を目指す取り組みが本格化し、その一環として「夏のDANCHI教室」もスタートした。今年で3回目となる夏のDANCHI教室は、多摩ニュータウン永山の商店街と、グランピア南大沢第一集会所の2会場で開催。前回と異なるのは、サポーターを募集したこと。好きなことや得意なことを生かして子どもたちと遊んだり教えてくれる人を募ったところ、ベーゴマなら教えられるなど手を挙げてくれる人がいた。「地域で眠っているプレイヤーに力を発揮してもらいたいと思っています。自ら場づくりから始めるのはハードルが高くても、背中を押してもらえれば挑戦できるという人に、夏のDANCHI教室で経験を積んでもらえたら」と話すのはURの植松拓真だ。もの居場所であると同時に、地域の人の魅力を発見し、大人のチャレンジの背中を押す場、大人の経験を子どもに伝える、そんな多様な面を含む場でもあるのだ。 「みんなで作る団地ソング」というプログラムがあり、子どもたちの言葉をつむいで、プロのシンガーソングライターがその場で曲にした。歌詞にはいつも遊ぶ公園や自転車で走るときに感じる風、団地から見える空など、多摩ニュータウンならではの豊かな風景、時間が織り込まれていた。駅から歩行者専用道路が整備されていて安全に移動できる多摩ニュータウン。近隣には企業や研究機関、大学なども多く、これを機に連携が進めば、地域の魅力はさら夏のDANCHI教室は、子ど昨夏のDANCHI教室には多摩丘陵の地形を生かしながら、に増していくだろう。「移住のたま子さん」のようにInstagramで地元の魅力を発信するアカウントへの期待も大きい。地域住民が地域の子どもを自然に見守っていた昭和時代のように、多世代交流が日常的になること。それが主催者の願いであり、子育てが楽しいまちにもつながっていくのだろう。昭和時代のような多世代交流を*イベントの写真は2023年に開催された「夏のDANCHI教室」のものです。12UR PRESS vol.78子どもたちの団地にまつわる思い出を集めて、黒沢秀樹さん、川久保秀一さんが作詞・作曲。曲調の異なる3つの団地ソングが生まれた。多摩大学によるメタバース石垣島体験。バーチャルな世界で石垣島の探検ができる。京王電鉄の澤さんが自ら提供する立礼式の茶道体験。ボランティア参加者によるエコベル演奏。ペットボトルのリサイクルとは思えないようなきれいな音色を奏でる。
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