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え!?団地の中で収穫祭?

東京都町田市にある「町田山崎団地」では、年に一度“収穫祭”が開かれています。名前だけの“収穫祭”と思いきや、実は町田山崎団地には住民のための「クラインガルテン」をはじめ、なんと敷地内に水田まであるのです!

憧れだったクラインガルテンを東京で

ドイツが発祥の貸し農園、クラインガルテンって知っていますか? 週末だけの農園体験がブームとなっている今、地方に農園を借りる人も増えてきているそう。そんな貸し農園が、もし自分が住んでいる団地で楽しめたら! そんな願いをもとに、2011年にこの山崎団地に「クラインガルテン」が完成しました。自然に感謝する"収穫祭"がはじまったきっかけもこの「クラインガルテン」だったのです。

この小さな農園が、その後、団地の絆を深める大きなムーブメントになるなんて、はじめはみんな想像することもできませんでした。

コメ(米)ニケーションが生きたコミュニティを作る

「クラインガルテン」をきっかけに、住民の“農”に対する意識が高まってきました。そんな中、次に取り組んだのは水田づくり。近隣小学校で水田を作り、子どもたちに稲作体験をさせるという取り組みを行っていた団地自治会長らの発案でした。

最初は数人だけで始まったコメ作りも仲間がどんどん増えるようになりました。募集ツールは、団地新聞や、団地のボランティアサークルでの呼びかけ。どんどん仲間が増え、作業が終わると畔に座って、ワイワイ楽しむ姿が日常的な風景になりました。今では、稲穂が黄色く染まる収穫時期には、通りがかりの住民の目を楽しませてくれる存在に。まさにみんなの自慢の田んぼです。

収穫祭で子供から大人まで笑顔に

そして、クラインガルテンや水田の収穫にあわせて行われるのが"収穫祭"。もはや団地にとどまらず地域恒例のイベントに成長しました。祭の当日は団地の畑で採れた野菜を使った豚汁やお餅も販売され、行列ができるほどの賑わい。

地元のサッカーチームFC町田ゼルビアも応援にかけつけたり、学生による催しや地元住民による和太鼓演奏など、盛りだくさんの内容で大賑わいです。団地って建物のことではなくて、コミュニティのことなんだなと、改めて実感させてくれる瞬間です。

多世代のふれあいづくりのキーパーソンはこのお二人

収穫祭の主催者でもある団地住民の吉岡栄一郎さん(左)と小島武司さん(右)。おふたりは団地が完成した当初からの入居者。つまりもう半世紀!近く団地に住まわれているそうです。

この収穫祭を通して、再び子供たちが集まり活気があふれるようになったと笑顔で語ってくれました。収穫祭を盛り上げる中心となったのは自治会と老人会のみなさんですが、団地内外のいろいろなコミュニティ、いろいろな世代が交流しあうことで、新たな絆が生まれたらいいな、と考えているそうです。

収穫祭に代表される山崎団地は、外に向かってどんどん開かれていく象徴的な団地の一つ。いろんな世代が触れ合える、新しいコミュニティの可能性はどんどん広がっていきそうです。

町田山崎(UR賃貸住宅)

東京都町田市山崎町2130  ほか
人と人とが心地よい距離でつながり、ゆとりある暮らしが紡がれていく優しいコミュニティです。

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