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徒歩20分の物件に住むメリットは?距離感の目安や部屋選びの注意点

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気になる賃貸物件を見つけたとき、それが「最寄り駅まで徒歩20分」だとしたら、どう感じますか? 「ちょっと遠過ぎる…」というイメージを持ったり、場合によっては選択肢から外してしまったりすることも多いかもしれません。しかし、「最寄り駅まで徒歩20分」の物件は、見方を変えるといろいろな魅力が見えてきます。ここでは、距離だけでは分からない、総合的な視点でメリット・デメリットを解説します。

最寄り駅まで徒歩20分の距離感の目安

不動産広告で見かける物件情報には、物件から駅までの所要時間は「徒歩●分」と表示されています。この時間は何を基準にして計算されたものなのでしょうか。

●「徒歩20分」は約1.6km

不動産公正取引協議会連合会が定める「不動産の表示に関する公正競争規約」では、「徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること」と定められています。この条件をもとに計算をすると、徒歩20分の距離は「20分×80m」で約1.6kmの距離となります。

ただし、駅周辺の人混み、階段、坂道で歩くスピードが遅くなったり、信号待ちなどで立ち止まったりする時間は含まれていないため、実際はもう少し時間がかかる可能性もあることを覚えておきましょう。

【出典】不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」 各種施設までの距離又は所要時間

徒歩20分の物件に住むメリット・デメリット

「最寄り駅まで徒歩20分」の賃貸物件に実際に住む場合、駅に近い物件と比較すると、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

●徒歩20分の物件に住むメリット

・駅近よりも家賃相場が安い傾向にある
駅からの距離は、賃貸物件の家賃を左右するポイントの一つです。一般的に駅から距離が離れるほど家賃相場は下がる傾向にあります。そのため、初期費用や毎月の家賃を節約したい人に適しています。
また、駅近の物件と比較した場合、同じ家賃でもより広い間取りだったり、築浅で住宅設備が充実していたりといった、好条件の物件が見つかる可能性もあります。物件選びの選択の幅を広げることができるのです。
・静かで暮らしやすいエリアが多い
駅から離れると住宅街になることが多く、比較的静かな生活環境を手に入れることができます。在宅ワークが多く仕事に集中できる環境が欲しい人や、休日は家でゆったり快適に過ごしたいという人にとってはメリットの一つになるはずです。
・毎日ウオーキング感覚で運動できる
駅まで往復で40分。約3.2kmの通勤・通学がそのまま運動になります。普段なかなか運動をする機会がなかったり、ジムに通う時間がつくれなかったりするような人にとっては、健康のために効果的なウオーキングやダイエットになるのではないでしょうか。

●徒歩20分の物件に住むデメリット

・通勤・通学に時間やコストがかかる
駅近物件に比べて移動で失われる時間が多いことは、デメリットの一つといえます。駅まで徒歩や自転車で日常的に移動する場合、不便が生じることもあります。信号待ちや踏切などで待ち時間が発生することも多いかもしれません。
また、体への負担も考えなくてはいけません。階段や坂道が多いとより負担になり、荷物が多いときは行き帰りだけで疲れてしまいます。
経済的な負担が生じる場合もあり、駅までバスなどで移動する場合は、そのぶんのコストがかかります。
・子供と一緒に歩くのが大変だと感じやすい
子供の歩くスピードは大人と比べると遅いため、長い距離を一緒に歩くのは大変です。手をつないでいると、買い物も一度にたくさんは難しくなります。ただし、自転車を活用すれば、多くの荷物も持ち運ぶことができ、たとえ子供が寝てしまっても大丈夫です。
・夜道が暗く人通りの少ない地域もある
駅から離れるとエリアによっては街灯や人通りが少なくなる可能性があります。特に女性や子供が夜道を一人で歩くには、危険を感じるケースもあります。静かな環境も大切ですが、周辺の環境に注意して物件を選ぶことも重要です。

徒歩20分の部屋を選ぶ際の注意点

「最寄り駅まで徒歩20分」の物件は、徒歩以外の移動手段を考慮しておくことも重要です。入居してから後悔しないように、事前に確認すべきポイントを紹介します。

●悪天候時の移動手段を検討しておく

雨の日は傘を差して20分ほど歩いただけで、足元がずぶぬれになってしまい不快です。大雨や雪になると、歩くのはもちろん自転車での移動も困難になります。真冬や猛暑の時季など、暑さ寒さが厳しくなる季節も注意が必要です。普段徒歩や自転車で移動を考えている人も、悪天候の場合にバスなどの公共交通機関が利用できるように、バス停の位置や本数をチェックしましょう。通勤・通学時間帯の混み具合も確認できると良いですね。

