Haruna Sukesa

Interviews 人が暮らす大切な場所と思い出を 残していきたい。

助佐 春菜
技術系総合職(建築領域)
東日本賃貸住宅本部 技術監理部
設計・工事
Haruna Sukesa

Career

  • 2016年:入社/中部支社 住宅経営部
  • 2018年:東日本賃貸住宅本部 埼玉エリア経営部
  • 2020年:本社 技術・コスト管理部
  • 2023年:東日本賃貸住宅本部 技術監理部

Chapter 01 原体験と想いから、団地の活性化に取り組む

友人とのふるさと巡りが、URを志望するきっかけになったそうですね。
そうですね。大学生のときに幼いころに住んでいた団地を訪れたことがありました。その時に、昔懐かしい感じが今も残っていて「こうした場所を何とかして残していきたい」と思ったんですよね。そういった経緯もあり、URへの入社を決意しました。
入社後は、一貫して賃貸住宅を担当されていますね。
最初の中部支社では、外壁やエントランスの修繕に係る設計・施工の発注業務を担当し、その後の埼玉エリア経営部でも同様に、住戸や共用部の修繕を担当していました。最初は図面の読み方もわからずかなり苦労しましたが、URの場合は研修が充実していることに加え、先輩方やいっしょに業務を行う協力会社のみなさんが親切に教えてくれたので、業務に必要な基礎的な知識を着実に身につけていくことができました。
原体験と想いから、団地の活性化に取り組む

Chapter 02住まわれている「人」を起点に

その後は少し現場を離れ、技術に関する業務に携わったそうですね。
技術・コスト管理部では、UR賃貸住宅の標準的な設計図面である「スタンダード設計」を作成していました。団地再生事業により新たに団地を建築する際には、このスタンダード設計をベースに設計を行っていくため、全社的な品質を確保するための重要な業務でした。他にも、社内で蓄積されている技術的な情報や資産のデータベース化をはじめ、技術情報を発信する広報誌の作成や研修の実施など、技術に関する幅広い業務に携わりました。
そして現在は新築の設計・工事を担当されていると。
団地の設計コンセプトや配置設計、住戸設計などを設計者や各職員と連携しながら実施しています。工事についても同様に、設計担当者として細部にいたる仕様を確認・協議しながら決定していき、全体のスケジュールやコスト管理も行いながら進めています。
仕事を進めていく上では、「使われ方」を大事にしているそうですね。
さまざまな計画を進めていくなかで、建物としてのコンセプトや実現したいことが意見として多々出てくるのですが、私自身はそれらの想いを大切にしながらも、やはり「実際にどう使われるのか」という点を一番気にしながら設計に落とし込むようにしています。たとえば、「実際にはどのように住まわれているのか」とか「人の流れはどうなっているのか」、「どこに人が集まるのか」といったように、あくまでも「住まわれている人」を起点に設計し、全体計画との整合性をとりながら実現していくことを大事にしています。
住まわれている「人」を起点に

Chapter 03現場から得られる気づきと成果

実際に現場を見ることで気づくことも多いみたいですね。
やはり現場を見ることは重要だと思います。どういった居住者の方がいらっしゃるのか、どの施設がどのように活用されているのかは、やはり実際に見てみないとわからない部分も多いです。「夕方になると、子どもが多く集まっているんだな」とか「この場所は光が当たらなくて雰囲気が暗いな」とか意外な発見をすることも少なくありません。そういった意味ではさまざまな知見にもとづき業務を実行していく力も重要ですが、よりリアルな実態を現場からつかむことを大切にしています。
実際に手応えを感じた経験もあったそうですね。
団地内に広い通りがある建物だったのですが、普段は配送業者などの車が頻繁に通ったり駐停車したりしていたんですよね。せっかくの広いスペースがあるにも関わらず最大限活用されていなかったので、動線や駐車スペースを見直し、居住者の方が利用できる空間をつくりました。完成後は、ものすごい数の子どもたちに遊んでもらえる空間になり、団地全体が賑やかになったので、設計担当者としてこの上ない喜びを感じましたし、大学生のときに感じた「団地という場所を残していきたい」という思いを少し実現できたかなと思っています。
現場から得られる気づきと成果

Message就活生へのメッセージ

URでしか経験できない仕事がたくさんあることが魅力の一つだと思います。こういった大規模な団地再生事業はもちろん、都市再生事業においても民間企業だけでは実施できない大規模なプロジェクトを行うことができます。 また「発注者」として事業を進めていく機会が多いのも魅力の一つです。わかりやすく言えば、まちに関する「決定権と責任」を持つということだと思っていますが、そうした強い責任感と使命感を持って進める仕事はそう簡単ではないですし、プレッシャーを感じる場面も多々ありますが、その分自分の仕事の意義ややりがいをダイレクトに感じることができますし、多くの関係者を巻き込み進めていく過程では、たくさんの成長を得ることができます。

就活生へのメッセージ
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