UR PRESS VOL.80
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んで、生の一発に賭けていたか。そこには研ぎ澄まされた集中力と戦いがある。だから笑いになったのだと思います。僕は、『今夜は最高!』というタモリさんがやっていた番組を、今風にやったら面白いだろうと考えています。コントがあって、トークがあって、歌がある。そこから笑いが起きる。CGなど最先端の技術も使うけれど、昔の香りのするものを作りたいのです。最後に団地の印象を伺えますか。子どもの頃、友達が団地に住んでいて、遊びに行くとビルディングが輝いて見えました。昔は平屋の一軒家が多かったですから、階段を上がって家に行くのも新しかった。玄関のドアの内側にチェーンの鍵があって、のぞき窓がある。映画の『007』みたいだと思いました。また、寝食分離の洋式の暮らしは、昭和の子どもには憧れでしたね。これからは団地サウナなんて、いいんじゃないでしょうか?後に、東京でもう1回勝たないといけない。だからすさまじかったのでしょう。今田さんは胸に拳□□銃を潜ませて、僕を狙いにきている感じ(笑)。真剣勝負でした。今田さんは、どっちが強いのかすぐ決着をつける戦い方。僕は60分フルタイムかけて、全体を見ながら、誰かがすべっても拾いながら盛り上げて戦うショーアップ。番組が終了して15年ほどたったとき、今田さんから飲みたいと誘われました。「あのときは迷惑かけた。テレビのこと、わかってたのは秀ちゃんだけやった」とおっしゃる姿に、頭が下がりました。朝まで酒を飲みました。それ以来、今ちゃんとはいい意味で戦友です。MCで番組を盛り上げるために、何が一番大切だと思いますか。こうしたらこうなるという法則はありませんが、今までの僕の経験から、作り手が気負った番組は結果がよくなかったと思います。主役ばかり揃えると、だいたい当たらない(笑)。野球の打順と一緒で、一番はこう、2番は、3番はというように、番組の中で役回りがあると、それぞれ力が発揮できます。そうなると楽しくなりますし、それが回り出すと、番組は勝手にいい方向に進みます。ゲストが「楽しかった」「ついついしゃべっちゃった」と言って帰るのが、僕の一番の喜びです。近年、若い人はテレビを観なくなっています。これからのテレビに期待すること、やりたいことは何ですか。ツールが増えたので、テレビでできることを探らなければいけないと思います。す。ザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』は満員のお客さんを前にした生放送だから、期待と緊張感が画面にも出ていました。ンチずれても大怪我をします。どれだけタイミングをはかって稽古して、作り込YouTubeなど、テレビ以外でできるテレビの強さは生放送で本番の屋台崩しで、1セ6UR PRESS vol.80□昨年9月に行った「HIDE LIVE 2024 TOO MUCH NIGHT 今夜も最高!」の舞台。なかやま・ひでゆき1967年群馬県藤岡市生まれ。テレビタレント。14歳でデビューして以来、40年以上にわたり、バラエティ番組や情報番組の司会、俳優、歌手として活躍している。「URPRESS」オンライン版で、パソコンやスマートフォンから中山秀征さんのインタビュー動画がご覧いただけます。(2025年4月末まで)Hideyuki NakayamaSpecial InterviewWEB UR PRESS

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