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防音性の高いアパートやマンション探しのコツは?部屋の防音性を高める工夫も紹介

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賃貸住宅の部屋探しで、手ごろな家賃の物件を見つけやすいのが“木造アパート”というイメージがあるかもしれません。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件の方が、耐震性、遮音性、気密性に優れることが多い一方で、家賃も高めになる傾向があります。家賃は安い方がうれしいですが、隣の生活音が気になったり、暑さ寒さで悩まされたりするのは避けたいところ。家賃と住み心地のバランスを見極める物件選びのポイントを紹介します!

防音性の高い物件の特徴

賃貸物件を選ぶ上で、防音性は重要なポイントの一つです。物件の構造によって大きく変わりますので、詳しく見ていきましょう。

●防音性の高い構造の建物

建物の構造による防音性の違いは、「遮音等級」という指標で比べることができます。床の遮音性能は、「L値」といい、日本工業規格(JIS)によって定められています。床の衝撃音のレベルを表すL値は、「LH値」と「LL値」の二つに分類することができます。子供が跳びはねるような重量床衝撃音の遮音性能はLH値、スプーンなどを落としたときの軽量床衝撃音はLL値で示されます。これらの数値は小さいほど遮音性能が高いとされています。

<木造と鉄筋コンクリート造の遮音等級の目安>
・L-50(鉄筋コンクリート造)子供の泣き声や走り回る音、大きな音は聞こえますが、日常の生活音レベルであればほぼ問題ありません。
・L-75(木造)隣の部屋のテレビや電話の音など、日常の生活音でも聞こえます。音漏れしやすいため、生活音について配慮して過ごした方が良いでしょう。

このほかにも遮音性能について、さまざまな指標があります。空気音の遮音性能について壁や建具などは「D値」、サッシやドアは「T値」で表されます。どちらも数値が高いほど遮音性能が高いとされます。

一般的に木造は鉄筋コンクリート造に比べて防音が難しく、遮音性能が低くなる傾向にあります。ただ、近年になって建設された木造アパートの中には、非常に高い遮音性能を有する建物もあります。国土交通省の「新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド」には、共同住宅の床・壁の遮音性や、住宅の外壁に設ける窓の遮音性を高める対策を評価しています。こちらを確認してみるのも良いでしょう。

国土交通省「新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド」(P18)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001586565.pdfPDFで開きます
<防音性を確認する際の具体例>
●窓ガラスが二重になっている防音性の高い建物構造のマンション・アパートだったとしても、窓が薄いとそこから音が漏れたり外から音が聞こえたりと、防音性が低くなります。高い防音性を求めるなら複層ガラスや二重サッシ(サッシが二重になっており、ガラスの間に空気層がある)の物件が良いでしょう。
●壁や床に十分な厚みがある壁や床の厚みも防音性を左右します。厚い壁や床は音が伝わるのを防ぎ、静かに生活することができます。またメリット・デメリットがありますが、二重床か直床かもチェックしておきましょう。そのために、必ず物件を訪れて確認してください。

●生活音が気になりにくい位置の部屋である

<角部屋>
隣接する部屋が一つになるため、左右どちらかの音を軽減できます。玄関の前をほかの人が通行しないことも多いため、通路の音が気になりにくい配置です。ただし階段や駐車場が近い場合もあるので注意しましょう。生活音があまり気にならない一方で、断熱性が低い建物だと夏や冬に暑さ・寒さを感じやすいケースがありますので、その点も注意しましょう。
<最上階>
上階からの音を軽減できます。高層階になればなるほど、車道の走行音など地上の騒音も届きにくい傾向にあります。
<1階>
小さな子供がいる場合など、自分や家族から出る生活音、特に足音が気になる場合は1階がおすすめです。下の階からの音もなく、子供がいる場合でも気兼ねなく過ごすことができます。ただし、お隣に影響があることも考えられますので、壁の遮音性については確認しておきましょう。

