UR PRESS VOL.84
10/36

ている。一帯がウェルネスをテーマにしたコンパクトなまち「あらお海陽スマートタウン」として生まれ変わりつつあるのだ。 そして今、荒尾市が取り組んでいるのが、人々が回遊するまちづくりだ。荒尾市産業振興課課長の松尾謙一郎さんが説明してくれた。「荒尾市は、子どもからお年寄りまで誰もが心豊かに健康に過ごせるまちづくりを目指しています。あらお海陽スマートタウンから、500m離れたJR荒尾駅まで人の流れを呼び込んで、空き店舗が増えている駅周辺にも、にぎわいを創出し、エリア全体の価値を高めていきたいと思っています」 荒尾駅のリニューアルに向けて、地元の人たちが望む駅前の使い方を探ろうと一昨年から行っているのが、社会実験だ。地元の人気イベント「のあそびマルシェ」の開ど、見所がいくつもある。 開放感あふれる魅力的なまちだが、炭鉱の閉山とともに人口減少が進み、2012(平成24)年には市民に親しまれていた荒尾競馬場が閉場された。 競馬場跡地と周辺を含めた35 haの広大な土地をどうするのか。荒尾市から相談を受けたURは、計画策定から関与し、その後、荒尾市とまちづくり基本協定を締結し、土地区画整理事業を受託。約150名の地権者それぞれの意向に寄り添いながら、荒尾市と共に整備を進めてきた。 10年の年月を経た今、整備された跡地には新たな道路が通り、商業施設がオープン。有明海に面して瀟しょう洒しゃな集合住宅が並び、戸建て住宅も次々に建ち始めている。 さらに今春には市の保健・福祉・子育て支援施設がこの地に移転、6月には「道の駅ウェルネスあらお」がオープン予定。公園やビジネスホテルの建設も予定され催に合わせて駅前広場の一部を通行止めにし、人の過ごし方や交通への影響などを検証している。「開催前は交通への影響右/「のあそびマルシェ」で子どもたちの人気を集めていたのは、焚き火ブース。マシュマロを焼いて食べられる。「子どもたちに火や刃物の扱い方を教え、自立できるようになってもらいたい」という思いのもと、のあそびlaboが展開。下/荒尾駅前で一般車両を通行止めにし、人工芝を敷いて開催したマルシェ。荒尾商工会議所青年部や西原町商店振興会も含め、キッチンカーなど数多く出店。日が暮れるほどに人々が集まってきた。妹尾和子=文、菅野健児=撮影 福岡と熊本の県境に位置する荒尾市を訪ねた。有明海に面したこのまちは、かつて三井三池炭鉱で栄えた歴史があり、現在も世界文化遺産「万まん田だ坑こう」や西日本最大級の遊園地「グリーンランド」、ラムサール条約湿地「荒尾干潟」な熊本県の西北端に位置する荒尾市では、市街地の競馬場跡地が「あらお海陽スマートタウン」として生まれ変わり、そこから人の流れ、にぎわいをJR荒尾駅周辺へ広げる取り組みが進んでいる。回遊性を高めてエリア全体ににぎわいをJR九州の園田さん。荒尾在住で、まちづくりに関わり始めて、地元の魅力を再発見していると話す。競馬場跡地に新たなまちが誕生荒尾駅周辺に人の流れとにぎわいを熊本県荒尾市荒尾市中心市街地9UR PRESS vol.84

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る