思います。また、家族間のコミュニケーションがとりやすいように、キッチンはリビングとダイニングに面するようにしてあります。
三浦
おうちの真ん中にいる感じ。窓側を子ども部屋にしても、見渡せていいですね。
塩澤
玄関近くには、ちょこっとおしゃべりできるようなスペースを作りました。この部屋を設計するときの条件が、「小学生の子どもが1人いる共働きの夫婦が住む家で、近くに親世帯が住んでいる」ということだったので、親世帯が気軽に立ち寄って、コミュニケーションを取りやすくなればいいなと思って。
三浦
カフェみたい! 散歩ついでに、おじいちゃん、おばあちゃんに気軽に寄ってもらうのにいいですね。
塩澤
玄関の壁は、マジックで文字を書けて、マグネットで写真も飾れる素材でできているんです。
三浦
すごくいいですね! 子どもの忘れ物チェックとか、連絡事項とか書いておくとよさそう。家族のコミュニケーションをとるのに役立ちますね。

ルーバーのアイデアは垣根から!?

壁を取り払い、ルーバーという斬新なアイテムを取り入れたこの部屋。そのアイデアはどこから生まれたのでしょうか。

三浦
リフォーム前の部屋は、どんな感じだったんですか?
塩澤
いわゆる普通の2LDKでした。団地は一つ一つの部屋が仕切られた、どちらかというと閉じた印象の空間が多いので、時と場合によって閉じたり開いたりできる家にできないかと思ったんです。
三浦
それで、ルーバーなんですね! 何から思いついたんですか?
塩澤
日本の街並みからインスピレーションを得て、建築をするうえで壁などにその要素を取り入れたいと思っていたんです。この団地付近を歩いてみると、緑が多かったので、その緑が設計のヒントにならないかな、と。そして、たどり着いたのが、垣根でした。垣根は密なところもあれば、疎のところもある。垣根を、ルーバーというアイテムに置き換えて家に取り入れれば、半分閉じて半分開けるなど、その角度次第でさまざまなバランスを作れます。
三浦
ルーバーはご自身で作られたんですか?
塩澤
市販品がないので業者の方とイチからこだわって作りました。この部屋の設計の要となるものですから。大きさ、回転の具合はもちろん、ルーバー同士の重なり具合や、お子さんが指を挟まないように、安全面のチェックもしっかりして…。
三浦
部屋が出来上がったときはどんな気持ちでしたか?
塩澤
模型で作ったものがここにある! 部屋に入った瞬間、目の当たりにした景色に、言葉にならないほど感動しました! 学生で実際の部屋を設計できるチャンスはなかなかないので、とても貴重な経験でした。

木の温もりに満ちたすてきな部屋でした。家具の配置も自由にアレンジでき、おしゃれに暮らせそうです!

若い世代向けの部屋は明るくて収納も◎

三浦さんが次に向かったのは、UR多摩エリア経営部の若手職員が企画した部屋。そのメンバーの一人である中瀬さんが案内役です。若い世代のお客さまにも団地に入ってほしいと、同世代の職員のアイデアを生かした部屋にしたのだそう。まずは、新婚さんをイメージした1DKから。

中瀬
部屋の雰囲気を明るくしたいと思い、仕切りの扉を透過性のある間仕切りに変えました。扉を閉めた状態でご夫婦がそれぞれ違う部屋にいても、お互いの気配は感じられると思います。
三浦
閉めても外光が奧の部屋まで届きますね。白が基調だから明るいし広く感じます。
中瀬
クローゼットも充実させたんですよ。このあたりは、吉祥寺や三鷹に近いので、洋服や雑貨を多く持っているおしゃれな方にも住んでほしいなと思って。
三浦
つるし収納と折りたたみ収納、両方のスペースがあって収納力抜群です! 全身が映るミラーも付いているから、コーディネートチェックができていいですね。
中瀬
水回りにも力を入れていて、システムキッチンは通常の部屋より高めのグレードのものを使っています。天板は人工大理石なので、傷もつきにくいんです。
三浦
上のほうにも収納があるんですね。ふだんあまり使わないものを置くのに便利! 上と下に、これだけ収納スペースがあれば、とっても使いやすそうです。

もう一室は、夫婦と子ども1人が住むことを想定した2LDK。

中瀬
こちらの部屋も、白を基調にして透過性のある間仕切りを使うなど、コンセプトは1DKと一緒です。キッチンの壁に格子を使ったのは光を通るようにしたいと考えて。また、ここに仕切りがあることで、ベビーゲートも付けやすいと思います。
三浦
お子さんがキッチンに入らないように、という安全面の配慮もされているんですね。
中瀬
和室には、半畳サイズの樹脂畳を入れています。畳の向きを変えて配置すると、格子柄風になるんですよ。キッズルームにすることも考えて、カビの発生や、アレルギーを最大限に減らすことを目指しています。丈夫にできているので、ベッドなども置けますよ。
三浦
壁紙もすごくこだわっていますね。和洋室という感じでおしゃれです。押し入れというのも収納力があっていいですね。

若手職員が自ら企画した部屋はどちらも収納力抜群で住みやすそうです。白が基調で明るく、シンプルな間取りなので、若い世代にもぴったりですね。

塩澤 瑠璃子さん写真

塩澤 瑠璃子さん

二級建築士。日本女子大学大学院修士1年生のとき、「賃貸住宅リフォームコンペティション」に応募し、「変化する垣根」というテーマで2015年度の最優秀賞を受賞。そのアイデアをもとに、「グリーンハイツ 武蔵境通り」のモデルルームの設計からコーディネートまですべて自らの手で行う。2017年、ハウスメーカー入社。現在は個人住宅の設計に当たり、この秋、設計デビュー予定。

グリーンハイツ武蔵境通り(UR賃貸住宅)

東京都西東京市新町1-4
住みたい街ナンバーワンとも言われる吉祥寺や三鷹に、自転車やバスで気軽に行ける好立地。団地入り口付近にある集合ポストの照明などにもこだわり、団地全体がおしゃれな雰囲気です。隣接する五日市街道の大ケヤキが美しく、街道に面した部屋からは四季折々、美しい借景が楽しめます。