日本総合住生活株式会社「セブン- イレブンJS 森之宮団地店」
生活支援サービスの拠点となる新たなコンビニ「セブン- イレブン」が誕生
全国のUR 賃貸、分譲住宅のハード面、ソフト面の総合的な管理業務を行っている日本総合住生活株式会社(JS) は、UR 都市機構が進める超高齢社会に対応した住まい・コミュニティの形成の取り組みの1つであるコンビニ各社 と連携した店舗展開に参画、2019 年、大阪市城東区の森之宮団地に本実施1号店をオープンしました。 「セブン- イレブンJS森之宮団地店」の運営・管理を担当する日本総合住生活株式会社 大阪支社 住生活事業部 事業企画課の北野雅之課長、田中勝副長、セブン- イレブンJS森之宮団地店 髙田雅之店長にお話しを伺いまし た。

柊迫さん、北野課長、髙田店長、船越さん、
田中副長(写真左より)
団地概要


【団地概要】
団地名: 森之宮
所在地: 大阪市城東区森之宮1丁目
アクセス:Osaka Metro 中央線・長堀鶴見緑地線・JR 大阪環状線「森ノ宮」駅から徒歩4 分
管理開始: 昭和42 年
管理住戸数:933 戸
事業主 | セブン- イレブンJS森之宮団地店 |
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所在地 | 森之宮1 丁目5 号棟101 号室 178.03 m2 |
開設 | 2019 年5月 |
事業概要 | セブン- イレブンJS森之宮団地店は、UR とコンビニエンスストア各社との間で締結された、「UR 賃貸住宅にお住いの方々の利便性の向上及び団地の活性化推進に向けた連携」に関する協定に基づく店舗の第1 号として2019 年に開店。団地にお住いの方向けに厳選した商品等やお惣菜の充実、また通常の店舗サービスに加え、コンビニ各社とURとの連携協定を踏まえた以下の生活支援サービスを提供し、お住まい方々の利便性の向上や団地の活性化に取り組む。 <提供サービス> 団地管理サービス事務所等との連携/ イベントの開催や自治会等との協力による団地コミュニティの活性化/ 高齢者等の支援に向けたお届けサービス「セブンミール」の積極展開/ 生活支援サービス「JS リリーフ」の提供 団地にお住まいの方の就労支援 等 |
セブン- イレブンJS森之宮団地店の開設の経緯・背景
UR の新たな生活支援サービスの展開に、新規事業としてスタート
URの超高齢社会に対応した住まい・コミュニティの形成の取り組みとして、通常のコンビニエンスストアの機能に加えて、UR 団地の管理サービス事務所との連携、商品配達サービス、地域やUR の情報発信など、多世代のコミュニティとなる場を提供する新たなコンビニエンスストアの展開に参画し、2017年に、株式会社セブン- イレブン・ジャパンとフランチャイズ契約を締結。試行店として「セブン- イレブン」を東京都、埼玉県、神奈川県に3店舗を展開。その3 店舗の運営を経て、2019年、大阪市城東区の森之宮団地に本実施1号店として「セブン- イレブンJS森之宮団地店」をオープンしました。

セブン‐イレブンJ S 森之宮団地店のサービス活動内容
団地管理窓口の対応の一部を、近くて便利な24時間営業のコンビニと連携
管理サービス事務所の休日や時間外には24時間営業の当店で、駐車場の自動ゲートのコインの貸し出しや集会 所の鍵の貸し出しを行っています。また店内には、UR や地域のコミュニティに関連に関連した案内チラシを掲 示しています。

重たい商品が持ち運べない高齢者に、嬉しいお届けサービス「セブンミール」
ここは、駅前にもスーパーがあり、近くにもコンビニがあり、なかなか激戦区かと思っていましたが、距離的な問題、道路の横断などがあり高齢者にとっては困難な道のりで、この足元にコンビニが望まれていたことが分かりました。 水、お米など重たい買い物商品中心に500 円以上で無料配達をしています。また、高齢の方は意外と、運動がてら店舗を訪れて買い物することを楽しみにしている部分もあり、その時に重たい物があれば配達サービスを利用するということもあります。閉じこもりがちな高齢者の健康のためにも、そのような利用を広げていけたらと思っています。 配達は、世帯数にすると、まだまだ少ないですが、定期的な水の宅配を依頼している方も増えてきています。今後は、もっと皆さんへのPRに力を入れてお役に立ちたいと思います。

店舗前テーブルが社交の場になって、想定以上の賑わい
真夏の暑い日、冬の寒い日以外は、コーヒーを持ち、店舗前のテーブルに座って飲まれるお客さんが多く、満席 の日も多々あります。自治会の集会の後に利用されたり、高齢の方や学生、主婦の方、皆さん気軽に座って利用 されています。

生活支援サービス拠点ならではの品揃えを展開
地域では、災害時に独居や夫婦の高齢者世帯へどのように対応するかを考える防災活動を進めています。当店としては、まず水の備蓄ということで、日常からペットボトルの水を使いながら定期的に補充していくローリングストックを推奨しています。また、防災用品の棚を設けています。こうした防災用品も近くにあるホームセンターまでは、なかなか行けない方々のお役に立てればとの思いと、防災用品を目にすることで日常から防災を意識することに繋がれば、とも思っています。
農家直送の新鮮野菜や生活用品を充実
毎週土曜日に、奈良の契約農家直送の野菜コーナーを設置しています。この野菜が並ぶ朝には、野菜への拘りのある若い方も来店します。 お惣菜に関しては、コンビニのフライコーナーの通常の売れ筋はアメリカンドッグや唐揚げがですが、ここではファミリー層が多いのでアジフライやコロッケの惣菜系が人気で、家族分単位で買うお客様が多く、数を切らさないよう注意しています。また、お客様のニーズに応えて生活用品の商品も他と比べて多く揃えています。

森之宮団地の印象
「団地(自分たち)の店」として大事に考え、好意的で協力的な地域
地域の方たちは、非常に好意的で協力して下さることに感謝しています。地域の会合などがあれば、必ず当店から飲料などを購入して下さったり、会長さんは頻繁に来店してくださいます。自分の街の店として大事に考えてくれていると感じています。 そうした部分を大事に、当店もサービスを考えて推進していきたいと思っています。地域のお祭りやイベントにも必ず声をかけてもらってます。

今後のビジョン
配達サービスを広め、買い物難民である高齢者の生活を支援
来店するお客様の声から、このエリアにはスーパーなどの配達サービスが充足されていないことを実感しています。今後、もっと進むであろう高齢化に備え、配達サービスを皆さんに認知して頂いて必要とされる方の御用聞きの商売に近づきたいという思いがあります。それと同時に、イベントや商品PRとともに、もっと配達サービスを知って貰うことを推し進めたいと思っています。 団地内を配達し始めてからは徐々に認知され、セブン- イレブンの緑のユニフォームを見かけると、「また、よろしくね」などと声を掛けて下さるお客様もいらっしゃいます。将来的には、常時、配達要員が必要になるくらいの件数を目指したいと思っています。

今後目指すこと
団地・地域のコミュニティとして、人通りが少ない土日に、前の広場を活用して子供向けイベントや、引き籠りがちな高齢の方が外に出て来てもらえるような催事やアナウンスをしていきたいと思っています。 団地や地域の方々が、このお店があってよかったと言ってもらえるお店、” 安全・安心・快適・近くて便利” を提供できるお店になれることを目指しています。