※当記事は2025年8月27日にAll Aboutに掲載されたものを許可の元転載しています。

起業のプロも高評価!新スタイルの書店にも「URテナント」が選ばれる理由

書店にとって厳しい時代といわれる中、独自のスタイルを持つ独立系書店のオープンが目立っています。ただ利益率が高くない業種だけに、「本が好き」という熱い気持ちに加え、シビアな収支計算がとても重要に。その点、団地の商店街にある「URテナント」は、周囲に多くの人が住み、初期費用が抑えやすいなどメリット満載。名古屋市の書店を例に、小規模な起業にも詳しい中野裕哲さんから「これからの書店づくり」について伺いました。

ユニークな価値を提供する独立系書店が増加

日本の書店は20年ほど前に比べて店舗数が半減。特に多くの人にとって身近な存在だった「街の書店」のような小規模店舗の減少が顕著です。そうした中で、店に置く書籍・雑誌の独自性や地域とのつながりに力を入れる「独立系書店」が次第に増えてきました。

中野さんは書店の減少について、「電子書籍や通販サイトの普及に加え、動画共有サイトから情報を探すなど、情報伝達のルートが変化したことも紙の本の売上が減った一因では?」と指摘し、さらに独立系書店の増加について以下のように分析します。

中野さん(以下敬称略)「従来のような一般的な書籍・雑誌の販売だけでは経営が難しくなる中で、店独自の価値=USP(Unique Selling Proposition)を提供する独立系書店の強みが増しているのでしょう」

例えば独立系書店のUSPとしては、店主の個性を生かした書籍・雑誌の品ぞろえで「提供価値」を強化するほか、来店者同士が気軽に交流できる機会を設けて「交流価値」を創出する、カフェの併設などで地域との接点を増やす、などが考えられます。

名古屋北区にオープンした「Bookstore Lbio(ルビオ)」も、そうした特徴を持つ独立系書店。店があるのは名古屋市中心部の団地「URアーバンラフレ志賀」で、通りに面した商店街には、おしゃれな雑貨店、薬膳カレーの店、人気のケーキ店なども並んでいます。

商店街は一般道路に面した団地棟1階で外部の人も訪れやすい環境
雑貨店や飲食店などが並ぶ商店街。ここ数年でオープンした新しい店も多いそう

中野「昔の商店街のイメージとは異なり、おしゃれな感じの店揃いですね。団地の中の店舗には団地や周囲に住む人が見込み客になる強みがありますが、この雰囲気なら少し離れた地域からも集客が期待できそうです」

さらにURテナントでは店を始めるときの初期費用が抑えられ、店内のデザインの自由度も高いなど、「こだわりの店を始めやすい」条件も魅力的。そこでLbioの店主・常澤愛美(ときざわめぐみ)さんに、書店を始めたきっかけや、URテナントを選んだ理由などを伺いました。

団地の小さな書店をみんなの「サードプレイス」に

Bookstore Lbioは、株式会社Lbioの活動の一環としてオープンさせた書店。常澤さんは「代表の黒田さんとは仕事を通じた知り合いで、『今の仕事とは別に、自分がやりたい仕事として書店を始めたい』と誘われたのがきっかけ」と言います。

Bookstore Lbio店主 常澤愛美さん。現在は夫と小学生の子どもの3人暮らし

常澤さん(以下敬称略)「当時の私は営業職で、書店経営に誘われたのは驚きました。ただ、本は昔から好きでしたし、それまで引っ越しを繰り返していた夫の仕事が落ち着き、子どもも少し大きくなったので、何か新しいことに挑戦するにはいいタイミングだと考えたんですね」

その後のコロナ禍で書店の計画は一時中断。状況が落ち着き始めた頃から物件探しを再開し、WEBで検索する中で偶然URテナントの募集を見つけたそうです。

常澤「東京にあるカフェの手紙舎さんが、URテナントですてきな店を作られている紹介記事を読み、『団地でこんなにいいお店ができるんだ』と知って、URを物件探しの候補に入れるようになりました

