GATEWAYCITY」は2025年るビルが誕生します。大学やスタートアップ企業の持つ知や技術を結集して、新たなビジネスを生み出すビジネス創造施設も開業予定です。このまちを実験場にして、新たなビジネスにチャレンジする、まちの価値を高める取り組みを進めていきます」と期待を込める。隣接するTHE LINKPILLAR 2はオフィス棟。さらに文化発信交流拠点となる文化創造棟と、レジデンス棟を建設し、「TAKANAWA度中に完成する予定。これらが建つのは、以前は車両基地だった土地。URはここに道路をつくるなどのインフラ整備工事を行っているが、「建物も何もないこれほど大規模な敷地に、ビルの建設工事と同時進行でインフラ整備工事を行うケースはあまりありません。JRさんとの連携を密にとり、道路建物一体の都市空間形成や、双方の工程調整を行いながら、来年のまちびらきという目標に向かって進めています」とURの石黒が説明する。れている。ここはJRの線路の下を東西に貫く道路だが、これまでは「お化けトンネル」「提灯殺し」と呼ばれていた。そのいわれは、狭くて暗く、個人タクシーの車体上部にある提灯マークが破損するほど天井が低い道路だからとか。 「車両基地の跡地は地盤が低く、大雨が降ると冠水する危険があります。そこでJRさんと連携し、地下に雨水を流す幹線を新設して、車と人が安全に通れる道路を新たに整備しています」と事業を担当するURの山根健太郎が説明する。「地域からの期待が高い道路ができることで、東西の行き来が不便というこれまでの社会課題をひと第二東西連絡道路の整備も行わつ、解決できると思っています」。ダイナミックに変化する品川をつくる。その現場に携わるURの石黒は、「多数の事業者がかかわる大規模なプロジェクトで、行政や事業者をつなぐのがURの仕事。大変ですが、やりがいがある」と話し、URの山根は、「ダイナミックさと緻密さを存分に感じながら、常にマクロとミクロの視点を持って、複雑な工事展開の最適解を見つけていく」と話す。平面図だったまちが、徐々に立体図になってくる。その現場に立ち会えることが、URの仕事の醍醐味だと口を揃えて語ってくれた。平面図だったまちが立ち上がっていくTAKANAWA GATEWAY CITYの完成予想図。すべての建物が高輪ゲートウェイ駅から歩行者デッキでつながる。水や緑、風を体感できる歩道・デッキと建物一体の都市空間を形成する。出典:JR東日本14UR PRESS vol.79高輪ゲートウェイ駅前で、来春の竣工に向けて工事が進むTHE LINKPILLAR 1。「約150年前、鉄道が初めて走った場所での新しいまちづくり。意義深い」と話すJR東日本の武田さん。「まちびらきを機に100年先に向けて品川がどのような成長発展を遂げていくのか、期待している」とURの石黒。URの山根は「鉄道もまちの機能も止めずに進める工事、そこにやりがいがある」と話す。工事が進む第二東西連絡道路。完成すれば車と人が分離した安全な地下道路になる。SHINAGAWA TOKYO
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