UR PRESS VOL.77
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に、そこに自然にいる感じでした。『あまろっく』というタイトルから何を思いましたか。最初はタイトルから映画のイメージがわかなくて、尼さんがロックやっているのかなって思いました(笑)。尼ロックとは、兵庫県の尼崎市にある尼崎閘■門■のことです。閘門を英語で言うとロックゲート。尼崎にあるから略して尼ロック。海と運河の水位を調整するゲートで、台風が関西を直撃したときには水害から市民を守ってくれました。大阪には千里ニュータウンなど団地があります。団地にはコミュニティーがありますが、人との交流は好きですか。大阪市内の阪南団地の近くで育ちました。親が共働きで鍵っ子だったので、家に帰ると寂しくて、友達の家やご近所さんの家を「遊びにきました」とか「家の鍵、忘れました」と言って訪ねて。ピアノを弾かせてもらったり、犬と戯れたりしていました。優しいご近所さんに可愛がってもらい、助けていただきました。人は家庭だけで育つのではなく、周りの人の助けもあって育っていくと思っています。助けてほしいとお願いするのは申し訳ないと感じる人が多いかもしれませんが、頼れるときは助けてもらう。で、次は助ける。お互いさまの気持ちで助け合いたいです。日本はどこで地震や災害が起きるかわからないので、その精神は大事だと思います。私はよく友達から「彼氏みたいだね」って言われます(笑)。友達が悩んでいたら、ごはんを作って一緒に食べます。私も助けてもらっているから、友達の役に立ちたいんです。もちつもたれつの関係を、とても大切にしています。夢中になっていることや、これからやりたいことはありますか。休みの日は習い事をしています。乗馬と茶道、ピラティスなど。茶道は私にとって、『あまろっく』で優子がやっていた「運針」と同じ意味をもちます。江口さんは、カメラが回っていないときも、ずっと運針をしていました。心を落ち着けているんだろうなと思って見ていました。私はせっかちで(笑)、先のことばかり考えていて、心がせわしないんです。茶道は自分と向き合う時間で、瞑想しているみたいで心が落ち着きます。丁寧に生きているかなと省みる時間でもあります。私の父も母もいい年齢なので、いつまで元気でいられるかと思うと怖くなります。でも臆病にならずに、こんなに楽しく過ごせた、よかったと思えるように接したいですね。1日1日を後悔しないように精一杯、大事にして生きたいと思っています。■■6UR PRESS vol.77兵庫県・尼崎を舞台に、関西出身の豪華キャスト陣が、年齢も性格も異なる“ツギハギだらけ”の家族がひとつになっていく様を描く、笑って泣ける“ご実家コメディ”。ドラマ、映画への出演が続く江口のりこ、中条あやみが年齢の離れた“娘・優子”と“母・早希”を演じるほか、まちの“尼ロック”のごとく家族を見守る父を、笑福亭鶴瓶が演じる。原案・企画・監督は中村和宏。主題歌「アルカセ」はユニコーンが書き下ろした。配給:ハピネットファントム・スタジオ4月19日より、新宿ピカデリー他 全国公開©2024 映画「あまろっく」製作委員会 https://happinet-phantom.com/amalock/「UR PRESS」オンライン版で、パソコンやスマートフォンから中条あやみさんのインタビュー動画がご覧いただけます。(2024年7月末まで)Special InterviewWEB UR PRESSAyami Nakajo映画

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