ステージに立ちたい」と思ったのが、芸能界に興味をもった最初のできごとです。それからは芸能界に入るために、女の子とのツーショット写真は撮らない(笑)、サインするために書道を習う、少年野球もやる。みんなの目標はプロ野球選手や甲子園出場ですが、僕は芸能人野球大会に出ること(笑)。芸能人になるためには劇団に入らないといけないとクラスの女の子に教えられて、両親に劇団を受けたいと懇願して通い始めます。芸能界への第一歩は中学2年生の秋でした。デビューから今までの芸能生活を書いた著書『いばらない生き方テレビタレントの仕事術』には興味深い話がたくさんあります。芸能界に入ってからの道のりを教えてください。クションに入って、歌でデビューしましたが、なかなかうまくいきません。しばらくして渡辺プロにバラエティ部門が生魅力度調査では順位が低いのに、人気の温泉ランキングでは草津温泉が1位。草津温泉も伊香保温泉も群馬県と知らずに行っている人が多くて、もっと群馬県だと伝えたほうがいいと言われます。もう2万回ぐらい言ってるんですが(笑)。芸能界に入るきっかけは何ですか。僕が5歳のとき、地元のテーマパークの流れるプールのステージで、フィンガー5が歌うというのです。流れるプールが流れないぐらい(笑)、人で埋め尽くされました。その観客の一人が僕です。メインボーカルの晃と歌おうというコーナーがあり、参加するために並びましたが、僕の前の人で締め切られてしまった。「いつか僕もスターになって、あのテレビでできることはまだまだある長年ぐんま大使を務めています。群馬県をどのように盛り上げていますか?ぐんま大使は僕と井森美幸さんが2008年に就任し、今年で17年になります。その役目は、まず僕たちのポスターを制作してPRします。そして年に1回、リトリート(日常から離れ、心と体を癒やす旅)の映像を僕と井森さん、それぞれで作ります。今年は二人バージョンで、温泉地や自然、食など群馬県の魅力をたどっています。テレビの企画で、茨城県・栃木県・群馬県の北関東の三つ巴戦に呼ばれると、群馬のよさを紹介します。ずいぶん群馬の話をしているのですが、魅力度調査の順位は変わりません(笑)。24年は41位。中学2年の秋から今日までテレビ界で生きてきた17歳で渡辺プロダ『いばらない生き方 テレビタレントの仕事術』中山秀征著 新潮社刊 1,650円(税込)『週刊新潮』で連載したコラムを再構成。共演者の魅力を引き出すMC術とリーダーシップ。テレビ界を生き抜く著者の、超ポジティブな人生論。小西恵美子=文、菅野健児=撮影UR RESS vl0
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