●隣や上下の部屋との間取りの兼ね合いによって、音が響きにくい

間取りによっても音の伝わり方が変わります。隣の部屋との間にクローゼットなどの空間がある場合など、生活スペースが隣接していない間取りでは、お互いの生活音が伝わりにくくなります。

防音性の高い部屋を見極めるポイント

前述の防音性を前提にいくつかのポイントを押さえることで、防音性の高い部屋かどうかを判断することができます。その具体的な方法を確認してみましょう。

●壁を叩いて厚さをチェックする

壁をノックしてみて、軽い音がする場合は壁が薄く、防音性が低い可能性があります。隣の部屋の人の迷惑になる恐れもあるため、不動産会社の担当者に確認を取ってから、行うようにしましょう。

●過去に騒音トラブルがないか確認する

防音性が低いと感じたら、過去に騒音トラブルがあったかどうか、また前の住人が退去した理由を確認してみると良いでしょう。過去に音に関するトラブルが起きていた場合は気を付けましょう。

●周辺に騒音の出る施設がないか確認する

繁華街やショッピングセンター、幹線道路や鉄道・空港、保育園や小学校など、大きな音を感じる施設があるかどうか、周辺環境を確認しておくと良いでしょう。例えば、大きな病院が近くにある場合、深夜に救急車の音が気になる、といったようなケースもあります。気に入った物件があった場合は、曜日や時間帯を変えて周辺をチェックすることで、入居後に快適に生活することができます。

生活音のトラブルを防ぐ方法

普通に暮らしているだけなのに、どうしても出てしまう生活音。ここではトラブルが起こらないようにするための工夫を紹介します。

●生活騒音の発生源(電気機器、楽器・音響機器、人の声・足音・給排水音、ペット…)

そもそも生活騒音とは、誰もが日常生活を送る中で発生してしまうもの。誰もが被害者にも加害者にもなる可能性があります。周囲との関係性にも左右されるため、音の感じ方は人それぞれです。環境庁の調査によれば、生活音の発生源の内訳は以下になります。

https://www.env.go.jp/air/seikatsu.pdfPDFで開きます

洗濯機、冷蔵庫、掃除機などの電気機器が23%と最も多く、人の声・足音・給排水音が13%、楽器・音響機器が9%と続きます。また車両やペットによる影響もあるようです。

●生活騒音の防音・遮音・吸音対策

<家庭用の家電の振動や音>
洗濯機や冷蔵庫は防振・消音マットを敷くことで音や振動が伝わらないようにすることができます。大きな音が出る洗濯機や掃除機は、早朝や深夜など使用時間に配慮するようにしましょう。エアコンの室外機は、位置や向きを変えることで、発生する音が小さくなる場合があります。
<住宅設備・構造からの騒音>
住宅設備によっては浴室やキッチンなどの給排水音が響くため、利用する時間帯に配慮して、こちらも早朝や深夜の利用を控えるようにしましょう。トイレを流す際に音が響く、「ウォーターハンマー」現象がトラブルの原因になることもあります。ほかにもドアや窓を乱暴に開閉しない、隙間テープなどの緩衝材を付けるなど、注意をすることが大切です。家具を移動する場合は床にマットを敷くなど、しっかり対策をしましょう。
<音響機器からの騒音>
周囲への配慮のため音量を調節し、夜間はヘッドホン・イヤホンを使用しましょう。テレビやオーディオ機器、目覚まし時計などは適正な音量にし、楽器類を使用する場合は、本格的な防音対策をすることをおすすめします。
<そのほかの騒音>
ほかにもペットの鳴き声や車のアイドリング音などがあります。ペットの鳴き声は、小さいときからしつける、飼育場所に気を付ける、習性を知ってから飼うなどの事前準備が重要です。車のアイドリング音は、暖機運転を控えてしっかりアイドリング・ストップするようにしましょう。話し声が響き過ぎないように窓を閉めたり、足音を小さくするために室内にマットなどを敷くなど、生活方法や行動によっても音の伝わり方が変わります。
【出典】環境省「生活騒音パンフレット(2019年3月)」
https://www.env.go.jp/air/seikatsu.pdfPDFで開きます

