左からURの松岡、のあそびlaboの中村さん、荒尾市の松尾さん、五藤さん、URの上ノ町。右/対岸に雲仙・普賢岳を望む有明海に面して建つ眺望抜群の集合住宅。スマートタウン内に有明海沿岸道路が延伸予定で、荒尾北ICの整備も進められている。左/競馬場跡地を整備して生まれ変わりつつある「あらお海陽スマートタウン」の全景。地域交流施設「道の駅ウェルネスあらお」が6月にオープン予定だ。下/住宅地や商業施設など複数のエリアで構成される「あらお海陽スマートタウン」。商業施設が開業し、人の流れを呼び込んでいる。だんはバスレーンのある所に、人工芝を敷いてテーブルやベンチを置いたことで、大人も子どももこんなにゆったり過ごせるんですね」と口にしていたのは、のあそびマルシェを主催する(一社)のあそびlabo理事の中村光成さんだ。間をデータ化し、映像を残さないAIカメラの活用で、駅改修の際に役立つデータが得られるのではないかと思いました」と説明する。 URは荒尾駅前に事務所を構え、まちづくりをサポートしている。担当3年目となる上ノ町 文も、まちの方たちの役に立ちたいといを懸念していましたが、問題はほぼありませんでした。車両の交通を止められたことが驚きで、開催できて自信につながりました。私どもに社会実験をしようという気づきはなく、URさんに提案いただいたおかげで実現できました」 荒尾市産業振興課係長の五藤貴之さんはそのように話す。 訪ねた昨年の10月25日は、DK–Live(デジタル掛け軸)と「のあそびマルシェ」のコラボイベントに合わせた社会実験の日。夕方以降の人の動きを検証するため16~20時の開催で、飲食を中心に15店以上が並んでいた。 人工芝で寝転んで遊ぶ子どもたちや、その横でクラフトビールを片手におしゃべりに花を咲かせる大人たちの様子を見ながら、「ふ本業は医師。奈良県出身で縁あって荒尾へ。趣味のアウトドア活動で培ってきた技術を社会に貢献したいと、のあそびlaboを設立した中村さんは、荒尾のまちづくり活動のキーパーソンでもある。 来場者に話を聞くと「夕方からの開催なので出かけやすかった」「エリア内で子どもが自由に遊んでくれるので、親はおしゃべりや飲食を楽しめてうれしい」「DKの光のショーが見事で、駅前が賑わっていた頃の様子を思い出した。また開催してほしい」と、皆さん楽しまれていた。 駅前での社会実験には、JR九州の協力も不可欠だ。JR九州工務部設備課の園田めぐみさんは、利用者が望むかたち、実態に即した整備を進めるうえで、社会実験の開催と検証はありがたいと話す。「シール貼り形式で来場者からアンケートをとる工夫や、AIカメラなど新技術の導入はURさんならではだと思いました」とも。AIカメラの導入について、URの松岡 拓は「荒尾市さんが知りたい、調べたいことに、より精度を上げて応えたい。ラインを跨いだ人や車の数をカウントして滞在時う熱い思いを抱いている。「敷地や電力を提供してくださるJR九州さんをはじめ、多くの方の協力があっての社会実験です。イベント実施に必要な手続きや準備の流れ、必要な書類をマニュアルにまとめて関わる人たちに共有することで、駅前広場がさらに使いやすくなることを目指しています」 上ノ町は、荒尾は魅力的な人が多く、まちの人に育ててもらい感謝しているという。前述の中村さんは荒尾の魅力を「海があって夕陽がきれいで、マツタケがとれるような山もあること。ほどよくいろいろなものが集まっていて、人や団体の横のつながりもある。とても居心地がいいまち」と語っていた。ゆるやかに暮らしがつながるこのまちは、回遊性が高まることで新たな動きが生まれる。そんな大きな可能性を秘めている。社会実験で検証する地元の人が望むかたち10UR PRESS vol.84
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