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賃貸に光回線を導入する方法。契約~工事の流れや注意点を解説!

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メールやSNSによるコミュニケーション、ネットショッピングなどでも活用され、生活インフラとなっているインターネット。さらに“おうち時間”に動画配信を楽しむ機会が増え、テレワークが実施されるなどで、高速で安定したインターネット環境が利用できる光回線が重視されています。ここでは賃貸住宅に光回線を導入するにはどうすれば良いか、ケースごとの契約から工事までのステップと、注意すべきポイントを紹介します。

賃貸で光回線を使うための基礎知識

光ファイバーでデータを送受信する光回線は高速で安定しているのが特長。インターネット環境の質を重視するなら、光回線がおすすめです。

●光回線とは

光回線は、光を使ってデータを送受信する「光ファイバーケーブル」による通信回線のことで、インターネットの通信設備としても広く利用されるようになってきました。

光回線の大きな特長は、従来利用されていたメタルケーブルによる通信回線(電気信号を使って情報を伝えます)などに比べて、通信速度が速く、通信環境も安定している点です。

光回線のインターネットは、住戸までの配線方法によりいくつかの方式があり、その中でも光回線を各住戸まで敷設する方式は「FTTH(家まで光ファイバーケーブルがつながったFiber To The Homeの略語)」とも呼ばれ、部屋まで光回線がつながっているので、光回線のインターネットの中でも、一般的に通信速度が速いという特長があります。

このため応答速度の速さや安定した通信環境が求められるようなオンラインゲーム、大量のデータが送られる高画質の動画配信サービスなどが利用しやすくなります。また、オンラインでのやり取りが増えている仕事でも、安定した通信環境は重要といえます。

光回線を賃貸住宅に提供している会社が回線事業者です。回線事業者には、固定電話や携帯電話を全国規模で展開する通信会社系や、地域限定で展開する電力会社系などがあります。

●賃貸での光回線の利用方法

賃貸住宅で光回線を利用するには「光回線が住戸まで配線された物件を選ぶ」、または「入居後に自分で光回線を使えるようにする」ことが考えられます。

光回線が住戸まで配線された物件の代表例が「インターネット完備物件」です。インターネット完備物件とは、インターネット回線を使うための工事が建物や各住戸で完了し、インターネットに接続するサービスを提供する会社であるプロバイダー(インターネットサービスプロバイダーやISPとも呼ばれます)との契約も済んでいる物件のこと。利用できる回線事業者やプロバイダーは物件ごとに決まっていて、自分で選ぶことはできません。

そうした物件では、入居後に所定の設定をすれば光回線によるインターネットを使うことができます。また、インターネット完備物件の中にはインターネット料金を払う必要がない「インターネット無料物件」になっている物件もあります。ただし、光回線に対応していない地域や物件もあるので注意しましょう。

一方、入居後に自分で光回線を使えるようにするには、物件の通信設備によって以下の二つの方法があります。

その一つは、光回線を利用するための工事が建物の共用部分までは完了しており、光回線による通信サービスを提供するプロバイダーと契約して、各住戸での工事のみが必要なケースです。これは「インターネット対応物件」とも呼ばれ、プロバイダーと契約して所定の工事を終えれば、各社の説明に沿って設定することでインターネットを利用できます。

もう一つは、建物自体に光回線が導入されておらず、回線事業者とプロバイダーの両方と契約して、光回線を住戸まで引き込む工事から行うケースです。

注意したいのは、インターネット完備物件と同様、光回線に対応していない地域や物件があること。インターネットが使えるだけでなく、光回線の利用が前提なら、物件探しのときから通信回線の状況も調べておきましょう。

光回線がない賃貸物件での導入の流れと注意点

一戸建てタイプや小規模な賃貸住宅などで光回線が未導入で、入居者が光回線とプロバイダーの両方の契約を行うケースをSTEPごとに説明します。事前の確認も多いので要注意です。