賃貸住宅で探すならUR賃貸住宅がおすすめ

建物のほとんどが鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造のUR賃貸住宅がおすすめです。全国にさまざまなタイプの間取りがあるので最適な物件が見つかるかもしれません。

●UR賃貸住宅とは

UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構(UR)が管理する賃貸物件です。全国各地にさまざまなタイプの物件が豊富にあり、ライフスタイルや好みに合った住まいを自由に選ぶことができます。

一人暮らしにぴったりな1Rから、ファミリー層向けの3LDKや4LDKなど、さまざまなタイプがそろっています。比較的ゆとりのある間取りで、収納が豊富に設けられていることが多いため、広く感じるかもしれません。都心へのアクセス、駅からの距離、築年数、間取りなど、ライフスタイルに合わせて、豊富な物件から選択可能です。

UR賃貸住宅は礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要(保証会社への加入も不要なので保証料も不要)。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。

●UR賃貸住宅で物件を探すメリット

UR賃貸住宅の建物のほとんどが、頑丈な構造の鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造です。音をコンクリートの厚みで低減することで、遮音性に優れているため安心です。

内装をもっと自分の好みにしたい人には、DIYも可能な「UR-DIY」の物件も検討すると良いでしょう。この物件は、一般的な賃貸住宅で必要となる「原状回復義務」が免除になるのが特長で、DIYができる範囲の違いで以下のラインアップがあります。

<UR-DIYラインアップ>
「DIY住宅」
建物の構造部分(躯体)以外は、原則としてDIY(Do It Yourself=自分でメンテナンスや補修などの手を加えること)が可能な「UR-DIY」物件。本格的なDIYに取り組めます。
「Petit DIY住宅」
大きなレイアウト変更はできませんが、壁紙や床面など内装部分のDIYが可能な「UR-DIY」物件が、一部で用意されています。
「カスタマイズUR」
「UR-DIY」の物件でなくても、「壁紙の貼り替え」、「床材の変更」をはじめ、決められた範囲で防音性を高めるカスタマイズができる物件です。

※申込時にお渡しする「DIY住宅の手引き」の範囲を超えた施工、DIY承諾書に記載のない工事などについては原状回復義務が発生します

UR賃貸住宅では定期的に耐震診断を実施し、築年数の古いものは現在の耐震基準を満たすよう、必要な補修工事を行っています。現在、耐震診断は住棟の約99%で実施済み。診断結果に基づき、耐震改修などを計画的に進めているところです。

構造で限定せず選択肢を広げて住まい探しを

家賃を抑えるためには木造アパートを選んだ方が良いのでは? 構造の違いによる性能差はそれほど大きくないのでは? そう考える方もいるかもしれません。木造の場合は建築時期や、採用されている工法や仕様によって性能に差がありますが、耐震性能・耐火性能・防音性能などの面で比較すると、やはり鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の方が一般的に優れているといえるでしょう。

ゆっくりくつろげる場であるべき自宅で、近隣の生活音や、暑さ寒さに悩まされるようでは心身ともに疲れてしまいます。おうち時間を重視するなら防音性能は大切な要素の一つです。

UR賃貸住宅なら、ほとんどが鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のため、快適に暮らせるので安心です。また、礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要で初期費用を大幅に抑えることができ、お得な家賃プランの利用で月々の住居費の節約も可能です。物件数が豊富で、さまざまな間取りタイプがあるため、条件にぴったりな住まいが見つかるかもしれません。ぜひ気軽にHPで検索してみてください。

監修/田中 直輝

記事のまとめ

住み心地は構造と密接な関係がある! 住まい選びの際はしっかり検討を!

  • ・防音性を高めるなら木造よりも鉄筋コンクリート造がおすすめ
  • ・防音性の高い物件を選び、入居後も防音性を高める工夫をすることで、トラブルの心配を軽減し、快適に暮らすことができる
  • ・UR賃貸住宅は、ほとんどが鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物なので安心
  • ・すべての物件の礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要で、お得な家賃プランも! ぜひUR賃貸住宅を検討に加えてみては

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