かな未来生活OsakaRILIFE」。世界の人々を惹きつける「みどり」の大地が、世界をリードする「イノベーション」の拠点となることを目指している。驚くのはその実現のために用意される「みどり」の規模。防災機能を備えた4・5ヘクタールに及ぶ「うめきた公園」は、大規模なターミナル駅に直結する都市公園としては世界最大級。さらに建物の屋上緑化などを含め、全体で約8ヘクタールの「みどり」がつくられる計画だ。これはグランフロント大阪の敷地(7ヘクタール)を超える。コンセプトの実現は、一体的な整備、統一感をもったまちづくりなしにはあり得ない。URが広大な土地を先行取得して一時的に所有者となったのも、みどりの管理を含めた条件を指定して開発事業者のコンペを行い民間企業に譲渡するなど、個々の乱開発を回避して統一感をもったまちにするためだ。「一大事業ですが、いい人といいMIDOものをつくっていきたいとの思いで、設計や工事などのパートナーと協調して進めてきました。パースに描かれたイメージが現実となり感慨深く、作業員さん含め関わってくれた皆さんがよかったと思ってくれていたらうれしいです」するURの西博和。三菱地所を代表企業とする開発事業者9社をはじめ、行政や民間含め関係者は多岐にわたる。画に関わっているURの岡田純は、「8ヘクタールの『みどり』をどうするか。公民連携で、スケジュールどおりに進めるのはプレッシャーでした。今回の先行まちびらきは通過点ではありますが、来年は大阪・関西万博も開催されますし、関西全体を盛り上げていくきっかけになれば」と話す。の完成は26年度、全体まちびらきは27年そう語るのは、事業調整を担当長年このプロジェクトの事業計うめきた公園全体度に予定されている。引き続き、安全確保に努めながらより慎重な工事、そしてねばり強く着実に関係者調整を進めていくべく、2人とも気を引き締めている。国際競争力の強化や防災性向上、環境負荷の低減、近未来技術の社会実験など、大阪の魅力を高めるまちづくりが公民連携で続くうめきたエリア。唯一無二のこの場所が、多くの人の憩いの場となるだけでなく、新たな発想や出会いを引き出す場となることは間違いないだろう。ここから関西全体を盛り上げていく10UR PRESS vol.79事務所に設置された模型を日々目にしながら奔走するURの岡田(左)と西。上/防災公園の機能をもつ、うめきた公園。子どもたちに大人気の水場は、初期消火水としての利用のほか、水を抜けば避難所に。地下の水タンクのほか、電力供給、備蓄倉庫なども公民連携で整備している。左/水面の奥に見えるのが、うめきた公園のシンボルである大屋根イベントスペース「ロートハートスクエアうめきた」。うめきた公園では1万人規模のイベントが可能だ。UMEKITAOSAKA
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