街に、ルネッサンス UR都市機構

【特集】UR-DIY部 西日本支社

URPRESS 2020 vol.60 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

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DIYで人をつなぎ働く環境を活性化する!

フレッシュで柔軟な発想でリノベーション

URには、若手職員がDIYをキーワードに活動する自主的なグループがある。
その名はずばり「DIY部」。
オフィスや団地集会所などのリノベーションから始まり、最近では勉強会やイベントの企画・運営まで行う。
自由に楽しく活動するパワーが、コミュニティーや仕事を活性化している。

暗い書庫から職員の憩いのスペースへと変身を遂げた「森カフェ」。室内には、インテリア関連の本などが置かれた小屋風のブックコーナーもある。

大阪市城東区の森之宮にあるUR西日本支社の2階に、「森カフェ」と看板のかかった部屋がある。中に入ると、芝生を思わせるグリーンのカーペットが敷かれ、奥には曲線を描く白木の小上がり。温もりを感じさせる木の椅子やテーブルに混じって、心地よさそうなハンモックも。読書コーナーや自販機などもしつらえられ、昼食や打ち合わせなどに人気のスペースになっている。

遊び心あふれるこの空間は、UR-DIY部のアイデアでリノベーションされたものだ。 「DIY部は、若手職員を中心とした部門横断の自主的な活動です。結成は2013年。URでDIY住宅という商品を企画したときに、自分たちもDIYをやってみないとその良さを伝えられないと思い、モデルルームをつくることからスタートしました。

このカフェは、会社の社員食堂がなくなり、総務で代わりとなる新しいスペースを検討していると聞いて、自分たちでテーマやカラーリング、デザインを提案したものです」とDIY部の部長を務める西村勇希が説明する。

現在の部員は43名。20代の若手職員が中心で、個々の業務をこなしながら、月に1日の活動時間が認められている。 今までDIY部でリノベーションした団地集会所は、滋賀県を除く関西全府県に及ぶ。そのひとつが泉北城山台二丁団地(堺市)の集会所だ。利用者に親しんでもらう仕掛けとして、親にはペンキ塗りを、子どもにはシールを貼ってもらいキッズルームに改修。親子で集い楽しめる場所として、コミュニティーづくりに役立っている。

DIYの枠を飛び出して活動の幅が拡大

無機質、無個性な空間も、工夫次第で無骨でアーティスティックな空間に 。

発足から6年経ち、活動の幅はさらに広がりを見せている。現在は、執務スペース改善などを行う「オフィス活用班」、団地共用部のDIYなどを行う「団地・DIY班」、「イベント企画班」の3班で活動している。大学在学中にDIY部と一緒に団地のモデルルーム改修に携わった経験を持つオフィス活用班リーダーの黒瀬智奈美は、現在、西日本支社オリジナルの勉強会「Work Work School(ワクワクスクール)」の企画・運営を担う。
「スクールでは社内だけでなく、さまざまな業種の方に講師をお願いして、フラットかつフランクに学び合う機会を設けています。活動が知られるようになり、最近は持ち込み企画も増えてきました」

イベント企画班リーダーの三枝佳佑は「昨年は、URが高槻市で整備した安満(あま)遺跡公園の一次開園イベントで、子ども向けのワークショップを行いました。1日で、600人以上の方に参加していただき、『URって、こんなこともやってるんですね』と声をかけてもらい、うれしかったですね」と話す。

部の活動を通じて、仕事上で知り合う機会のない別部署の人とつながりができたり、新規・中途採用職員のコミュニティー参加のきっかけをつくるなど、業務上のメリットも大きいと西村は言う。
「DIYから発展して、“自分たちでやってみよう”という意識が芽生えている気がします。今後はURの新事業などにつながる取り組みもしていきたい」

西日本支社で始まったDIY部は、東日本や中部、九州など他の支社でも発足、全国的に活動の輪を広げている。DIY部のこれからの活躍が楽しみだ。

北緑丘団地(豊中市)の集会所改修。生まれ変わっていく過程も楽しい。
ワクワクスクールの一コマ。和やかな雰囲気で、自然と講師との対話も弾む。
ポップで明るいデザインに生まれ変わった、泉北城山台二丁のキッズルーム。

【阿部民子=文、菅野健児=撮影】
*DIYできる住宅は限られています。詳細はURのHPでご確認ください。

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