て。私の歩きやすい歩幅だと一歩が大きかったらしく、歩幅を狭くしただけで、オフィーリアに近づきました。私はそういうことを見つけるのに時間がかかるので、稽古して作っていける舞台が性に合っています。役によって共鳴する幅も違いますが、本番には自分の中にその役が入っているのが面白いです。住まいへのこだわりはありますか。観葉植物を置いています。生きているものを置きたくて。前は野菜もベランダで育てていました。私の身長より高いフィカスベンガレンシスが1つ、出窓には小さな鉢が5、6個。苔玉もあります。家具は木製が好き。カーテンはベージュ、ソファーは茶色と落ち着く色にして、心地よく読書ができる部屋にしています。周りに人が住んでいるので、私は一軒家より集合住宅のほうがほっとしますね。子どものころは同じマンションに友達もいっぱいいたし、お隣や近所の方と交流がありました。花火のときにはベランダ夏には日光白根山に登りました。東京の奥多摩にある三頭山と山梨県の大菩■嶺にも行きました。2000メートル以上ある山です。私はロック・クライミングもやっていて、そこで出会った人たちと山に登ります。ボルダリングもするんですよ。高いところはものすごく怖くて、手汗が出るぐらい苦手。なんでやっているんだろうって思うんですが(笑)、でも、その恐怖と戦う感じが楽しいんです(笑)。から隣の家の友達にラムネを渡したり(笑)。集合住宅や団地の暮らしは、落語の長屋の話と共通するものがありますね。人情があって、近所で支え合って。ほかに興味があることは?山登りです。今年の6UR PRESS vol.76その役に近づけることがある歩幅を変えただけで「UR PRESS」オンライン版で、パソコンやスマートフォンから南沢奈央さんのインタビュー動画がご覧いただけます。(2024年4月末まで)衣裳協力/ブーツ ノイエマルシェ ☎03-6721-0250Special InterviewWEB UR PRESSNao Minamisawa
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