街に、ルネッサンス UR都市機構

ウェルフェアカフェ Vol.01(2/2)

高齢者と住まい、それを支えるケアの重要性

医療・介護のサポート、環境(住まい、外出手段、立地条件)整備、コミュニティの形成

ケアの必要度合いに合った専門的なサポートが大事。環境整備においては、バリアフリーに固執することなく、バリアを使いながら機能維持を図るという考え方もあることを知っておく。また、維持期のリハビリでは、ある程度回復したら地域の活動へつなげていくことが、これから求められるのだろう。

成年後見についての啓発

近年、サービス利用をしていた利用者本人が認知症悪化により意思決定能力が低下してしまったり、ご家族の方が亡くなってしまったりという理由で、突然、どこを軸にケアを継続すればいいのかが見えなくなってしまう事例が増えている。成年後見制度等への周知のさらなる啓発の必要性を実感している。

住環境、地域のコミュニティ、生きがいにおける「安心」

医療機関の入院短縮化の流れの中、年々、医療依存度の高い方が退院して自宅へ戻っている。そんな中、訪問診療・訪問看護・在宅介護などのサポートによる「安心」が大前提である。その上で、長く自宅で暮らし続けるには、地域の力が必要不可欠。専門職には地域を育てていくという役割もあると思う。

高齢者のためのテーマパークという発想

地域に合った高齢者との共生社会のひとつの実験的試みとして、高齢者のためのテーマパークのような規模の大きなまちづくりが、UR都市機構のもつ資源を活かしてできないかと想像した。地域住民から学生ボランティアまで巻き込んでの新しい地域づくりの可能性に期待したい。

相談できる場所、地域のネットワーク、その継続性

ある外国人一家の高齢者虐待の実例から。80歳を超え認知症を発症し、日本語はおろか母国語もおぼつかなくなった母親を、どうしていいかわからず、介護のストレスから虐待していた娘がいた。結局、専門家の介入と周囲の見守りネットワークのおかげで在宅生活が継続。地域の力の重要性を痛感した。

相談できる人、チームワーク、ケアを受ける本人の意思の尊重

パーキンソンと認知症をもつ奥様を介護する男性が骨折。介護老人保健施設への入所となったが、本人の強い希望により在宅復帰した。その際に尽力したのが地域包括支援センターと団地の高齢者を支えるボランティア団体。本人の意思と協力体制さえ整えば、困難なケースでも在宅生活は可能なことを再確認した一例だった。

ウェルフェアカフェを終えて

時間はあっという間に過ぎ、まだまだ話し足りない、聞き足りないと終了を名残惜しく感じる、非常に濃い座談会となりました。ケアの現場におられる方の実例を交えた意見は、どれも非常に有意義なものばかりでした。

座談会から見えてくるのは、現代の住まう人の姿、住まい方の多様性、やはり、住まいとケアの関わり方の重要性でした

そして、その土台である地域包括システムの大切さです。

住まいと住まい方(植木鉢にあたる部分)を整え、栄養価の高い土(生活支援・福祉サービス)と、緑の葉(医療・看護/介護・リハビリテーション/保健・予防)により植物(暮らし・生活)はいきいきと育ちます。

「住まいが安全で安心な環境であること」が前提条件のもと、子どもから大人まで、元気な方から、介護が必要な方まで、多様な世代が住まう団地において身近な人と支え合い見守りあうことで植木鉢を置く”お皿”、つまり本人・家族の選択と心構えが育つ環境にあるのではないでしょうか。

UR都市機構では、「ミクストコミュニティ」に取り組み、団地の可能性を今後もさらに追及し、その構築を推進していきたいと思います。

参加の皆さま、貴重な意見を本当にありがとうございました。


ウェルフェア研究室

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