●最寄り駅の駐輪場・駐車場を確認しておく

自転車や車で通勤・通学をする場合は、駅の近くで利用できる駐輪場や駐車場の有無も調べておくことが必要です。駅から近いほど良いのですが、そういった場所は人気が高く、契約の申し込みが抽選となるケースも多いので注意が必要です。事前に必ずチェックしましょう。

●車の維持費も考慮して家計を管理する

駅から離れていると、自宅からスーパーマーケットやドラッグストアなどの商業施設まで距離があり、日常生活での買い物にも車での移動が必要となる可能性があります。毎月のガソリン代や保険料、自動車税や車検費用といった維持費を、家計に入れて計算する必要があります。

徒歩20分の魅力的な物件も見つかるUR賃貸住宅

住む人のライフスタイルに合わせて、さまざまな立地条件や多彩な間取りがそろうUR賃貸住宅。のびのび子育てできる緑豊かな環境や、お得な家賃プランも魅力です。

●UR賃貸住宅とは?

独立行政法人都市再生機構(UR)が管理するUR賃貸住宅は、礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要です。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。また、閑静な住宅街のあるエリアにも、多くの物件をそろえています。

●UR賃貸住宅で見つかる徒歩20分の住まいの魅力

駅から少し離れたエリアにあるUR賃貸住宅の物件には、3LDKや4LDKといったゆとりのある間取りが豊富。子供部屋やテレワーク用のスペースを確保できるなど、室内でゆったりと過ごせる物件が多いので、落ち着いた環境で暮らしたい人におすすめです。
全国に約70万戸の物件があるUR賃貸住宅には、さまざまな間取りタイプが豊富にそろっています。幅広い選択肢の中から、自分のライフスタイルに合った部屋が見つかるはずです。

●さらにUR賃貸住宅ならお得な家賃プランも

UR賃貸住宅では所定の条件を満たせば家賃がお得になる、さまざまなプランが設けられています。これらを利用すれば、お得な家賃で一定期間住み続けることができます。条件を満たしている場合は、ぜひ活用をおすすめします。

<子育て割>
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、新婚世帯から子育て世帯へ切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<そのママ割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<近居割>
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。条件を満たした子育て世帯については、最長5年間、家賃の20%(上限4万円)がサポートされます。ただし、世帯の所得合計が月25.9万円以下で、対象が一部団地となるなどの条件があります。
<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<URライト(定期借家)>
契約期間を入居開始可能日から3年とし、契約の更新はありませんが、その代わり月々の家賃を通常よりも抑えることができます(契約期間が3年を超える場合は、一部を除き通常家賃と同額です)。

さらにUR賃貸住宅では家賃支払いでPontaポイントがたまります。サービス申込みで家賃500円ごとに1Pontaポイントがたまり、子育て中は子供の誕生日に追加でポイントがもらえるサービスも。たまったポイントはPonta提携のいろいろなお店で使えます。

駅までの距離では分からない、生活スタイルに合った暮らしが見つかる

何かと敬遠されがちな駅まで遠い物件も、住む人が求めるライフスタイルに照らし合わせると、メリットがあることが分かりました。最近はテレワークが増えたことで働く場所の制限も少なくなり、「駅までの距離にはこだわらなくなった」という人が増えています。

これからの住まい選びでは、家族が求めるライフスタイルが大事なポイント。広い敷地やゆとりある間取りも多いUR賃貸住宅なら、さまざまな条件で物件を選ぶことができます。まずは、「家族みんなが実現したい暮らし」をしっかり相談し合って、優先順位を決めた上で「駅までの距離」も目安にしながら、理想の我が家になる物件を探してください。

監修/加藤 哲哉

記事のまとめ

距離では分からない魅力がある、「最寄り駅まで徒歩20分」の賃貸物件

  • ・徒歩20分の距離は約1.6km。1分で80m歩くと仮定して所要時間が算出されている
  • ・駅近物件と比較して、安い家賃や広い間取り、静かな住環境など、良い条件で物件が見つかる可能性も
  • ・一方で通勤や通学に多くの時間がかかり、体への負担となるデメリットも。バスなどの公共交通機関を利用することも考慮する
  • ・お得な家賃プランや少ない初期費用で暮らせるUR賃貸住宅。ゆとりある間取りや緑豊かな環境の物件が充実

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