「バスターミナル東京八重洲」の第1期エリアが開業したのは、2022(令和4)年9月。翌23年3月には、その地上に45階建ての「東京ミッドタウン八重洲」がグランドオープンした。ターミナル東京八重洲では、1日およそ500便のバスが発着している。運営事業を担うのは京王電鉄バスだ。同社事業部課長補佐の渡辺耕祐さんは「朝昼は千葉・房総方面を中心に通勤・通学やレジャーのお客さまが多く、概ね21時以降は旅行やライブ、イベントなどに夜行バスで向かう長距離移動のお客さまが目立ちます」と話す。開業から2年を経て、現在バスまた、このバスターミナルの特徴として「黒を基調としたシックな空間、スタイリッシュでわかりやすいサインなど、これまでのバスターミナルにはない雰囲気があります」とも。バスターミナルのイメージを覆すと話題になったデザイン空間の影響か、静かに過ごす利用者が多く、落ち着いた雰囲気だ。トイレや空調が完備され、雨天や炎暑でも安心・快適に利用できることも利用者に喜ばれている。「近くに飲食店が集まる八重洲地下街がありますし、バスターミナルにコンビニも入っていますので、食事の手配の心配をせずにバスに乗れるのも魅力です」そう話すのは、学生時代から高速バスをよく利用しているURの東裕花里だ。この事業の担当になって1年半。現在、東京ミッドタウン八重洲の東側で工事が進む第シックで快適な地下バスターミナル15UR PRESS vol.79上/チケット・インフォメーションカウンターは地下1階に。下/明るい車路と、ガラス壁のため、待合スペースは圧迫感がなくバスもよく見える。妹尾和子=文、菅野健児=撮影第1期としてすでに開業しているバスターミナル東京八重洲。乗降場は東京ミッドタウン八重洲の地下2階にある。天候に左右されず快適に過ごせる。利用者の動きを考えたわかりやすいサインがあちこちに。日本設計がデザインを担当。八重洲バスターミナル東京の空間・照明デザインは国内外で多くの賞を受賞した。間接照明で落ち着いた雰囲気の待合スペース。ゆったりとバスを待つことができる。YAESU東京都中央区八重洲日本最大級の高速バスターミナル完成に向けて第3期始動バスターミナル東京八重洲の整備再開発が進む東京駅・八重洲エリア。URはこのエリアの地下で大規模な「バスターミナル東京八重洲」の整備を担当している。順次開業するバスターミナルの最終章となる第3期がいよいよ8月に着工した。
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