Interview職員インタビュー

信頼のバトンをつなぎ、
自らの経験を社会に還元する。

Y.N
技術系総合職(建築系)
東日本賃貸住宅本部 設計部 技術支援課
前職:設計事務所にて建築物の構造設計を担当
現在の主業務:設計・工事(建築領域)

前職は設計事務所にて建築物の構造設計を担当。その後2020年にUR都市機構に入社し、現在、建築構造の技術支援に従事している。

これまでにはなかった
幅広い仕事への関わり方。

はじめに、URに転職をした背景を教えてください。
第一子が生まれる予定があり、仕事と家庭の両立を意識したときに働き方を変えようと思ったことがきっかけです。URについては、社会貢献性の高さが魅力に映りました。前職とは異なり、自治体や公共団体と一緒に仕事をしていくことが多いため、より直接的に社会に役立てる仕事だと思いました。さらに、扱うのも街区や超高層ビルなどスケール感があるものが多く、さまざまな人たちと関わりながら大きな仕事ができるのではないかと期待しました。
実際に入社してみて、URの印象や魅力についてはどう感じていましたか?
都市再生、賃貸住宅、災害復興と、幅広い事業領域があることは以前から知っていましたが、実際に中から見てみると、建築の構造一つをとってもそれぞれの事業ごとに違った仕事があり、「幅広い関わり方ができるんだな」と実感しました。新築だけではなく、リノベーションや古くなったストックの活用にも力を入れて取り組んでいるため、さまざまな仕事に携われる機会があるんだと、改めて魅力に感じたことを覚えています。
Y.N

事業横断で建築の構造に携わり、
苦労と学びを実感する日々。

現在はどのような仕事をしているのですか?
設計部は都市再生や賃貸住宅、災害復興などの各事業を横断して総合的に技術支援を行っており、事業の初期段階から携わっているのが特徴です。主には、要件に照らして仕様やグレードなどとのコストバランスを検討したり、技術的な観点から先見性を持ってリスクコントロールをしていったりすることが役割となっています。そのなかでも、私が所属している技術支援課は、構造と積算の部隊が集約されており、すべての事業領域をカバーしています。私自身も、都市再生をはじめ、団地の新築・リノベーションにおける業務に携わっています。
幅広く携わっているとのことですが、それぞれの領域ごとに違った難しさもあるのでしょうか?
都市再生においては鉄骨造の超高層ビルを扱うことが多いのですが、団地となるとRC造になりますし、新築とリノベーションでもやり方が異なります。法律もそうですが、それぞれ違った設計指針をもとに考えなければいけないので、学ばなければいけないことや持っておくべき知識が異なる点については苦労しますね。ただ、言い換えればそれらを一つひとつ習得できれば、どの分野でも対応できるようになっていくので、そういったところはやりがいにもつながっています。
私自身、前職では鉄骨造がメインだったのですが超高層の経験はなかったですし、RCについても経験が少なかったので、一口に建築の構造といってもそれぞれの分野で日々勉強をしているところです。
Y.N Y.N

信頼というバトンをつなぎながら、
これまでの経験を社会に還元する。

そんななかで、どんなところに仕事のやりがいを感じていますか?
前職と異なる点で言えば、前職ではプロジェクト単位で担当することが多かったので、建物の完成を見届けられるところにやりがいを感じていたのですが、URは定期的なジョブローテーションがあるので、プロジェクトにずっと携わっているわけではありません。ただその分幅広い業務に携わることができるため、培ってきた知見を注ぎ込み、より良い設計や建物に仕立て上げるところにやりがいを感じていますし、そうすることを何よりも大切にしています。「これまでの経験を社会に還元する。」そういった感覚を持っています。
他にもURならではのご経験があるそうですね。
先ほどのお話と重なる部分なのですが、ジョブローテーションに伴って担当案件を前任から引き継がれたり、後任に引き継いだりというのが発生するんですね。技術支援課に配属された当初、とある都市再生の案件で前任から引き継ぎを受けたのですが、その前任の方がとにかくすごい方で・・・。最初は「引き継いで、やれることをやろう」くらいの感覚だったのですが、実際に担当してわかったのは「地権者を含めた関係者たちとの信頼関係」をも引き継がなければならないということでした。その時に、仕事との向き合い方について改めなければいけないと、かなり身が引き締まりましたね。自分が引き継ぐときはもちろん、引き継ぎ方についても考えさせられるきっかけになりました。「できるだけやりましたので、どうぞ」ではなく、「ここまで築けたので、さらに良いものにしていってください」と。そういった意味では「バトンをつないでいく」仕事になるのですが、そのバトンのつなぎ方について深く考えるきっかけになりました。
Y.N

プロフェッショナルに囲まれた充実した環境で、
社会に注ぎ込めるものを増やしていきたい。

技術者としての成長という観点では、URの環境についてどう感じていますか?
豊富な人材が揃っている会社だという印象があります。新卒で入社された方もこれまでさまざまなプロジェクトを経験していますし、私のような経験者採用の方もそれぞれ違った経験やスキルを持っている方がたくさんいます。そういった意味では、内部にあらゆるプロフェッショナルがいるという点は、学んでいく上でも大きなアドバンテージになると思います。
また、発注者ならではの観点でいえば、それぞれのプロジェクトごとに協力会社さんを公募する形になるので、それぞれでいろんな設計事務所やゼネコンと仕事をすることができます。それぞれの会社ごとに違った考え方ややり方がありますし、優秀な方々がたくさんいらっしゃるので、新たな観点や視点を養ったり知識を習得したりと、本当に刺激的な環境だと思います。
その都度苦労や大変なこともあるのですが、かなりスピード感をもって成長することができていると感じますね。
最後に、今後の目標を教えてください。
人々が暮らしやすいまちや建物を提供していくためにも、これからもっともっといろんな経験をしながら知見や技術を習得し、社会に対して注ぎ込めるものを増やしていきたいと思っています。
あとは冒頭に触れましたが、働き方を改善したいということもURに入社したきっかけの一つでした。今では家族も増え、公私ともども充実した生活を送れています。そんななかでURが実施しているイベントで「ファミリーデイ」というものがあり、子どもが会社にきてパパやママの仕事を見学するイベントになるのですが、子どもがもう少し大きくなったら、仕事をしているパパの姿を見せたいなと思っています。