今こそ、リスクを抑えて起業するチャンス!

コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつある今、経済回復は加速しています。「起業を目指す人にとって、希望にかなう空き物件も見つけやすい今は、大きなチャンスの時期」と話す中野さんのもとには、起業相談に訪れる人も急増しているそう。一方で「都心で深夜まで飲食する人が減ったなど、ここ数年で変化した生活スタイルも考慮して起業することが大切です」と注意を促します。
中野さん(以下敬称略)「わざわざ遠くの有名店まで出かけるより、近くで自分のお気に入りの店を見つけて楽しむ、といった生活スタイルは定着しつつあると感じます。起業する側も、大きな借金をして無理に都心に店を持つのではなく、多くの人が暮らす地域の中で『まずはやってみよう』とお店を開く人も多くなりました」
しかし、多くの人が暮らす地域の中といっても、いきなり住宅地の中にぽつんと店を構えるのは集客面でのリスクが大きそうです。中野さんは「それなら東京都の郊外をはじめ、大都市近郊にある団地も一つの選択肢でしょう」とアドバイス。
中野「長く続く団地の商店街は、地域にもある程度認知されているはず。新しい店に興味を持つ人も多いですし、団地に住む人の一部が顧客となるだけでも経営面の安定が期待でき、地域活性化にも役立つと思います」
また、起業アイデアの発想時には新しいビジネスの流れにも注目したいところ。例えば飲食店ではイートイン、テイクアウト、デリバリーと多様な営業形態が消費者に受け入れられ、起業時の選択肢も広がっています。さらに、シェアスペースやクラウドファンディングを利用するなど、リスクを避けて起業しやすい環境も整ってきたと中野さんは言います。
中野「しかし、『今はこのビジネスが狙い目』といった流行に乗った起業では、いずれ他店との差別化が難しくなるでしょう。自分の人生を充実させる起業、地域の活性化にも役立つ起業、人と人の交流を促す起業など、自分がやりたいことを軸にした発想が大切です」
新しいチャレンジをサポート!起業メリットがあるURテナント

中野さんが言うような団地の商店街の店舗を賃貸物件「URテナント」として関東、東海、関西、九州などで展開しているのは、全国で約71万の賃貸住宅を管理しているURです。低コスト・低リスクの出店も可能にしているうえ、チャレンジ制度などで起業をサポートし、新しいビジネスコンセプトにも柔軟な対応をしてくれる魅力があるのだとか。例えば、団地内にシェアスペースを設けることも増えています。
中野「日替わりで店の内容が変わるようなシェアスペースであれば、顧客の来店頻度が高まることが期待できます。また、自分がそうしたシェア店舗を運営する側になり、近くに住む人が起業しやすい場を提供するということも考えられるのでは」
URテナントは生活密着型で地域に根付いた店舗が中心
URの前身は1950年代からゆとりある居住環境を提供して、日本のまちづくりを支援してきた日本住宅公団。URテナントは人が集まりやすい広場などに設けた商業施設棟、または団地の1階にあります。飲食店や生活密着型のサービスのほか、暮らしに役立つ業種・業態の店舗が営業。入居者はもちろん、団地近くの住民にも親しまれています。
リノベーションや設備の更新で若い世代も多く入居
UR賃貸住宅では、必要に応じて部屋のリノベーションや設備の更新が随時行われています。また、住環境の良さと交通の利便性を両立させた物件も多く、一人暮らしからファミリー層までカバーする多様な間取りも特徴。若い世代・子育て世代の入居も増え、以前から住み続けている人も含めて多様な年代を店のターゲットにできるのも魅力の一つです。

緑豊かな環境と歩車分離の敷地でゆとりある店舗運営
UR賃貸住宅は、四季の花々や樹木が織りなす緑豊かな敷地に、建物同士の間隔を広くとって建てられ、ゆとりある環境での生活が楽しめます。歩車分離の団地も多く、子どもや高齢の方でも散歩がてら安心して店に立ち寄ることができます。
URテナントを通じて「まちづくり」に力を入れるUR
URでは、管理する賃貸住宅を通じて「多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まち(ミクストコミュニティ)の実現をめざす」とし、UR賃貸住宅を軸に地域の活性化にも力を入れています。このため、URテナントは地域のニーズに応じた店舗・サービスが中心で、起業を通して地域活性化にも役立ちたいという人にも適しています。

URテナントなら条件を満たせば最大15カ月まで賃貸料無料も!
そして「内装等工事開始前なら最大3カ月間は賃貸料無料」という資金面のサポートを、どのURテナントでも利用可能。ほかにも以下のように初期費用が抑えられ、面倒な手続きが軽減されるなどのメリットがあります。
さらに一部の物件は、これから開業する人を支援する「チャレンジスペース」として提供されています。これは内装等工事開始後も最大12カ月または最大6カ月は賃貸料無料で利用できるなどの優遇措置が受けられるもの。内装等工事開始前と合わせて最大15カ月または最大9カ月の賃貸料が無料※2になります※3。しかも内装工事が早めに終わって開業しても、当初の無料期間に含まれている間は賃貸料が無料となります。

中野「開業前や開業して経営が軌道に乗るまでは、何かと出費が続きます。そうした時期に賃貸料、礼金・仲介手数料などが節約でき、保証人も不要というURテナントは魅力的です」
- ※1 URの申込み資格を有する場合
- ※2 毎月の共益費は必要です
- ※3 申込業種の経営経験が5年未満などの諸条件はURのホームページで確認を
経験者に聞く! 実際に住んで働いて感じた「URテナント」の魅力とは?

