トを始めました。子育てするならUR団地がいい。たくさんの方にそう思っていただき、子育て世帯から選ばれ続ける団地になることを目指しています」浦安エリアを担当する子育てサポーターの菊地は、自身も2人の小学生の子どもを持つ母。第一子を出産後、周りに知人のいない環境での「孤■育て」に悩むなか、地域の先輩ママたちのコミュニティー活動と出会い、救われた経験があるという。 「自分もそういう場をつくりたい、という思いで、UR子育てサポーターに応募しました」と菊地。現在の活動は、月1回、子育て関連のイベントを企画・開催し、イベントの様子や、子育て情報をインスタグラムなどで発信する。「近所に知り合いがいるだけで、子育て中の大きな支えになるので、参加した人たちが知り合いになれるよう、イベントは少人数で行っています。保育付きのイベントでは、疲れきった表情のママが来られることもあります。そういうときは、ただ話を聞き、共感することが大事ですね。それだけで、ママの表情がやわらぐことがありますから」多様な世代の交流を促 したいので、手遊びや読み聞かせなど、高齢者に手伝ってもらえるイベントも企画したいと話す菊地。団地自治会をはじめ、地域のさまざまな活動とも連携して、側面から支援したいと考えている。 「まち全体で赤ちゃん誕生を祝い、ギフトを贈る民間のプロジェクトがあります。地域で子どもを見守り、地域で子育てを支援する社会を目指す活動です。このようなプロジェクトを団地でも始められないかなと、今はそのためのネットワークづくりをしているところです」(菊地)「イベント後のアンケートでは、参加者との交流ができた、コミュニケーションがとれた、という回答が常に8割を超えていて、少しずつですが活動が浸透している手応えを感じています」とURの上野。UR子育てサポーターは現在は都内と神奈川県、千葉県だけの配置だが、認知度を上げ、活動を拡大していきたいという。たくさんの人が集まって暮らす団地ならではの、ゆるやかなつながりを生かし、地域全体で子育てを見守る社会。その実現のために、UR子育てサポーターは今日も奮闘中だ。子育てママたちの知り合いづくりを手助け14UR PRESS vol.78子育てサポーターが主催するイベントは月1回開催。上はママたちのカラーセラピー教室(保育付き)。下は「親子で楽しむえのぐあそび」。参加者たちが知り合いになり、子育ての不安などが少しでも軽減されることが目的だ。上/望海の街の集会所にある「のぞみのあそびば」は、畳スペースもあり子どもを自由に遊ばせられる。子育てサポーター主催のイベントでも利用している。右/望海の街で開かれた「PLAYFUL DAY」。団地中央の広場に用意された、ボーネルンドのあそび場「プレイフルガーデン」で遊ぶ子どもたち。子育てサポーター制度などを通して、ミクストコミュニティづくりに取り組むURの上野。
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