UR PRESS VOL.83
25/36

は、「元のまちの姿を残しながら復興しているところ」、高野さんは、「プレイヤーたちの仲がよく、元の町民も移住者にあたたかく住みやすい」と答えた。 終了後は産業交流センター広場で「ふたば飲み・ちいさな一歩プロジェクト」へ。この日と翌日の2日間、「ふたば星空夜市」が開催され、復興に関わる人たちや避難先から戻った人、移住した人たちなどが車座になって楽しむなか、学生たちも双葉の夜を満喫した。 最終日はCREVAおおくまで「るるぶ特別編集」を制作するワークショップが行われた。学生たちは浪江、大熊、双葉町の担当に分かれ、旅行雑誌『るるぶ特別編集』で各町を紹介する1ページの誌面構成案をまとめる。「るるぶ特別編集」の編集スタッフが、各グループのテーブルを回り、「まず優先順位を付ける」「次にボリュームを考えて」などとまとめ方をアドバイス。最終的には1ページの構成案を発表した。 ツアーを担当したUR災害対応支援部の勝谷亜子は、「学生たちが福島への熱い思いを持ち続け、ここで見たこと、感じたことをSNSなどで広めてほしいです。去年のツアーに参加したメンバーが、ツアー後に数名で双葉町を再訪したと聞きました。地域プレイヤーが東京のイベントに出店した際、会いに行った人もいたそうです。こうしてこの地の関係人口が増えていくことに期待しています」と手ごたえを感じた様子だ。 学生たちからは「事前に想像していたのと印象が変わった。実際に見て、聞くことの大切さを感じた」「ここに来ないとわからないことがいっぱいあった」「復興に携わっていきたい」といった声が多数あった。 ツアーは今年も大きな収穫とともに幕を閉じた。1ページにまとめよう編集を体験するワークショップ。プロの編集者からアドバイスを受けながら、グループごとに、何を載せるか、何を大きく扱うかなどを話し合って決めていく。グループごとに各町の誌面構成案を発表。「参加した学生の皆さんがとても熱心でうれしかった」と話すURの勝谷。左/充実した時間を過ごしたメンバーたち。満面の笑みで記念撮影。上/「るるぶ特別編集」の制作イメージ。ワークショップ3日目グループ発表!24UR PRESS vol.83

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る