UR PRESS VOL.80
18/34

津山市は岡山県で3番目の人口少、空洞化に歯止めがかからないのが現状だ。この城下地区の中心部にあったホテルが移転して生まれた跡地が、昨年9月、「城下スクエア」として生まれ変わった。といっても、そこには天然芝の広場があるだけで、建造物はいっさいない。取材に訪れた昨年□□    岡山県北部を中心に「森の芸術祭」が開催され、津山も会場のひとつになっていた。城下スクエアと、隣接する歴史的建物である森本慶三記念館では、つやま城下ハイスクールの写真展とトークセッションが行われた。つやま城下ハイスクールとは、津山市内すべての高校生・高専生が参加できるプラットフォーム。学校の枠を超え、持続可能な地域社会を維持するためのさまざまな活動に取り組んでいる。この日、展示された高校生たちの写真には、学校生活の一瞬や、毎日利用する駅、まちの風景や夕焼け空など、さまざまな津山が写っていた。撮影した高校生たちは「自分で写真を撮ることで、今まで知らなかった津山に出会えた」と口をそろえた。岡山県北東部に位置する津山市では、人口減少や中心市街地の空洞化という問題に対して、〈人づくり〉を核に市と地元高校生、市民がゆるやかに連携しながら新たな挑戦を始めている。を誇るが、津山駅と津山城跡の間に広がる城□下□地区と呼ばれる中心市街地は、高齢化が進み人口が減高校生たちが帰ってきたくなるまち中心市街地の「原っぱ」がまち活性化の鍵になる11月16日は、折しも岡山県津山市上/津山城跡の南側のホテル跡地に、芝生が広がる城下スクエアが誕生。隣は大正15(1926)年創建の森本慶三記念館。内村鑑三の弟子である森本慶三が建てたキリスト教図書館で、国登録有形文化財。左/「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の会場のひとつとなった津山市。城下スクエアでは、ジャコモ・ザガネッリ氏のアート作品「津山ピンポン広場」で、市民が卓球を楽しんでいた。武田ちよこ=文、菅野健児=撮影UR PRESS vol.80TTSSUUYYAAMMAA

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る