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プロが指南!防災グッズの新常識(1)

URPRESS 2017 vol.50 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

迅速な避難に欠かせない「枕元グッズ」とは?

家庭の災害対策、防災グッズのセットを購入するだけで安心していませんか?水や食料が役立つのは、命があってこそ。まずは「自分と家族の命を守る環境」をつくることが大切です。そのためには「地震対策(枕元グッズ)」「緊急避難(非常持出袋)」「避難所生活(防災備蓄)」に分けて、対策と準備を行いましょう。

まずは事前の準備が生死に直結する「地震対策」です。住まいの耐震性を高めるのはもちろん、背の高い家具や重量家電の固定、棚の中身の飛び出し防止やガラスの飛散防止対策を行い、消火器具を準備します。大地震は恐ろしい災害ですが、準備が万端であれば命を守ることができるのです。

ここで重要なのが「枕元グッズ」です。特に大地震後に津波や土砂災害が想定される地域では、迅速な避難が生死を分けるため、玄関に非常持出袋を準備することが必要です。しかし真夜中に地震が発生し停電すると、身動きが取れなくなることも。そこで寝室から玄関まで素早く移動するための枕元グッズを用意することが、命を守るポイントになります。

枕元グッズはポーチや袋に入れ、地震の揺れでも飛ばされないように、ベッドマットや布団の下、またはベッドの柱にしばりつけておく。布団から手を伸ばせば届く範囲に準備を。

枕元にまとめて用意しておくもの

LEDライト、折りたたみスリッパ、軍手、ポーチ:すべて百円ショップでそろう。
ホイッスル:コクヨ 防災用救助笛 ツインウェーブ(540円)
メガネ:使わなくなったものを予備として利用。
1.予備のメガネ・笛

メガネや補聴器など、ないと行動に支障が出る道具は必ずスペアを準備。閉じ込められる恐れがある場合は、笛も用意したい。

2.LEDライト(懐中電灯)

夜間に停電すると、明かりがなければ行動不能に。携帯電話は地震の揺れで飛ばされてなくなる恐れがあるため、必ずライトを用意。

3.スリッパと手袋

ライトがあっても、暗闇の中では割れたガラスや落下物で手足をケガしやすくなるため準備。余裕があれば靴下もあるとよい。

プロフィール

たかにともや

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに、自身が運営するWebサイト、各種メディアやセミナーを通じて防災を解説するフリーのアドバイザー。

【高荷 智也(ソナエルワークス代表)=文・写真】

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