UR PRESS VOL.76
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ること5分。栄駅で下車して改札を出ると「栄森の地下街」が広がっていた。ここは名古屋屈指の歴史をもつ地下街。連なる商店を目指して訪れる人、そして地上の百貨店や飲食店、区役所やオフィスの利用者が行き交う通路でもある。地下街を歩いていくと、通路沿いの大型モニターに流れる迫力ある祭りの映像が目に飛び込んできた。ここが「まちのたね」だ。市のシティプロモーションイベントを開催中で、珍しいお菓子やお酒などに目を留めた通りがかりの人が覗いたり、「また来たよ」とリピーター客がやって来たり……。のようなスペースなのだろうか。「URは全国各地の地域経済の活性化をお手伝いしています。また近年は『まちを知ってほしい』『特産品を買ってほしい』と希望する名古屋駅から地下鉄東山線に乗訪ねた11月下旬は、愛知県津島そもそも「まちのたね」は、ど自治体に向けて、UR賃貸住宅や保有地を特産品販売やまちのPRのフィールドとして提供し、お悩みを解決する『ふるさと応援プロジェクト』に取り組んでいます。まちのたねはその一環の施設。自治体の魅力を多くの人に体感してもらうために都市部に常設した〝ひと〟と〝まち〟のマッチングスペースです」とURの樋口祐旗が説明する。また、URの入山由奈は、この場所に込めた思いを次のように語る。「栄は名古屋駅周辺と並ぶ名古屋の二大繁華街。『栄森の地下街』の賑わいがコロナの影響で落ち込み、回復が伸び悩んでいることもあり、『まちのたね』が回復の一助になればとの思いもあります」「まちのたね」では昨年9月のオープン以来、沼津市(静岡県)や中津川市(岐阜県)をはじめいくつもの自治体のPRイベントを実施してきた。内容はそれぞれの自治体の悩みや希望にそって、特産品の販売や観光PR、移住相談などだ。ロモーションイベントを行った津島市は、名古屋から西へ列車で30分ほどの距離にある人口約6万人地域経済の活性化をお手伝い地域の魅力を伝え悩みを解決する場に13UR PRESS vol.76上/通路に向けて設置された大型モニター。地域の風景や祭り、行事などの映像を見続ける人もいる。右/「栄 森の地下街」南二番街10番にある「まちのたね」。地上へつながる12番出口の近くだ。下/津島市公式キャラクター。左から「マッキー」「つし丸」「ふじか」。妹尾和子=文、青木 登=撮影NAGOYAURは昨年9月、全国の自治体を応援するための情報交流施設「まちのたね」を名古屋の中心地、栄にオープンした。どんな場所なのか?現地を訪ねた。11月20日から8日間、シティプ愛知県名古屋市地下街の「まちのたね」で〝ひと■と〝まち■をマッチング

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