の講演会の開催やシェアサイクル、社会実験の実施サポートとその効未来果・検証など、今後もURがもつ知見やネットワークを通じて支援していきたいです」とURの深津俊介は話す。れ道路空間活用実験を行った。居心地のよい空間の演出に取り組み、通行量の大幅増や、来場者、出店者の満足度が高かったことに手応えを感じて、24年のお城前公園での公園空間活用実験につながった。「人の流れや空間づくりを今回の公園空間活用実験でしっかり検証して、今後のハード整備につなげていける社会実験にしたいです。スタートし、23年3月にはエリアプラットフォーム「大門・丸之内 のまちづくり」を組織。そして、①人が集い、交流、活動できるまち②楽しく歩いて回遊できるまち③エリア価値の高いまち④魅力情報が発信されるまち⑤持続可能なまち、を目標に掲げる「津市大門・丸之内地区未来ビジョン」が策定された。「従来、このようなビジョン策定は行政が担ってきましたが、今回は計画段階から官民連携で進めました」と津市の酒井さん。複数の自治会や商工団体、商店街をはじめ市民や企業、行政など、エリアプラットフォームの参加メンバーは総勢80名近くに及ぶ。URは未来ビジョンの策定やエリアプラットフォームにオブザーバーとして参加している。「これほど、いろいろなステークホルダーが参加し、協力できているのは、官民それぞれが役割りを確認し、自分ごととして取り組んでいるからだと思います。専門家今回は実店舗をもたない人の出店も多くありました。一人でも多くの人にこの地域の魅力を知っていただきたい。そして実店舗の誘致や出店につながったらうれしいです」そんな思いを語るのは、公園空間活用チームのリーダー金峰知彦さん。津市大門に店舗を構えるでもある。一方、津市の酒井さんは今の思いを次のように語る。「本格的に動き出して2年、いい取り組みになっていると思います。まちの姿がどう変わったか見えないと言われることもありますが、関係者の意向をうかがいながら、ひとつずつ進めていきます」さまざまな課題に官民が連携しながら、丁寧に着実に、20年先を見据えたまちづくりが進んでいる。 Xの代表Darts&DinningBarFI社会実験の結果をハード整備に生かす23年には大門と丸之内でそれぞ左からURの深津、エリアプラットフォーム公園空間活用チームリーダーの金峰さん、津市の酒井さん。道路空間活用チーム、情報発信チームも活動中。昨年10月にはまちづくりのHPも開設。UR PRESS vol.802023年に立町・大門大通り商店街道路で行った道路空間活用実験。日本三大観音のひとつ、津観音へ向かう歩行者専用道路にテーブルやイスを置いて利用状況を確認した。上/国道23号とフェニックス通りが交差する三重会館前交差点。右/2023年に国道23号丸之内商店街道路で行った社会実験。国道を一車線通行止めにして、キッチンカーなどの出店を行った。
元のページ ../index.html#15