・STEP1:導入準備
光回線を提供する回線事業者を検討します。回線事業者には固定電話会社や携帯電話会社の通信会社系のほか、通信会社系の光回線を使う光コラボ事業者、電力会社系、独立系の会社などがあり、地域により利用できる事業者が異なる場合があります。
次に、貸主(大家さん)や管理会社に光回線の工事を検討していることを伝え、工事の許可を得ます。相談しても工事が許可されず、光回線が導入できないケースも考えられます。
・STEP2:光回線の契約
工事の許可を得たら、回線事業者を選んで光回線を契約し、工事の日程を調整します。自分が工事に立ち会える日程を指定して工事日を決めましょう。申し込みから工事が完了して開通するまで1~2カ月かかるのが一般的ですが、それ以上かかることもあります。
回線事業者の契約と合わせてプロバイダーとの契約が必要です。一部の回線事業者はプロバイダーも兼ねているため、回線の契約とプロバイダーの契約を同時に申し込むことも可能です。一方、プロバイダーも「どの回線で使うプランか」という回線とセットになった契約が主流で、回線事業者とプロバイダーを同時に検討することが一般的になっています。
回線事業者とプロバイダーを選ぶときには、工事費や月額料金を比較して検討すると良いでしょう。申込窓口は各事業者の公式HPだけでなく、代理店を含め多数あります。キャンペーンや特典の内容を比較し、よりお得なところを探したいものです。自分が使っているスマートフォンの料金が割引されるセット割や、キャッシュバックに着目するのも一つの方法です。
・STEP3:光回線の工事
回線事業者から派遣された工事担当者が光回線を住戸まで引き込み、住戸以降の光回線をホームゲートウェイやONUと呼ばれる装置と接続する「光コンセント」を室内の壁に設置します。ホームゲートウェイ、ONUとは光ファイバーケーブルで送られた光信号をパソコンなどで使える信号に変換する装置のことです。装置のケーブルを光コンセントに差し込み、設定が終われば光回線の工事は完了です。自分のパソコンやスマートフォンでも必要な設定を行うことで、光回線によるインターネットが楽しめます。
●事前に賃貸物件の回線状況を確認しておく

光回線をスムーズに導入するには、事前の十分な確認が必要です。まずは入居したい物件のあるエリアで、光回線を提供する回線事業者がサービスを提供しているか確認しましょう。利用したい回線事業者が決まっている場合は、その事業者のホームページで、自分が住む物件の周辺に光回線導入済みの物件がどれくらいあるのかを知ることもできます。

●大家さんや管理会社に必ず許可を取ってから工事を行う

工事で光回線の引き込みや光コンセントの設置をする際、アパートやマンションの壁に穴を開けることもあるため、貸主(大家さん)や管理会社に必ず事前に相談し、許可をもらう必要があります。賃貸借契約には、部屋を適切に使用するよう求める項目が盛り込まれているのが一般的です。無断で壁に穴を開けるなどの工事はこれに違反すると見ることもでき、大きなトラブルに発展する恐れがあります。

工事を許可する条件として、大家さんや管理会社が工事の立ち会いを希望した場合は、立ち会ってもらうことも可能です。また、自分が退去するときに光回線を撤去するよう大家さんや管理会社に求められることもあります。その場合は回線事業者に撤去を依頼し、撤去後は壁の穴を補修してもらうなどで原状回復を行います。

インターネット対応物件での導入の流れと注意点

大規模な賃貸住宅などに多いインターネット対応の物件で、入居者がプロバイダーと契約すれば光回線が使えるケースをSTEPごとに説明します。

・STEP1:光回線の契約
入居した物件に引き込まれている光回線に対応したインターネットサービスを提供するプロバイダーのプランを選んで契約します。建物の共用部分まで来ている光回線を住戸で使えるようにする回線工事が必要になるので、自分が立ち会える日程を考慮して工事日を調整しましょう。
・STEP2:光回線の工事
回線事業者から派遣された工事担当者が共用部分から住戸まで光回線を引き込み、光回線とホームゲートウェイ(ONU)を接続するための光コンセントを設置します。その後、ホームゲートウェイ(ONU)を室内に設置し、装置のケーブルを光コンセントと接続し、所定の設定を終えると光回線の工事は完了です。自分のパソコンやスマートフォンでも、必要な設定が済めば光回線によるインターネットが使えるようになります。
●入居する物件の回線事業者に対応したプロバイダーを確認しておく

現在のプロバイダーの契約プランは、「A社の光回線用プラン」といった回線事業者を指定したものが主流です。このため、入居した物件の光回線に対応したプロバイダーのプランを選ぶことになります。自分が契約したいと考えていたプロバイダーで物件に設置された回線に対応したプランがない場合は、別のプロバイダーを探すことになります。

●複数回工事が発生する場合がある

建物設備などの状況によっては回線工事だけでは光回線が住戸まで引き込めず、住戸での宅内工事が必要になるケースも考えられます。こうした場合の宅内工事は、一般的に賃貸住宅の管理会社が行うため、管理会社と工事日を調整して決めることになります。

その場合は、宅内工事後に改めてプロバイダーに連絡して回線工事の日を決め、入居者が立ち会って工事を行います。プロバイダーとの契約だけでも工事が複数回にわたることがあり、インターネット利用開始まで時間がかかる可能性もあるので注意しましょう。

光回線の部屋探しはUR賃貸住宅にお任せ!