実際にURテナントで起業した方は、どんな感想をお持ちなのでしょうか。
東京都郊外の閑静な住宅地、国立市にある富士見台商店街のURテナントで、シェア商店「富士見台トンネル」を運営する能作淳平さんにお話を伺いました。
能作さんは建築家で、以前は都心に建築事務所と自宅を構え、能作さんの妻も都心で働いていたそうです。その後、第1子の出産を機に子育てのしやすさを考慮し、妻の実家と事務所との間に新たな住まいを検討。ちょうどその頃に募集していた、室内を自由にカスタマイズでき、一般的な賃貸住宅で必要な原状回復義務が免除されるDIY住宅にひかれて、2014年に転居を決めたそうです。
能作さん(以下敬称略)「私も妻もあまりなじみのない地域でしたが、現地に行ってみると緑が多く、公園も近いなど住環境の良さが気に入りました。それにDIY住宅は建築家としてもやりがいのある物件でしたね(笑)」
ただ、しばらく団地で過ごすうちに、どこか物足りなさを感じるようになったと言います。当時はコロナ前で、日中は働き盛りの世代は都心に出てしまい、街中でオフィスワークをする雰囲気も受け皿もあまりなかったのだとか。
能作「郊外から都心に通うベッドタウンという街の在り方が、共働きが当たり前になった現代とミスマッチを起こしているのでは?と気づいたんです。また、当時は都心にあった事務所での仕事が非常に忙しく、それも自分の性格と合わない気がしていて、自宅の近くでマイペースで働く方法がないか模索していました」

さらに2人目の子どもが生まれるタイミングで、キャリアを築いてきた妻が仕事を辞め、自宅近くでパートを始めたことを契機に、「自宅近くに自分と妻が働ける場所を作ろう」と決意。富士見台商店街のURテナントの一角に、オフィススペースにも店舗にも使える「富士見台トンネル」が2019年誕生しました。
能作「私自身も事務所を一度リセットして、自分が頑張ると街や地域が面白くなるような仕事にチャレンジしたいという気持ちが強かったですね。それに、妻と同じように自分のスキルを身近な場所で発揮したい人も多いと考え、地域の中で『シェアする商店』という構想につながりました」

好立地でも比較的リーズナブルな賃貸料!理想のシェア商店が可能に
これまでUR団地には出店事例がない『シェアする商店』構想でしたが、URの担当者とシェアリングエコノミーの考え方を取り入れた新しいビジネスモデルについて丁寧に相談・調整した結果、同店のオープンが可能になったと能作さんは言います。
能作「店舗は人通りの多い道沿いの好立地なのに、比較的リーズナブルな賃貸料。内装工事を始める前なら3カ月間は賃貸料無料というのもメリットでした。しかも居抜きでなく、内装なしで躯体が剥き出しのスケルトン渡しのため、自分のイメージ通りの内装にしやすかったですね」


個室が並ぶシェアオフィスとは異なり、同店は手前から奥まで大きなテーブルが置かれ、入口側はキッチンとカウンター、奥側はデスクワークやミーティングに使えるスペースとなっています。「テーブルを囲んで違う業種の人が仕事をし、少し離れたキッチンでは軽食や飲み物を作る人もいる。みんな別々に動きながら、大きな空間を緩やかに共有する。そんな場を作りたかった」と狙いを語る能作さん。
同店に入る店は日替わりで、現在はほぼ毎日予定が埋まるほどの人気。地域で自分らしく働ける場を求めている人は多く、そのニーズをしっかりつかんだようです。
能作「コロナ禍では当店も大変でしたが、賃料の高い都心では閉店も多かったのではないでしょうか。しばらくして、シェア商店を使って低コスト・低リスクで店を始めたいとの希望が増えてきました。当初は地域に住む人が対象でしたが、さまざまな理由でキャリアプランの変更を余儀なくされ、場所や業態を変えて再チャレンジしたい人にも利用され始めたんです。妻は近くの酒店に就職し、当店に入っていたシェア商店が単独の店舗として同じ富士見台商店街にオープンするなど、地域の活性化にも役立っています」


URテナントでの新たなチャレンジが街の文化を育んでいく
「富士見台トンネル」がある富士見台団地は、第1団地から第3団地まで約2000戸の住戸を有する大きな街となっています。
能作「現在、私が住んでいるのは店舗があるエリアから少し離れた団地で、適度な距離の職住近接がかないました。団地は50〜60年の歴史があるといっても、昔から続く街と比べたらまだ新参者といえる存在。地域に根ざしながら、新たな文化を一緒に育んでいけるのも、団地に住み・働く面白さだと思います」


大規模団地と一体になっているURテナントなら、地域に根ざした店づくりをしやすく、能作さんのように職住近接のライフスタイルも可能です。UR賃貸住宅やその近隣に住む人が来店すれば安定した集客にも期待でき、礼金や保証人が不要、更新料が不要、所定の期間は賃貸料無料など、リスクもコストもを抑えた店舗開業・店舗運営ができるのも大きなメリット。地域活性化を図れるのはもちろん、それを見越したイベントが行われることも多く、新たな集客のきっかけにすることもできるでしょう。店舗近くに住む住民も多いため、店舗同士でアルバイトをシェアするなんてことも可能だとか。
中野「繰り返しになりますが、起業するなら今こそチャンスと言えます。想像以上に、店舗開業のニーズが高まっているのを感じていますので、検討は早めにしておいたほうがよいのではないでしょうか」
URテナントは全国約450団地に約4,000の貸店舗物件があり、立地は駅近くから郊外の物件までさまざま。エリアごとに専任の担当者が対応してくれるなど、きめ細かなフォローがあるのも安心です。どんな立地やスペースがあるのか、具体的に見ていくことで自分の起業イメージはさらに明確になるはず。まずは物件をチェックしてみましょう。