Interview職員インタビュー

はじめての経験とチャレンジの連続。
そのなかで感じる確かな成長。

M.M
技術系総合職(建築設備系)
本社 技術・コスト管理部 技術統括課
前職:建設施工会社にて施工管理を担当
現在の主業務:設計・工事(建築設備領域)

前職は建築施工会社で勤務し、施工管理としてオフィスビルや工場などのさまざまな施設における設備施工を手がけた。2018年にURに入社してからは、団地のリノベーション設計や工事の発注業務に従事。現在は技術統括課DX班として、デジタル技術を活用した先進的な技術の検証や試行に取り組んでいる。

転職におけるすべての条件に
合致したのがURだった。

はじめに、転職をしたきっかけを教えてください。
「大きな仕事をしたい」という思いで前職の建設会社に入社しました。そこでは空調や衛生などの建築設備の施工を行っており、施工管理としてオフィスをはじめ、印刷工場や物流倉庫、病院などの施設の建設に携わってきました。大きな建物をつくる仕事にはやりがいを感じていたのですが、自分自身のキャリアを考えはじめたときに、「こうしてずっと同じような仕事を現場でしていくのかな」と先々に不安を覚えたことが正直な理由です。ちょうどこの時期に結婚をしたということもあり、働き方を含めて将来を見直すことにしました。
そんななかで、なぜURだったのでしょうか?
「自分にとってのやりがいとは何だろうか」と改めて考えたときに、もっと建物の計画や設計などの上流の仕事に携わりたいと思ったことが一つです。URは発注者側のポジションであることに加え、上流から下流まですべての工程をカバーしているところが魅力的でした。ここであれば前職で培った経験も活かせるなと。さらに、働きやすさもホームページなどで開示されていたので、私が望んでいたすべての条件を満たしていました。
M.M

「はじめて」の連続。
そこで感じたのは、
自分のなかに生まれたやりがいと自信。

入社後は、どのようなお仕事をされたのですか?
はじめに配属されたのは、UR団地の改修工事に関する設計や発注業務を行う部署でした。そこでは、団地の給排水設備やエレベーターなどの機械設備に関わる設計や工事発注を担当しました。設計自体ははじめての経験だったのでやはり多少の不安はあったのですが、設計コンサルタントといっしょに図面を起こして、現場を調整し、工事を進めていく過程は非常にやりがいがありました。実際に、自分が考えた設計が形になっていくところを見たときは嬉しかったですね。
南六郷二丁目の団地を担当された際の仕事が印象深かったそうですね。
1,000戸を超える高層団地における給水施設の改修を行う大規模なプロジェクトでした。実は、これを経験したのは入社間もないころで、まだ右も左もわからないようなタイミング、かつ団地の仕事も設計の仕事もはじめてだったんですよね。これまで新築工事をしてきたので、すでに人が利用しているところで工事を進めるという概念すらもなかったので、とにかく「はじめて」の連続でした。
給水施設を改修する上では断水をしなければいけないタイミングもありますし、音や臭いにも配慮しながら工事を進めていかなければなりません。これまでとは違った性質を持つ仕事を、自分のなかで咀嚼し理解するまでには苦労しましたね。
「はじめて」の連続に対して、当時どのように取り組まれたのでしょうか?
URには、経験豊富な先輩や上司がたくさんおりますので、まずはアドバイスを仰ぎ、わからないことはしっかりと潰し込んでいきました。実際に現地にも繰り返し訪れ、現地調査は念入りに行いましたね。
あとは、お住まいの方へのご説明も丁寧に行いました。当然ながら、水が止まることに反対される方もいらっしゃいます。そういった方々に対しても、発注者として丁寧な対応を心がけ、施工会社のみなさんにも配慮していただくことで工事を進めていきました。
はじめてのプロジェクトでこれだけ大規模な仕事を任せていただいたので、事故もなく無事に工事が完了したときにはやりがいを感じましたし、自分のなかにも自信が生まれましたね。
M.M M.M

先進的な取り組みで、社会課題に向き合う。

そして、現在は技術統括課にいらっしゃるということなのですが、こちらではどんなお仕事を?
実際には、DX班というところに所属しています。名前の通り昨今のスマート技術やデジタルを、URの事業に実装していくための技術開発や調査研究を行っている部署になります。現状では、民間企業や学校法人と連携を行い、テーマを決め、共同研究を進めている最中です。
たとえば、赤羽台で実施している「Open Smart UR」もその一つです。東洋大学と連携して、既存の部屋を丸々リノベーションしてAIカメラやIoT機器などを取り入れた部屋をつくりました。実際に、そこでの暮らしからさまざまなデータを取得し、新しいサービスの検討や導入を検証しているところです。私自身は、このプロジェクトの計画や関係者との調整、実証のためのハード面の整備に携わりました。
先進的な取り組みに携わられているとのことですが、どのようなやりがいを感じていますか?
まだまだ道半ばですが、意義のある仕事だと思っています。団地というのは「日本の縮図」だと言われているように高齢化が著しい場所です。たとえば「階段を登るのが大変だ」とか、「広大な敷地を移動するのも大変だよね」とか、管理面においても人手不足が騒がれるなかで「どうやって安全安心を維持管理していくか」など、目に見えている課題だけでも数多く存在しています。そういった課題に対して、スマート技術やデジタル、あるいはロボット等を活用することができないか、ということなのですが、先進的な取り組みなだけあってそう簡単ではないですし、成果に結びつけるまでは時間がかかるものです。ただ、時代の変化とともにそこに向き合う必要性は必ず出ていきますし、これからも安心して暮らしていける環境を提供し、お住まいの方のQOLに貢献していくという意味では、新しい経験をさせていただけることに感謝していますし、会社としてもチャレンジングな取り組みに前向きに挑んでいるところです。
M.M

これまでには実感することのできなかった
成長を実感できる場所。

キャリアという観点で、URならではの魅力はどんなところに感じていますか?
前職では工事の請負をしていたところから、設計という仕事をさせていただき、さらに現在は計画でもないさらに上流の構想という仕事をさせていただいているので、飛躍しすぎた点は否めないですが(笑)、経営判断にも資するような責任感のあるチャレンジングな仕事に携わることができています。
「政策的な立場から社会課題を解決する」という観点においても、まさにそこに本気で向き合い、「新しい技術で社会を変えていく」取り組みに参加できていることは、技術者として誇りに思っています。
ご自身の成長という観点ではいかがでしょうか?
向き合うものが変わっていくなかで、関わる人がより一層広がっていくのを感じています。ものづくり以外のことを考える人たちともいっしょに仕事をしていく過程で、それぞれの立場による考え方や観点を吸収していける点では、これまでに実感することのできなかった成長を感じています。常に、はじめての経験をさせていただいているので、それぞれの仕事で違った難しさや苦労があるのですが、新しいものを自分のなかにどんどん取り込んでいけるという点では、着実にステップアップできていると思います。