ての中心市街地を見学。URが運営する情報発信・交流施設「なみいえ」で、URのスタッフから復興の現状と、建築家・隈研吾さんらが手がける浪江駅周辺のグランドデザインの完成予想イメージを見た。浪江町ではURが産業団地整備を行い、棚塩地区に先端産業が誘致され、雇用創出エリアが稼働し始めている。学生たちの関心は高く、「町外に避難している人たちにどのように情報を発信しているのか」など、たくさんの質問が出た。佐藤成美さんから活動内容やまちの現状を聞いた。佐藤さんは「浪江は昔からよそから来る人を拒まないまち。今、再スタートしているこのまちでは、新たな挑戦ができる。さまざまな人が集まり、新しいまちが生まれている」と話した。大川原地区を見学し、URスタッフから現状説明を受けた。交流施設「Linkる大熊」では「おおくままちづくり公社」の岩船夏海さんが待っていた。昨年6月に東京から移住した岩船さん。現在は移住定住促進担当として、移住者たちのコミュニティー支援を行っている。0歳から15歳までが共に学ぶ「学び舎ゆめの森」が開校し、教育目的での移住や問い合わせも増えているそうだ。ここでも学生たちは岩船さんを質問攻めに。「休みの日の過ごし方は?」の質問に、「誰かの家にごはんに呼ばれたり、イベントを手伝ったり、子どもたちの活動に参加したり。じつは東京に住んでいたときより、休みの日は忙しい」と答えてくれた。いたのは「ふたばプロジェクト」の小泉良■空■さん。公営住宅も完成し、現在の居住者は約130人。「双葉次に「道の駅なみえ」で、「まちづくりなみえ」の大熊町では、役場や住宅などが造られて復興が進む最後は双葉町へ。双葉町産業交流センターで話を聞24UR PRESS vol.79双葉駅の西側には双葉町駅西住宅が完成している。大熊町の大野駅西地区でURが運営する地域活動拠点「KUMA・PRE」で、地域再生に向けた取り組みについて話を聞いた。双葉町ににぎわいを取り戻そうと、さまざまな企画を考える「ちいさな一歩プロジェクト」が仕掛ける「ふたば飲み」。今回は音楽イベント「ふたばの声」と共催し、地域の方も学生たちも盛り上がった。上/URが運営する情報発信交流スペース「なみいえ」で、浪江駅周辺のグランドデザイン「なみえルーフ」の動画を見ながら説明を受ける。右/「まちづくりなみえ」の佐藤さん。地域おこし協力隊員として浪江町に古本屋を開いた話をしてくれた。KUMA・PRE双葉町ふたば飲み浪江町
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