しかし、URの担当者から現在の物件を紹介されたときは、常澤さんの自宅から通うのに時間がかかり、スペースも4.5坪と狭いなどの懸念から、さほど期待していなかったそう。

団地と道を挟んだ敷地(写真手前)に公園、図書館、小劇場が並ぶロケーション

常澤「ところが見学に来て、店舗の目の前に図書館や小劇場、公園が並んだ、人の暮らしに寄り添う店づくりに適した環境を一目で気に入りました。商店街は一般道路に面し、団地以外の方がふらっと立ち寄れるのも良かったですね。オーナーも賛成してくれ、『この狭い店舗でどんな書店にしようか』とワクワクしながら考え始めました」

家庭とも職場とも違う「サードプレイス(第三の居場所)」になれる書店を目指し、来店客が過ごしやすいよう店の前に小さなテーブルとイスを設置。また、書籍販売の利益率の低さを少しでもカバーするためドリンクの提供も最初から決めていたそうです。「それにドリンクを買うときに店内を見てもらうなど、より多くの方が本と親しむきっかけになればと思って」と常澤さん。

店内には「読んだ人の心に寄り添える、長く大切にしてもらえる本」を選んで置いているとのこと。店の入り口近くには子育てで忙しい人が読んでホッとひと息つける本を置き、奥の書棚にはオーナーによる選書が並び、店の一番奥には常澤さんとオーナーが好きな作家のコーナーを設けるなど、小さな店舗にこだわりが詰まっています。

右手と奥に書棚が置かれ、左手にはレジ兼キッチンを設けた店内
コーヒー、紅茶、季節限定のドリンク、本に登場する飲み物をイメージしたドリンクなど種類は豊富

新たな発見と出会いを生む棚主制度や交流会

「私は人と会うのが好きで、本が好きなのも物語を通してさまざまな登場人物に会えるから」と話す常澤さん。2024年5月のLbioのオープンとともに、テーマを決めて参加者が好きな本について語り合う読書会を始めたのも、多くの人が出会い、学び合う機会を作りたいからでした。さらに空き店舗となったLbioの隣のスペースを借り、2025年2月にシェア型書店「Bookbridge Lbio」もオープン。

シェア型書店は書棚をいくつもの小さな棚に区切り、棚の利用料を払った人が「棚主」となって選んだ本を販売するもの。季節や天候などで変動しやすい書籍の売上とは違い、棚主さんからの利用料で安定した収入が見込めるのがメリットです。現在48ある棚は棚主の順番待ちが出るほど人気で、書店を訪れた方にも「さまざまな棚主さんが推す個性的な本を知るきっかけになる」と好評です。

書店の隣に設けたシェア型書店。定期的に開かれる棚主交流会も盛り上がっていました
今回の読書会は「歴史」がテーマ。自分の「推し本」を数冊ずつ持ち寄って紹介

常澤「お客さまから『書棚の空きスペースに自分が勧める本を置けないか』と聞かれることもあり、オーナーと相談してシェア型店舗を開設しました。棚主さんは自分で買った『推し本』を置いたり、将来は書店を開業したい方が経験のために利用したりとさまざま。自分で制作したZINE(自主出版物)や小物を置く方なども増えて、皆さん自己表現の手段として活用されていますね。棚主さん同士の交流会も定期的に開催しています」

最近は読書会も店側ではなく棚主さんが企画し、歴史・恋愛・お金など語り合う本のテーマは多種多様に。リピーターはもちろん初めての参加者も多く、年代は中学生から70代まで広がっているそうです。参加した方からは「テーマに沿って本を選ぶのも楽しい」「自分とまったく違う切り口で本が紹介されるので面白い」などの声が聞かれました。

