街に、ルネッサンス UR都市機構

ヌーヴェル赤羽台(東京都北区)

プロジェクトデータ

所在地:
東京都北区

建替え前:
管理戸数:3,373戸
管理開始:1962(昭和37年)

建替え後:
管理戸数:2,776戸(予定)
管理開始:2006(平成18年)

事業手法:
建替え事業

団地概要

JR赤羽駅からほど近い、都心方面を臨む高台に位置する赤羽台団地は、旧日本住宅公団(現UR都市機構)により1962(昭和37年)に建設された総戸数3,373戸からなる大団地でした。住棟の平行配置が主であった当時では斬新な、直交配置やスターハウスによるポイント住棟ゾーン、囲み配置ゾーンが計画され、名作団地と言われてきました。
この赤羽台団地が、居住水準の向上と周辺との一体的なまちづくりを目指し、UR都市機構における建替え事業によって新しく生まれ変わった姿が「ヌーヴェル赤羽台」です。

事業後の土地利用図
before
after

事業概要

【建替え事業の着手】
当団地は、赤羽台団地では、建物の老朽化や立地上の特性等を踏まえ、多世代が交流できる都心近接住宅地の形成、地域に開かれた良好な環境のまちづくりをテーマとして2000(平成11)年度に建替え事業に着手しました。

ヌーヴェル赤羽台では、これからのまちづくり、住まいづくりには多様な価値観や表情が必要と考え、複数の建築家と協働して設計を行っています。まちなみ景観や設計内容の調整を行い、多様な個性が協調しながら連続するまちなみを目指しました。

赤羽台団地では、自治会を中心に集会所の利用や夏祭りの開催などコミュニティ活動が盛んであり、ヌーヴェル赤羽台における集会所や広場の設計にあたっては、居住者の方との意見交換を実施しています。また、外部空間においては、樹木の保存や道路パターンの継承を通じて、原風景の継承を試みました。

住棟と広場
URまちとくらしのミュージアム付近に建替前にあったクラゲ型遊具をモチーフにした人研遊具と2号棟

【団地全体の取り組み】
当団地では、
① 住みたいと思われる住宅地の形成
② 教育・文化拠点の形成
③ 緑豊かな住環境の形成
というまちづくりのビジョンを踏まえ、高齢者や子育て世代にやさしく多世代が交流できるまちづくり、東京の北の玄関口としてのシンボル性やアクセス性の強化、既存樹木を生かしたみどりのネットワーク形成など、様々な取り組みに着手し、持続可能で活力ある地域・まちづくりを推進しています。

従前団地の記憶の継承

建替えの実施に際し、従前団地の記憶の継承として、元々あったイチョウ並木の継承に加え、花木園の継承や旧陸軍時代の建物基礎であるレンガを再利用して団地のベンチを整備するなど、過去の記憶を未来へ紡ぐ取り組みを行っています。

出土した遺構(旧陸軍被服廠の建物基礎)

URまちとくらしのミュージアム

ヌーヴェル赤羽台の一角に、2023(令和5)年9月15日「URまちとくらしのミュージアム」が開館しました。当ミュージアムは、登録有形文化財に登録された旧・赤羽台団地から残るスターハウス等保存住棟4棟と新築展示施設(ミュージアム棟)、屋外空間からなるUR都市機構の企業ミュージアムです。
ミュージアム棟では、我が国の鉄筋コンクリート造集合住宅の先駆けとなった、同潤会代官山アパートを始めとする4地区6戸の「復元住戸」と映像展示、模型やパネルを用いて都市と集合住宅の暮らしの歴史や変遷等を紹介しています。
ミュージアム棟の見学は入場無料・事前予約制になります。
予約等は以下のサイトからご確認ください。

赤羽台周辺地区のゲートウェイ形成を軸とした土地の一体活用

東京都北区とUR都市機構は、赤羽台団地の建替え事業を契機とした周辺地区の魅力あるまちづくりを一層推進することを目的として、2021年(令和3年)3月「赤羽台周辺地区のゲートウェイ形成を軸とした土地の一体活用に関する連携協定」を締結しました。北区が保有する小学校跡地の一部と隣接するUR都市機構の所有地の一体活用を図るため、両土地の譲渡先民間事業者を共同で公募するとともに、譲渡先民間事業者には事業協力者として本地区が有するまちづくり上の課題解決に資する公共的な施設整備を求め、本地区のゲートウェイとして相応しい都市空間形成を誘導することとします。

コミュニティ拠点
(Hintomation)

“ゆるやかに人と人がつながる暮らし”を目指し、ヌーヴェル赤羽台において、東洋大学福祉社会デザイン学部、(株)URコミュニティ、日本総合住生活(株)と4者で2022(令和4)年3月に協定を締結し、持続可能なコミュニティ形成とその拠点づくりについて共同研究を進めており、その一環として、団地内にコミュニティ拠点「Hintomation」をオープンします。
「Hintmation」とは、Hint(ヒント)とinformation(情報・知識・案内所)の造語です。団地や地域にお住まいのみなさまが、散歩や外出のついでに気軽に立ち寄って赤羽台での暮らしを楽しむヒントが得られる場所になるようにとの思いを込めています。

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