光回線を使える賃貸を探すとき、候補にしたいのがUR賃貸住宅。超高速インターネット環境の物件もあり、仲介手数料や礼金が不要で初期費用を抑えられるのも魅力です。

●UR賃貸住宅とは

UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構が管理する賃貸物件です。全国各地にさまざまなタイプの物件が豊富にあり、ライフスタイルや好みに合った住まいを自由に選ぶことができます。

特長は礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要なこと。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。保証人だけでなく保証会社も不要なため、依頼や手配を行う手間もかかりません。

また、入居時の鍵交換費用を負担しなくても、入居の際にはURが交換した鍵を渡してくれます。

さらに、URでは所定の条件を満たせば、家賃そのものがお得になるプランが設けられています。これらを利用すれば、お得な家賃で一定期間住み続けることができます。

●UR賃貸住宅のインターネット対応状況

URでは超高速・高速インターネットの環境整備を行っており、住戸により次の四つの方式のいずれかでインターネットを利用できます。

・光配線方式(FTTH方式)
FTTHはFiber To The Homeの略で、建物の共用部分まで配線された光回線を、各住戸まで配線する方式です。光コンセントにブロードバンドルーターなどをつなぐことで、超高速インターネットが利用できます。
・住棟内LAN方式
建物の共用部分までは光回線が配線され、各住戸とはLANケーブルでつながります。LANの接続口にパソコンを接続したりブロードバンドルーターを接続したりすることで、超高速インターネットを楽しめます。
・VDSL方式
建物の共用部分までは光回線が配線され、各住戸へは既存の固定電話回線を利用して超高速インターネット通信を提供します。VDSLとは電話回線にデジタル信号を流してデータ通信を行う技術のことです。各住戸の電話の受け口にVDSLモデムなどの装置をつなぎ、パソコンやブロードバンドルーターと接続することでインターネットを利用できます。
・CATV方式
インターネットサービスを提供しているCATV事業者の回線を利用して、高速インターネット通信が可能です。建物にインターネットサービスに対応する機器が設置されていれば、各住戸のテレビ端子にケーブルモデムなどの装置を設置することでインターネットを利用できます。

現在URでは通信事業者と連携して、超高速・高速インターネットを利用できるよう環境の整備を進めています。すでに多くの住戸でインターネットを利用できますが、同じ敷地にある建物でも回線の方式が違うことがあります。また、サービス提供事業者(回線事業者およびプロバイダー)も異なる場合もあり、入居した建物で利用できるインターネット接続サービスや利用条件などを確認して、該当する事業者に申し込むことが必要です。

URのインターネット利用環境や建物ごとのインターネット対応状況は、下記UR賃貸住宅のHPで確認することができます。なお、建物や住戸の通信設備などの状況によっては、複数回の工事や立ち会いが必要となる場合もあります。

UR賃貸住宅なら超高速インターネット対応物件も!

URではインターネットの環境整備を進めており、建物の共用部分まで光回線が設置された「インターネット対応物件」も多数あります。もちろん、光回線をはじめとした超高速インターネットが利用できる物件もそろっています。URの物件検索ページでは、「光配線(FTTH)」、「住棟内LAN」、「VDSL」、「CATVインターネット」などのインターネット利用環境を検索条件に加えることができ、ゲームや動画配信、仕事などで安定したインターネット環境を重視したい人も物件が探しやすくなっています。

また、URは礼金・仲介手数料・更新料・保証人および保証金がすべて不要で、お得な家賃プランを利用できれば、初期費用だけでなくトータルの住居費を節約して快適に暮らすことができます。さまざまな条件からHPで物件を検索できますので、インターネット環境と合わせて確認してみてはいかがでしょうか。

監修/加藤 哲哉

記事のまとめ

光回線を利用できる賃貸住宅で、快適なインターネット生活を送ろう!

  • ・光回線が住戸まで配線された「インターネット完備物件」は、入居後の簡単な手続きで光回線が利用できる
  • ・光回線が建物の共用部分まで配線された「インターネット対応物件」は、入居後にプロバイダーと契約して回線工事を行うと光回線が利用できる
  • ・地域や物件によっては光回線が建物まで配線されていないケースもあるので注意が必要
  • ・UR賃貸住宅は「インターネット対応物件」も多く、光回線による超高速インターネット環境が利用できる物件も探せる

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