人が集まりやすく集客にも期待できるURテナント

URテナントの立地や周辺環境にひかれて実店舗をスタートさせた常澤さん。URの団地の商店街は「店側にも安心感のある立地」と言います。

常澤「団地や近くに住む方が頻繁に来店され、ファミリー層も多く、地域と繋がっている感じがして安心して営業できます。しかも商店街のお店同士は、みんなでここを盛り上げようと連携が強く、普段は世間話をしたり困ったときに助けてもらったりと本当に仲が良くて。路面店など単独で書店をやっていたら途中でくじけたかもしれませんが、身近に相談相手がいて、地域の皆さんとも親しくなれるので、初めてお店をやる人にもお勧めの環境だと思います」

常澤さんが話すように、URテナントは団地や周囲に住む人などに親しまれ、気軽に立ち寄ってもらえる環境のため、開店当初からまとまった商圏ボリュームに期待できるのは大きな魅力です。しかもURテナントがある団地(UR賃貸住宅)は若年層や子育て世帯の支援に積極的で、そうした世代の入居者も増えているのが特徴。必要に応じて設備の更新、部屋全体のリノベーションなども随時行われています。

またURではUR賃貸住宅がある地域全体の活性化を目指し、団地の商店街による地域のにぎわい創生にも力を入れています。生活に密着した業種や暮らしを豊かにする業種など、地域ニーズに応える業種を中心に募集しています。

初期費用が抑えられ賃貸料無料の期間も!コスト面も魅力のURテナント

こうした集客に有利な環境に加え、URテナントは以下の制度により一般的な事業用物件と比べてコストが抑えやすいのもメリットです。

・礼金、仲介手数料が不要。保証人も不要(保証金は必要)
・賃貸借契約後、内装等工事開始前なら最大3カ月間は賃貸料が無料
・「チャレンジスペース」なら、内装等工事開始後も最大12カ月または最大6カ月も賃貸料無料、予約契約時に必要な保証金が一般のURテナントの半額に(所定の条件を満たす場合)。
例えば賃貸料10万円のテナントなら、最大120万円もお得に!全てのURテナントが最長3ヶ月間0円!+チャレンジスペース適用期間も0円!※チャレンジスペースは申込業種の経営経験が5年未満であり、その他条件に合う方が対象です。※複数の施設で同時にチャレンジスペースを適用することはできません。

前出の中野さんは「実店舗を設けて起業する際は、店舗の内装や仕入れなどで初期費用が増えがちですから、礼金、仲介手数料が不要なのはいいですね。特に書店は一般的に利益率が低いので、初期費用を抑えることは大切です」と高く評価。また、常澤さんは「URの場合、仮契約から内装工事開始までの間に賃料が発生しなかったのはありがたかった」と開業時を振り返ります。しかも更新料も不要なので、長期間続けたい店舗のコスト削減にも役立ちます。

地域活性化にも貢献するURテナントで新たなスタートを

現在、経済産業省は書店振興プロジェクトに取り組み、書店存続のための活性化が注目されています。中野さんも「書店には文化的側面もありますから、各地域でその灯を消さないでほしい」と応援。

中野「ただし『本が好きだから赤字覚悟で』という考えでは、本人が疲弊して店も長続きしません。まずは初期費用をしっかり用意し、難しければ公的融資なども検討を。そして書籍販売の利益率の低さをカバーできるようドリンクなど利益率の高い商品も併売することも重要です。なるべく専門家にも相談して事業計画を立ててから書店を始めてください」

常澤URの担当者の方はとても親身で、契約手続きについて丁寧に説明いただくなど、初めての店づくりで非常にお世話になりました。今度、商店街でマルシェをやろうと計画中なのですが、その相談にも対応いただいていますし、本当にURテナントにして良かったですね」

団地内も緑豊かで暮らしやすいアーバンラフレ志賀

地域に根ざして人々の生活を支え、新たな地域活性化にも取り組むUR賃貸住宅。商店街は団地や周囲の人に親しまれてリピーターも作りやすい環境で、コストを抑えて開業しやすいのもメリットです。URテナントは首都圏、中部、関西、福岡の都市圏を中心に、全国約450団地に開設されているので、まずは条件に合う物件を以下のリンクから探してみては?

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