UR PRESS VOL.80
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そう説明するのは、こもろ観光   小諸のまちが、いま脚光を浴びている。移住者が増え、この5年間でカフェや家具店など空き家を改装した店舗が50店もオープンしこで小諸市は、Ⅴチューバー(バーチャルユーチューバー)と組んだり、屋外での写真展示イベントを開催したり、新たな切り口での観光PRに着手。そうした取り組みの効果に加え、移住してきた芸能人が小諸の魅力をSNSで積極的に発信したこともあり、若年層の来訪が増加した。一方、小諸駅周辺地域で公民共創のまちづくりをサポートするURは、こもろ・まちたねプロジェクト連絡会議の一員として、まちタネ広場の整備や駅前広場再編に向けた社会実験等に関わっている。浅間山の南麓に位置し、小諸城址懐古園をはじめ歴史文化が残る小諸市は、ここ数年で移住者や、空き家を改装して店舗にする人が急増。イベントも頻繁に開かれ、まちが活気づいている。ているのだ。また、小諸駅近くに2021(令和3)年にできた「まちタネ広場」では、春から秋にかけて毎週末のように珈琲やワインにちなんだマルシェやスポーツ体験など、さまざまなイベントが市内外の主催者によって開かれ、大勢の人が集まる。いずれもコロナ禍前には考えられなかった状況だと地元の人は口を揃える。いったい何が起こっているのだろうか。「コロナ禍前に関東で実施したアンケートで、小諸市の認知度が20代で非常に低くて。このままでは誰も知らない、誰も訪れないまちになるという危機感がありました」局まちづくり支援室室長の五十嵐均さん。小諸といえば島崎藤村のゆかりの地。そんな認識があるのは40代以上の人なのだという。そ移住者が教えてくれたまちの魅力古さが魅力に!地域の価値を再発見長野県小諸市小諸駅にはワインバー「E'cuveこもろ」がオープン。小諸までは東京から新幹線利用で約1時間30分。雰囲気のある建物が並ぶまちなか。中華そばなどの飲食店をはじめ美容院や洋裁店、ブックカフェなど多彩なお店が誕生。かつて江戸から信濃・善光寺に至る北国街道の宿場町として栄えた小諸。閉店した店舗が多かった街道沿いに、最近、新たなこだわりショップが続々とオープンしている。北国街道沿いには旅館や銀行などが並ぶ。妹尾和子=文、菅野健児=撮影UR PRESS vol.80KKOOMMOORROO

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