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URPRESS 2014 vol.39 UR都市機構の情報誌 [ユーアールプレス]

子育てひろばから
新しいコミュニティーが生まれる from 東京

UR都市機構は団地と近隣住民の子育て支援にも積極的にかかわっている。
団地内に設けた子育て支援施設に集うママたちのつながりは、新しい関係を生み、新しいコミュニティーを生んでいる。

UR都市機構は団地と近隣住民の子育て支援にも積極的にかかわっている。
上/幼稚園情報交換会に集まったママたち。
左/「ぶりっじ」でにぎやかにランチタイム。

みんながつながる 「橋」になる

東京都世田谷区、京王線の芦花公園駅から3分ほど歩くと、緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の団地が現れる。UR都市機構の芦花公園団地だ。その一角にあるのが「おでかけひろば ぶりっじ@roka」。UR都市機構がNPO法人せたがや子育てネットと連携して開設した、プレママと未就園児のための子育て支援施設で、居住者だけでなく、近隣の人も利用できる。

「ぶりっじ」のスタートは2010年。今年度から世田谷区の地域子育て支援拠点として体制も拡充し、スタッフ2名が常駐して、月曜から金曜の朝10時から午後3時までオープンしている。代表を務める松田妙子さんは、
「お子さんと一緒にここに来て、遊んだり、ママ同士おしゃべりをしたり、ここでお昼ごはんを食べたり。“今日、ここで出会った人たちと一緒に楽しく過ごす”のが原則です。今や“公園デビュー”ではなく、こういった場が、お母さんと子どもたちの出会いの場になっているのです」と語る。

この「場」での出会いをきっかけに、家族ぐるみの付き合いに広がり、新たなコミュニティーが生まれるケースもある。
3年前、この団地に引っ越してきた福田あけみさん。当時、知り合いが1人もいないなかでの子育てに不安を抱いていたが、散歩の途中で「ぶりっじ」に立ち寄ったことがきっかけで、何人も友達ができたと話す。

「ここで知り合った友達と、家族ぐるみの付き合いが始まり、3家族で熱海に行って、パパはゴルフ、子どもと私たちは近くの温泉で過ごしたり。また別のときには別の仲間と、子連れで釣りに行くこともありますよ」

取材にうかがった日には、団地の集会所を利用して、「幼稚園情報交換会」が開かれ、30組近い親子が集まっていた。これも「ぶりっじ」で知り合った先輩ママたちが、自分たちのもっている幼稚園情報を後輩ママたちに伝えようと企画されたものだ。

親と子ども、親と親、子どもと子ども、そして地域......。さまざまなつながりを生む「場」となる「ぶりっじ」には、今日も子どもたちの歓声とママの笑顔があふれている。

子育てひろばから新たな出会いが広がった皆さん。
「ぶりっじ@roka」の松田妙子さん。「ここに来られるのは子どもが幼稚園に入るまで。卒業しても、またボランティアで戻ってくるママたちもいます。場所があれば、人は集まってくるんです」。

【武田ちよこ=文、平野光良=撮影】

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