その岩手県17興地復石井克美=文、菅野健児=撮影生まれ変わった「まち」へ行ってみよう!下/景勝地の十府ヶ浦。緩やかな弧を描く砂浜が3.5㎞も続く。野田村記憶に残るのどかな村の食と自然 海と山々に囲まれた自然の恵みあふれる村の宝は、"食の恵み"。伝統製法で作る「のだ塩」は、まろやかなうまみが特徴で、塩スイーツなどの関連商品も大人気です。山葡萄ワインや、荒海ホタテやアワビ、地元ブランドの豚肉「南部福ふ来く豚ぶた」も絶品です。秋にはマツタケも採れます。 また、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地として知られるのが、三陸鉄道・野田玉川駅。ヒロインがウニ丼を売るシーンに登場しました。ほかにも、マリンローズパーク野田玉川で宝石探しをしたり、美しい十府ヶ浦を散策したりと、ゆったりした時間を過ごしてください。●野田村観光協会野田村大字野田第19地割117(野田村商工会館内)☎0194-78-2012(野田村商工会代表電話)のんびりと海風を感じながら山海の幸を楽しもうURは2011年4月から野田村の復興計画の策定支援などを行い、翌年には、「復興まちづくり総合支援事業業務委託契約」を締結し、土地区画整理事業の事業計画策定支援にあたった。14年3月に事業コーディネートの完了により支援は終了した。URの野田村復興支援左/東日本大震災の犠牲者の鎮魂と、津波の教訓を未来に伝えるため、十府ヶ浦公園に建てられた大津波記念碑。上2点/被害が大きかったのは、行政機能や商店街がある村の中心地、城内地区。現在は多くの家が立ち並んでいる。東日本大震災後に整備された十府ヶ浦公園。東京ドームおよそ4個分の広さ。写真はパークゴルフ場。北田晴子さん野田村観光協会村の特産品のホタテがモチーフの「ほたてんぼうだい」。十府ヶ浦を一望できる。する野田村。平安時代の歌にも詠まれた景勝地、十と府ふヶが浦うらの美しい海岸線は今も変わらない。村を代表する「のだ塩」をはじめ、豊かな自然の恵みがもたらす特産品の数々が、東日本大震災の甚大な被害を乗り越え、今も丁寧につくられている。豊かな食と自然が息づく野田村で、心に残る旅を楽しもう。手県の北東部、美しいリアス式海岸が続く三陸沿岸に位置岩右/三陸鉄道北リアス線の安あっ家か川がわ橋梁。ここからの海の眺めは最高だ。この絶景を楽しんでほしいと、車両は一時停車する。陸中野田駅前にある「野田の牛方」像。塩を内陸へ運んだ歴史を伝える。「あまちゃん」のロケ地として知られる野田玉川駅。うに弁当は久慈駅で販売されている。『あまちゃん』の舞台になった、久慈市小袖海岸。海女さんが体一つで海に潜り、ウニや海藻などを捕る姿は、ドラマでも再現された。夏には素潜り実演を見学することができる。『あまちゃん』ロケ地へちょっと足をのばして!!29UR PRESS vol.83
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