の岡部友彦さんは、いずれの地域でも「空き家と小商いをどうつないでいくかがテーマ」だと話す。「双葉町は既存の建物を使って小さな店舗をつくっていて、そういうデザインが僕はすごくいいなと思っています。昔の建物を生かして引き継げば、風景が残るし、歴史を受け継ぐことにもなる。そして、更地から建物をつくるより、新しい人が入ってきやすく、商いを始めやすい。チャレンジしやすい環境をつくり、まちの人の声を聞きながらトライ&エラーを繰り返し、まちづくりを進めていくのが双葉には合うように思います」「人」と「まち」は時間軸が異なり、まちは500年、1000年の尺度で考える必要があるのではとも話す岡部さん。「まちづくりは10年では短い。その意味で、長期目線をもってまちづくりに取り組まれているURさんのような存在は貴重。他の事業者ではできません」 FUTAHOMEでは、浪江町や大熊町を含む双葉郡全体から人が集まり、双葉郡に関するテーマに沿って、誰でも参加可能な話し合いの場「HOMEあう会」も定期的に開催している。 学生時代にボランティアサークルに所属し、人と接する機会が多かったURの泉も、双葉町に来た当初はまわりの人とのコミュニケーションに苦労したと振り返る。 最近は「泉さん」と声をかけられることが増えてうれしいと話す後輩の姿を見ながら、同じく双葉町担当のURの河田成夢は、「当事者が楽しむことでプロジェクトは続いていくと思うので、次の世代が楽しく取り組んでいるのはいいこと、うれしいですね」と笑顔に。河田にとっても双葉町は特別な場所。さまざまな人間関係を築くことができ、また帰ってきたいと思える場所になったと話す。 双葉駅周辺には、3月14日に飲食店が3店舗オープンした。また、4月25日には、双葉町と浪江町にまたがる場所に福島県復興祈念公園がオープンする。今後、双葉町コミュニティーセンターや旧東邦銀行双葉支店を改修し、宿泊・滞在など交流に必要なサービスの拠点として整備を進める予定だ。URは建築物改修を技術的に支援しながら、双葉町と連携し、まちづくりを進めていく。AHOMEを通じてコトラボ合同会社と東北大学・福島大学、そしてURの4者が福島浜通り地域の復興まちづくりに取り組んでいる。 横浜の寿町をはじめ、全国各地でまちづくりに取り組んでいるコトラボ合同会社の代表「ここで必要なのは、単発的なコミュニケーションではなく、つながり続けるコミュニケーション力と信頼関係です。積極的に話をする先輩たちの姿を見ながら学びました」今後は関係者をつなぎ双葉を盛り上げていきたいと話すURの泉(左)と河田(右)。「ちいさな一歩プロジェクト」14歩目は、新たにオープンした商業施設の駐車場が会場に。震災後に壁画が描かれた象徴的な建物を活用した地域活動拠点「FUTAHOME」。1階は週替わりのカフェ・チャレンジスペースに。「HOMEあう会」ではさまざまな関係者や住民の声を聞いている。つながり続ける信頼関係を12UR PRESS vol.85
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