UR都市機構は古くからこの街の暮らしに寄り添い、共に成長の道を歩んできました。
その歩みは安心・安全と心地よさを兼ね備えた住まい、横浜ヴェールタワーへと受け継がれていきます。
建物名称は、多くの方々に寄り添いながら、地域の特徴である商業と暮らしの拠点となる住宅を柔らかく繋いでいけるよう、風になびくヴェール(Veil)になぞらえて、「横浜ヴェールタワー」と名付けています。
ロゴデザインは、商業棟と住宅棟の建物デザインコンセプトであるスクエアとタワーを重ね合わせることで、様々な暮らしがコラボレーションしていく様子を表しています。
建物のデザインコンセプトは、建物名称にもなっている
「 Veil Tower(ヴェールタワー)」。
低層部から高層部へのVeilの帯が変化することで、外観に繊細な陰影をもたらし、住まいと街との⼼地よい距離感を⽣み出します。
多様なライフスタイルの住宅がVeil を纏い、国際都市横浜にふさわしい、新しい都⼼居住を創出します。
本建物には優れた制振効果によって地震による揺れを⼩さくするデュアル・フレーム・システムⓇ(以下、「DFS」)を採⽤しています。DFS は施⼯会社である(株)⼤林組の特許技術であり、1つの建物の中に独⽴した⼆つの架構(フリーウォールと住宅棟)を制振装置(オイルダンパー)で連結した連結制振構造です。
地震や強⾵を受けると、硬いフリーウォールと⽐較的柔らかい住宅棟は揺れ⽅が違うため、変形差が⽣じます。この変形差の間にダンパーを設けることにより、住宅棟の負担が⼩さくなります。
横浜市西区南幸は横浜駅に接する日本有数の商業地で、買い物や通勤に非常に便利な立地です。現在では若者から地域の方々にまで幅広く親しまれる南幸地区ですが、かつては外資系石油企業の油槽所だったこともあります。戦後の1950年代半ばに、油槽所だった土地にローラースケート場や百貨店が開業し、その後も次々と誕生した娯楽施設が発展を後押しして、今日まで続く賑わいや活気あふれるまちとなりました。
横浜ヴェールタワーが建設された場所には、地域の生活と暮らしを支えた南幸市街地住宅がありました。南幸市街地住宅の1、2階は権田金属工業(株)が保有する商業施設(スーパーマーケット)があり、3階から10階は日本住宅公団が管理する賃貸住宅でした。この店舗併用型住宅は、地域が発展途上だった1968年に竣工して以来、地域の方々に愛されてきましたが、2020年に建物の高経年化等を理由に解体することになりました。
そして、権田金属工業(株)とUR都市機構の共同建替事業により、権田金属工業(株)が手掛けた商業棟「横浜ヴェールスクエアCeeU」が2023年に完成。住宅棟はUR都市機構による「横浜ヴェールタワー」として、新しく生まれ変わりました。
横浜市では、20年後の横浜駅周辺の将来像を見据えて「エキサイトよこはま22」(平成21年度策定)の計画を掲げ、この南幸地区では「様々な人々が楽しめる商業・文化・エンターテイメント」のまちづくりを推進し、「にぎわい・活気」と「安心・安全」が両立した街を目指しています。
横浜ヴェールタワーの建設にあたり、「エキサイトよこはま22」の実現に向けて、UR都市機構と権田金属工業(株)は共同で公共的駐輪場の整備、歩行者空間、広場空間の整備等を行っています。
また、商業棟と住宅棟のそれぞれで津波避難場所の指定、帰宅困難者の受け入れ、緊急時には双方連携した対応を行う等、災害に強いまちづくりを目指しています。
共用部のセキュリティと入居者の利便性を考慮し、UR賃貸住宅では初となるハンズフリータグを採用しました。非接触はもちろん、タグをポケットにしまったままでも専有部(住戸)やエントランスオートドア、自転車置場用エレベーター、宅配ボックス等の共用部各種設備の解錠・施錠ができて便利です。
住戸玄関では、ハンズフリータグをカバンやポケットにしまったまま、リーダのボタンを押すだけで解錠・施錠が可能です。
住戸玄関では、非接触キーをリーダにかざすだけで解錠・施錠が可能です。
各住戸とも同一本数の貸与となります。
1階のメインエントランス他、出入口にはリーダが設置されており、宅配ボックスに荷物が届いている場合は着荷サインが点灯します。ご帰宅時はお部屋に戻る前に1階で着荷を知らせてくれるので、スムーズに荷物を回収できます。