街に、ルネッサンス UR都市機構

ウェルフェアカフェ Vol.01(1/2)

2016.2.22開催

UR都市機構ウェルフェア推進事業部は、多様な世代がいきいきと暮らし続けられる住まい・まちづくり(ミクストコミュニティ)の取り組みとして、団地の再生にも取り組んでいます。古いところでは築後60年経過し、近年、社会の超高齢化とともに、そのあり方も変わってきています。

かつては、住まいは住まい、ケアはケアと別個に存在していましたが、多くの住民が高齢者にとなった今、それらは切り離すことのできない一体化した概念として捉えられるようになってきました。それはまさに、現在、国が整備を進める「地域包括ケアシステム」(住まいを基本として、医療や看護、介護、生活支援サービスなどが連携して住民を支え合うしくみ)と合致してきたのです。

UR都市機構でも、単に建物というハードの提供だけに留まらず、住民のケアを見据えたさまざまなソフトの取り組みをすでに始めています。“住まいの大家”であるUR都市機構として、これからは、住んでいる人だけでなく、そこでケアをする方々の声にも耳を傾けていくことが求められています。

そのような背景から、「住まう人が暮らしやすい住まい(住宅・住環境)について」をテーマに医療・介護・福祉等の専門家を招き、UR都市機構初の試みとなるウェルフェアカフェを開催。それぞれの専門職の経験を活かした率直なご意見を述べていただきました。

本ウェルフェアカフェは参加者はUR都市機構より4名、その他、医療・福祉のさまざまな分野からの専門職10名の皆様にご参加いただきました。

和やかな雰囲気のもと、座談会は、UR都市機構が用意した2つの質問に参加者が1人ずつ各々の経験談を交え意見を述べるという形式で進められました。

以下、座談会の内容をご紹介します。

高齢者と住まい、それを支えるケアの重要性

高齢になり徐々に身体機能が低下していくなかで、”どうやって暮らしていくか”、”どうしたら暮らしやすい環境が整えられるか”を考えることは、これからの時代を生きるすべての人にとっての重要な課題です。
座談会では、そのためのヒントを導き出すべく、以下の2つの質問が提示されました。

テーマ:住まう人が暮らしやすい住まい(住宅・住環境)について

  • Q1)ケアを必要とする方(高齢者やその家族)が住まいに長く住み続けるために大切なことは?
  • Q2)住まいとケアを結びつける上で大切なことは?

この2つの問いに対する答えは、どちらにも共通しつながっているため、別々にではなく、まとめて回答していただきました。キーワードと共に、参加者の主な発言を要約してご紹介します。

専門家による適切なリハビリテーション、福祉用具の選定、そして家族の理解

やはり、適切なリハビリ、その人の障がいに合った福祉用具の選定など、専門家の介入が非常に重要かつ有効だと実感する。また、その上で家族の理解があれば、多少の不自由さはあっても、自宅での生活が可能となる。家族の理解不足で施設に入所、となってしまうのはもったいない。

見守り・生活支援
—それらのネットワークの入り口となる相談窓口

見守りの目を、家族・地域・ICT(情報通信技術)などで幾重にも複合的に補完されていると安心だ。また、介護保険以外の生活支援ネットワークが必要十分に整備されていて、さらに整備されているだけでなく、本当に困り必要としている人が、そのネットワークに入れるような窓口の存在も重要だと思う。

自助と共助、それを見守るサポート体制

あるUR団地の例。住民が自主的に「高齢者の会」を立ち上げ、公的サポートを受けつつ、自分たちで介護予防体操の実施や互いの見守りを兼ねた交流、必要な情報収集・交換といった活動をしている。

このような“自分たちのことは自分たちで”という能動的な住民をサポートする姿勢も大切だと思う。

自分の住まい方は自分で決める

介護にしてもそうだが、だれかに「やってもらう」「決めてもらう」のではなく、人生の最期に住む場所として、どこを選び、どう暮らしたいかを自分で決めることが大事なのではないか。自ら選択肢し、自ら住まいとケアを結び付けるために手を伸ばすことが必要。

地域の理解と情報発信

例えば認知症を例にすると、認識できるほど症状が出てしまってからでは遅い。そうなる前の周囲の気づきが早めの治療に結びつく。そういう意味では、あちこちで始まっている「認知症カフェ」の取り組みも効果的。ただ、せっかくの取り組みも周知されていなければ意味がない。情報発信も重要なカギとなる。

住まいの安全性の確保、健康維持、支え合い

室内の事故では圧倒的に転倒が多いため、手すりの設置や動線の確保など住まいの安全性の確保は基本となる。その上で、自身の身体状態を把握し健康管理を徹底することが大切。また、これからは、地域住民の介護に対する意識を高め、地域による支え合いができれば理想的だと思う。


ウェルフェア研究室

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