UR PRESS VOL.80
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マルシェやプチケーキ作りのワークショップを開催。あちこちから子どもたちの楽しそうな笑い声が聞こえ、親御さんたちの笑顔も見える。「予想以上にたくさんの親子が来場され、皆さんに喜んでもらえて、ほっとしています」このイベントを担当したUR九州支社の五嶋薫子は、胸をなでおろしていた。今回で2回目となるクリスマスラリーは、UR、原団地自治会、福岡原団地郵便局、原団地商店街とともに、同団地内にある大原幼稚園が共催者に名を連ねている。大原幼稚園は1967(昭和42)年、原団地の誕生と同時に開園した。昨年6月には、地域貢献のひとつとして、団地商店街にカフェ「はらの木」もオープンさせている。高齢者や子育て世代など、多様な世代の人が生き生きと暮らせるミクストコミュニティを目指すURが、この大原幼稚園との連携を始めたのは2020年のことだ。「メリークリスマス!」団地集会所前の広場では、サンタクロわ     ースがサクソフォンでクリスマスソングを奏で、隣のサンタが作るシャボン玉に、子どもたちが歓声を上げている。昨年12月7日、福岡市の原団地で行われた「クリスマスラリー」は、午前10時から12時までの間に、300名を超える親子が集まり大盛況だった。子どもたちは、団地の商店街や郵便局の前に用意されたスタンプを順番に押していく団地スタンプラリーに参加。ラリーのゴールは団地集会所の庭になっていて、ここで焚火を囲んでマシュマロを焼いて食べる楽しみも。集会所の中ではクリスマスカード作りのほか、松ぼっくりでツリーを作るワークショップや、絵本の読み聞かせ・交換会なども行われた。商店街にあるカフェ「はらの木」では、団地内幼稚園と連携多世代をつなぐイベントで活性化原団地クリスマスイベントを幼稚園と共催福岡市の中心部からほど近い早さ良ら区にある原団地。ここでは多世代が交流し支え合う社会の実現に向け、幼稚園などと連携し、イベントを開催して活性化を模索している。福岡県福岡市上/サンタクロースに扮していたのは団地自治会のメンバー。次々に生まれるシャボン玉に、子どもたちは大喜びだ。右/カフェ「はらの木」で行われたプチケーキワークショップで、こんなにかわいいケーキができました!左/スタンプラリーのゴールでは、親子で焼きマシュマロを楽しんだ。武田ちよこ=文、青木 登=撮影団地最前線15UR PRESS vol.80

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