Wataru Mitsuhashi

Interviews みどりの空間から まちの風景をつくる。

三橋 渉
技術系総合職(造園領域)
本社 都市再生部 事業企画室
企画・計画
Wataru Mitsuhashi

Career

  • 2011年:入社/東日本支社 団地再生業務部
  • 2013年:東日本賃貸住宅本部 設計部
  • 2014年:東日本賃貸住宅本部 関東地域住宅経営部
  • 2015年:東日本賃貸住宅本部 ストック事業推進部
  • 2017年:国土交通省 都市局(出向)
  • 2019年:中部支社 住宅経営部
  • 2020年:東日本都市再生本部 基盤整備計画部
  • 2021年:東日本賃貸住宅本部 リノベーション設計部
  • 2023年:本社 都市再生部 事業企画室

Chapter 01 風景をつくる仕事

みどりの空間をつくる仕事に関心があったそうですね。
ランドスケープデザインという学問に出会い、まちにみどりの空間をつくる仕事に関心を抱きました。なかでもURは団地という広大なフィールドを持っているため、ゆとりある屋外空間を活かしながらさまざまな取り組みができそうだと思い入社を決めました。
実際にこれまでさまざまなご経験をされてきていますね。
団地再生の計画からはじまり、設計や工事はもちろん、防災公園街区整備事業や行政への出向など、本当にさまざまな仕事に携わってきました。そのなかで感じるのは、屋外空間は単に綺麗だとか、維持しやすければ良いというわけではなく、「風景をつくる」ことが大事だということです。美しい景観はもちろんですが、そこで過ごす人たちの営みや積み重なった歴史を含めた「風景」を生み出し、未来へつないでいくことを意識して仕事をしていきました。そういった意味では、屋外空間にまつわるさまざまな仕事に携わったことで、それぞれ違ったやりがいに触れることができましたし、こういった経験ができるURという環境は、自分自身のキャリアにとって非常に相性がよかったと感じています。
風景をつくる仕事

Chapter 02人とみどりが共存する場所を

現在は、公的空間を活用したまちづくりに取り組んでいるそうですね。
近年、エリアマネジメントと呼ばれる取り組みが活発化しています。エリアマネジメントとは、地域住民や地権者、事業者などが主体となり、まちを活性化する取り組みを指すのですが、そこに対してURの知見を共有しながらいっしょに活動を推進していく役割を担っています。加えて、脱炭素化や環境配慮に関する方針策定にも携わっています。近年の潮流に沿った形で、都市再生部門としてどのようなエネルギーマネジメントや省エネ化、緑化を推進できるかを調査し、各本部・支社への発信や説明を行っているところです。
全社的にも影響力が大きい仕事ですね。
大きな方針を決める作業になるので、その責任を感じながら取り組んでいます。一方で、先ほど触れた通り「まちの風景をつくる」という点は意識としても実態としても大事にしているので、影響力の大小はありますが「つくる人」と「使う人」の目線に立ちながら、これまでの知見をうまく活用していければと思っています。
そんな三橋さんが、これまででもっとも印象に残っているプロジェクトを教えてください。
鶴見花月園公園の整備プロジェクトがもっとも印象に残っています。この地は大正時代に「花月園」という遊園地が整備され、戦後は競輪場となった歴史のある土地でしたが、時代が変遷するなかでURが横浜市から防災公園を整備したいとの要請を受けて事業が始まり、私は工事のフェーズで担当することになりました。もともと遊園地があったような広大な土地となるため、これまで経験してきたものとは規模が異なり、横浜市や施工業者等との調整に次ぐ調整を重ねる日々でした。なんとか竣工に間に合わせることができたのですが、更地だった場所に大きなみどりの空間ができたときは感無量でした。次第に子どもたちが集まる場所になり、賑わっている様子を見たときは感慨深い気持ちになりましたし、これまでの苦労が報われる瞬間でした。
人とみどりが共存する場所を

Chapter 03多様な働きがいと働き方

URで働く魅力はどのようなところに感じますか?
さまざまなプロジェクトに関われることが魅力だと思います。団地再生事業や都市再生事業のような10年単位の大きなプロジェクトでは、関わる部分は全体のなかの一部ではあるものの、自分の仕事が大きな成果につながっていくダイナミックさを感じることができますし、団地の改修工事のような比較的小規模なプロジェクトでは、自分の仕事が目の前で形になっていくのを見届けることができるためやりがいを実感しやすいです。そういった意味では、多種多様なやりがいや手応えを感じながら働くことができるのが面白いところだと思います。
育児休業も取得され、現在は仕事と育児の両立に努めているとのことですが、働き方についてはいかがですか?
まわりの先輩方のアドバイスもあって、第一子が誕生する以前から育児休業を取得しようと決めていました。実際には3ヶ月間取得したのですが、母子ともに一番大変な時期に夫婦で協力しながら育児ができたのは非常によかったと思います。現在も、できるだけ子どもと過ごす時間を増やせるように、効率的に仕事を進めていくことを心がけています。制度としても始業時刻変更制度があるので、仕事を調整できる日は始業を早めることで、夕方の忙しい時間には家にいれるようにしていたりします。周囲もこういった状況を理解してくれる職員ばかりなので、メリハリをつけながら柔軟に働くことができています。
多様な働きがいと働き方

Message就活生へのメッセージ

屋外空間をつくるだけではなく、その後の維持管理までできるところは、URが団地を保有しているが故のメリットだと思いますし、その手前の企画や計画の段階から関われるチャンスがあるのも魅力の一つだと思います。また、一つひとつの団地が広大で、大きな屋外空間を手がけることができるのは、他の民間企業ではなかなかできないことではないかと思います。会社全体としては、行政と民間企業の両面を持ち、利益だけではなく、まちや暮らしのために社会課題をどのように解決していくかを真剣に考えている組織です。そういった意味では、ただ「綺麗」なだけでなく、本当の意味で必要とされるような仕事を手がけることができるのも、特徴の一つです。

就活生へのメッセージ
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