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洗濯王子が教える、知っているようで知らない洗濯の知識

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洗濯王子の愛称で親しまれ、テレビや雑誌でもおなじみの中村祐一さん。市販の洗剤でクリーニング店以上の洗濯ができるノウハウを教えていただきました。

洗濯の基本、洗剤の使い方を教えてください。

「洗剤は種類によって、汚れの落ち方や、服に対する影響が違います。ですから、汚れをしっかり落としたいときと、服の素材を守りながら洗いたいときとでは、使う洗剤を変えたほうがいいんですよ。粉末の洗剤は弱アルカリ性で、洗浄力が非常に強いので、白い服を真っ白に仕上げたいときや、汚れがひどいものを洗うときに適しています。一方、デリケートに洗いたい場合は液体洗剤を使います。特におしゃれ着には、液体の中性洗剤が向いています。それは、汚れを落とすというよりも服の素材とか色合いを守る働きが強い洗剤だからです。色落ちさせたくない、柔らかい風合いを守りたいときには、市販のおしゃれ着用の中性洗剤を使うと、ダメージなく洗えると思います。」

効果的に洗い上げるコツを教えてください。

「洗剤の効果を発揮するためには、まず、規定の量を守ること。洗剤を多く入れすぎるとすすぎが不十分になり、少ないと汚れを落とす力が弱く、汚れが服に戻りやすくなります。また、柔軟剤を入れるタイミングも重要です。洗剤と柔軟剤はプラスとマイナスの関係のため、一緒に入れると効果がなくなってしまうからです。すすぎの最後で柔軟剤を入れるのがポイントなんです。洗濯機には柔軟剤の投入口があるので、そこにセットしておけば大丈夫ですよ。」

黄ばみを落とすにはどうしたらよいですか?

「黄ばみの原因は、普段の洗濯で残ってしまう汚れ。それは体から出る皮脂汚れなんです。これをしっかり落とすためには、40℃くらいのお湯で洗うといいんです。まず、洗濯機に少し熱いお湯を足すか、バケツやタライに40℃くらいのお湯を張ります。そこに、いつもの洗剤を溶かして20分~30分つけておきます。これを僕は『温浴』と呼んでいますが、こうすると、衣類にたまった老廃物というか、いらないものが溶け出ていくんです。白いものは白くなり、ニオイも落ちやすくなるのでおすすめですよ。」

中村 祐一さん写真

中村 祐一さん

洗濯家。1984年生まれ。長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯でセカイを変える」という信念のもと、日本中の家庭にプロの洗濯ノウハウを伝え続ける。「洗濯は服の美容や治療である」とする自身の哲学から生まれた「中村式洗濯メソッド」は、市販の洗剤や洗濯道具でクリーニング店以上の洗濯を家庭にもたらす。2014年には、東京に日本で初めての洗濯専門のスタジオ「Sentaku Studio」を開設。洗濯、しみ抜き、アイロンなどを直接学べる洗濯教室もスタート。
HP:http://www.sentaku-yuichi.com/

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