UR PRESS VOL.82
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D棟にあるJSギャラリーの展示ブース。昭和40年代の団地の中層階段室型住棟を再現したC棟。スクエアJSは、JR武蔵野線「西浦和駅」から徒歩5分の位置にある。進めている。 B棟、C棟は昭和40年代に建設された標準的な公団住宅を再現し、C棟では技術開発研究所が開発した部品・工法・工具を活用した最新のリノベーション住宅を見学することができる。 内風呂付きでトイレは水洗、流し台はステンレス、食事室と寝室が分かれた団地は、70年前の誕生時、誰もが憧れる最先端の暮らしを提供した。 だが年月が流れ、時代とともに生活スタイルや住む人のニーズも変化する。既存住宅に感じる使いづらさを少しでも解消しようと、同社はさまざまな工法や部材、工具などを開発・施工してきた。 D棟のJSギャラリーでは、玄関、浴室、洗面所、台所、居室、維持管理の6つのコーナーで、同社の技術の変遷や開発商品などをデジタルサイネージの映像と現物の展示で紹介している。 このギャラリーとC棟は、予約をすれば一般の方も見学できる。ぜひいちど足を運んでみてはいかがだろう。 URの関係法人である日本総合住生活㈱(以下、JS)は、1961(昭和36)年の設立以来、当時の日本住宅公団のサービス部門をはじめとした一部業務を担うと同時に、集合住宅の質の向上のため、さまざまな研究を進めてきた。 埼玉県さいたま市にある「スクエアJS」は、このJSが研究と実験、訓練などを行う施設だ。建物はA棟からF棟まであり、A棟は技術開発研究所と緊急事故受付センター、B棟とC棟は実験検証室で、B棟には訓練室もある。D棟はJSギャラリー、E棟はトレーニングセンター、F棟に訓練企画部が入っている。 技術開発研究所では、集合住宅の維持保全・改修技術、先端技術や脱炭素・災害に対応する技術開発などを集合住宅をもっと快適にするJSの研究開発拠点スクエアJS年公団誕生●スクエアJS埼玉県さいたま市桜区田島7-2-3☎048-714-5002https://www.js-net.co.jp/※見学は要予約日々研究開発を進める集合住宅のプロ集団団地の不便を解消するさまざまな技術を展示19UR PRESS vol.82

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