UR PRESS VOL.85
12/32

双葉町妹尾和子=文、菅野健児=撮影域プレイヤーの発掘・関係づくりを通して、地域を盛り立ててきた。コトラボ合同会社、一般社団法人ふたばプロジェクトと共同で立ち上げた「ちいさな一歩プロジェクト」では、これまでに写真撮影会や、椅子やテーブルのDIYワークショップ、飲食交流イベントなどを14回開催。200名ほどが集まることも珍しくないイベントに育っている。 そして昨年2月に待望の地域活動拠点「FUTAHOME」(ふたほめ)が、コトラボ合同会社を事業主体として双葉駅近くにオープンした。震災前からある建物を利用し、1階はカフェ・チャレンジスペース、2階はコワーキングスペースに。いずれも地域の人に利用してもらう場であり、スタートアップ支援の場でもある。FUT「居住人口200人弱ってどんな感じなのだろうと思って双葉町に来ましたが、まちの人に加えて役場や大学、民間企業などいろいろな関係者が集まっている面白いまちだと思いました」 双葉町に赴任した当時の印象を、URの泉 隼人は、このように話す。入社1年目(取材時)、双葉町でにぎわいづくりや交流促進などのソフト支援を担当する泉は、東日本大震災当時、小学2年生だった。 東日本大震災・原子力災害により全町避難が続いていた双葉町で、JR双葉駅周辺の避難指示が解除されたのは2022(令和4)年8月。駅前に町役場の新庁舎が完成し、駅の西口に住宅整備が進み、東口にはスーパーが開店するなど、少しずつ生活環境が整ってきた。居住人口は増加しているが、2月末時点で193名と、震災前の約3%だ。 URは働く拠点の「中野地区」や住む拠点の「駅西住宅」などのハード支援を行いながら、ソフト支援も行っている。交流促進や地東口には、今春、居酒屋などの飲食店3店舗もオープンした。下/左側の東口には町役場の隣に、昨年イオンがオープン。右/双葉駅周辺。向かって右側の西口には瀟洒な住宅地が広がる。左/住宅地には遊具が設置された広場も。「マチづくり」を「モノづくり」ではなく「コトづくり」からはじめるをモットーとする、コトラボ合同会社の岡部代表。生活環境が整い始めた双葉駅周辺FUTAHOMEがチャレンジスペースに双葉駅周辺の避難指示が2022(令和4)年に解除された双葉町では、震災前からあった建物を活用しながら、双葉ならではの歴史をつなぐまちづくりが進められている。震災前の建物を残し風景と歴史をつなぐまちに福島県双葉町11UR PRESS vol.85

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る