団地誕生から今日までの団地設備の変遷やJS(日本総合住生活㈱)が時代のニーズに合わせて開発した設備や工法について紹介します。3回目は台所と居室をクローズアップしました。団地クローズアップ使いやすいキッチンと心地よい居室Close Up年公団誕生3アルミサッシを施錠するクレセント。古いものは部品がなく交換できないケースが多かったが、JSはアルミサッシ対応汎用クレセントを開発。ビス穴が動かせるので、いろいろなメーカーに対応でき、レバー部分は高齢者にも使いやすい形になっている。アルミサッシには汎用クレセント食べるところと寝るところを分ける「食寝分離」の考え方を実践し、URの前身である日本住宅公団がダイニングキッチン(DK)という空間を日本に取り入れたのは1957(昭和32)年のこと。それまでの流し台は人じん研とぎ石(コンクリートに小粒石や割石などを混ぜ、表面を研磨したもの)製だったが、団地には新たに開発したステンレス製の流し台を導入した。ステンレス製は変色やひび割れの心配もなく、ぴかぴかで清潔。それまでの台所のイメージを一変させた。ダイニングキッチンに置いたイスとテーブルで食事をする団地の暮らしは、当時の最先端として憧れの的となった。昔の団地の台所には、キッチン横の壁にプロペラ型換気扇が設置されていた。ここをリフォームするためにJSが開発したのが、レンジフード一体型給湯器だ。これはFF式給湯器とレンジフードが一体化したもので、60cmの幅があればガスコンロの真上に収まり、美観と安全性が大幅にアップ。シングルレバー水栓からお湯と水が出るようになるだけでなく、既設のプロペラ型換気扇の換気口に吸排気管などをすべて通すことができるので、工事も短時間ですむ。最新型ではスイッチの位置が改良され、誰でも使いやすい工夫がされている。ダイニングキッチンの誕生レンジフード一体型給湯器にリフォーム台所の変遷27UR PRESS vol.84
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