る大熊」で、まずURの大熊町担当者から現状の説明があり、続いて地域プレイヤーとして、浪江にもいらした南場さんが登場。地元で何かしたいと大熊町に帰ってきた経緯を話してくれた。 大熊町に移住して4年目になる㈱Oriaiの谷田川佐和さんが仕事を説明。谷田川さんは全国の若者を大熊の関係人口にする取り組みなどを行っており、「なにもないところから作り出す、これまでやったことのない仕事ばかりだが、めっちゃ面白い。公私ともに楽しく移住生活を送っている」と話した。 次は大熊中央産業拠点に進出した「FUN EAT MAKERS in Okuma」へ。ここは東京に本社を置くIT系企業の農業部門で、レタス類を水耕栽培で、ミニトマトをサンゴ砂礫農法で栽培。弁当を作り1都3県の福祉施設に昼食を提供、大熊町でランチを営業する六次産業を行っている。施設長の菅原正平さんは、「大熊は今、世界で一番農業にとって厳しい土地。ここで成功すれば、世界のどこでも農業ができる」と語った。 最後に訪れた双葉町で待っていたURの担当者・佐藤 遙はるは、2年前にこのツアーに参加した先輩だ。学生たちと駅の東側に生まれた地域活動拠点「FUTAHOME」を見学して、双葉町産業交流センターへ。 地域プレイヤーは「ふたばプロジェクト」の小泉良み空くさんと、双葉町産業交流センターの高野雅夫さん。小泉さんは、18~20歳の双葉町出身の若者を町に招待して、今の町にふれてもらう取り組みを紹介。「『双葉町のここが好き』と言える人が増えることが、私の理想」という。高野さんは、「公共施設は人の集まる場所。交流人口、関係人口の拡大に期待する」と話す。学生たちは「双葉町のどこが好きか?」と質問。小泉さん双葉町への熱い思いを語ってくれた地域プレイヤー、小泉さん(左)と高野さん(右)。上・右/サンゴ砂礫農法で育ったミニトマトをパクッ。左/施設長・菅原さんが、ここでの取り組みを説明。洋品店だった建物が地域活動拠点「FUTAHOME」に生まれ変わり、カフェやコワーキングスペースとして活用されている。JR双葉駅前にスーパーのイオンが開店、生活インフラが整い始めた。双葉町で行われている「ちいさな一歩プロジェクト」のひとつ、「ふたば星空夜市」に参加した学生たち。FUN EAT MAKERS in Okumaふたば飲み双葉町23UR PRESS vol.83
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