UR PRESS VOL.84
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武田ちよこ=文、菅野健児=撮影くり丁のひとつ、北ぶらくり丁商店街振興組合副理事長の平松 博さん。昨年10月12日、ここで行われた「北ぶらリミックスプロジェクト」のオープニングイベントでお話を聞いた。 北ぶらリミックスプロジェクトは、URが主催、MUJI HOUSEと和歌山市、商店街振興組合が協力して、12月28日まで開かれた。北ぶらくり丁(以下、北ぶら)商店街の空地に、MUJI HOUSEが展開するインフラゼロハウスを設置してまちなかでの実証実験を行い、商店街ではさまざまなワークショップや防災イベントなどを行った。 インフラゼロハウスとは、電気、水道など既存のライフラインに依存せずに暮らすことができるモバイルユニット。トラクターなどで牽引して移動させることができ、今回初めてまちなかに置かれた。 「URさんがMUJI HOUS 和歌山市の「ぶらくり丁」は、江戸時代に和歌山城下に誕生し、昭和の時代まで和歌山一のにぎわいを誇った繁華街だ。全盛期には映画館が6館、百貨店も複数あり、人が多すぎてまっすぐ歩けないといわれるほどだったという。 だが時代は変わる。大型商業施設が郊外に進出し、インターネットでの買い物が浸透。域内にあった病院や大学も移転して、商店街はみるみるうちに衰退していった。「2000年頃が底でしたね。シャッターを下ろした店が並び、昼間でも歩く人はまばら。若い人は、ぶらくり丁という名前も知りません。でも、そこから新たな歩みが始まり、20年以上かけて今に続いているんです」 こう説明してくれたのは、ぶら商店街が建てたアパート北ぶらくり丁会館の前に立つ、北ぶらくり丁商店街振興組合副理事長の平松さん。現在、ここには小さな映画館、隠れ家的なバー、オーストラリア人が経営するカフェなどが入り、知る人ぞ知る人気スポットになっている。MUJI HOUSEインフラゼロハウスの開所式。左から、和歌山市副市長の犬塚康司さん、UR西日本支社長の高原 功、北ぶらくり丁商店街振興組合理事長の桑島英樹さん、和歌山県県土整備部長の小浪尊宏さん、MUJI HOUSE取締役の川内浩司さん。かつて和歌山一のにぎわいを誇った歴史ある商店街「北ぶらくり丁」。客足が落ち込み、シャッターばかりになった通りに新たな魅力が生まれ、再び活気が戻りつつある。「リミックス」をキーワードに歴史ある商店街に活気再び和歌山県和歌山市繁栄からどん底へそこからはい上がるなんでも挑戦できる面白い商店街に北ぶらくり丁11UR PRESS vol.84

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